日々ボケとの戦い。

三月六日（金）晴れ。

何でも取っておくくせに整理が悪い。新聞や雑誌の切り抜きが山ほどあって、あちらこちらの段ボール箱や手提げ袋に入れてある。一時はテーマ別に整理しておいたのだが、そのうちそんなことには無頓着になって今に至る。だから、たまに気が向いて整理をすると、オオっと思うような宝物（私にとって）が出てくる。しかし、稀にそんな自分の整理の悪さに頭が来て、「断捨離、断捨離」と言いながら、捨ててしまう。しかし後日、捨てたことを忘れて一生懸命さがしまわって、悔しい思いをすることがある。

だから気になったものは何でも取っておく。貧乏性だから仕方がない。本もそうだ。自宅と事務所に書棚がある。自宅の方は、何か書く時の資料や、現在読んでいる本を置いている。読み終わらないうちに書評や書店で買った本が積み重なって、中には途中で読んだままの本もあって、また最初から読む、ということが度々ある。この歳になると、ボケと戦いながら日々生きている。

夜は、友人と井土ヶ谷駅近くの居酒屋で一杯やったが、可もなく不可もない店だったが、レジに座ったオヤジが、鉢巻をとって頭を両手でボリボリ掻いていた。もし手を洗わずにそのまま調理場に入ったならば・・・。と思ったらいっぺんに食欲が失せた。