三月十四日(土)雨後雪になった。
ああ寒いと思ったら雨が降っていた。朝は、チャーハンに目玉焼き乗せ、冷食の餃子、大根の味噌汁。食後にのんびりしていたら、雨が雪に変わっていた。積もるような降り方ではないが、前の家の屋根がうっすらと白くなっている。
雪が降ると、すぐに思い浮かべるのは、幕末の漢学者である菅山茶(かんさざん)の「冬夜書を読む」の詩である。
雪は山堂を擁して 樹影深し
檐鈴(えんれい)動かず 夜沈沈
閑かに乱帙(らんちつ)を収めて 疑義を思えば
一穂(いっすいの)の青燈(せいとう)萬古の心
訳・降り積もる雪は、山の草庵を抱き、樹の影を深くさせている。軒先の鈴が鳴ることもなく、夜はしんしんと更ける。私は、とりちらかした漢籍を収めて、心静かに、書物のなかの疑問の部分を考える。すると、若い稲穂のようにまっすぐな青い灯のなかに、遠い昔の聖賢の心が見えてくるのだ。(「漢詩の楽しみ」より引用)
一日、酔狂亭に籠城。夜になって雪は止んだが、相変わらず寒い。夜は、家族で鍋を囲んだ。
ああ寒いと思ったら雨が降っていた。朝は、チャーハンに目玉焼き乗せ、冷食の餃子、大根の味噌汁。食後にのんびりしていたら、雨が雪に変わっていた。積もるような降り方ではないが、前の家の屋根がうっすらと白くなっている。
雪が降ると、すぐに思い浮かべるのは、幕末の漢学者である菅山茶(かんさざん)の「冬夜書を読む」の詩である。
雪は山堂を擁して 樹影深し
檐鈴(えんれい)動かず 夜沈沈
閑かに乱帙(らんちつ)を収めて 疑義を思えば
一穂(いっすいの)の青燈(せいとう)萬古の心
訳・降り積もる雪は、山の草庵を抱き、樹の影を深くさせている。軒先の鈴が鳴ることもなく、夜はしんしんと更ける。私は、とりちらかした漢籍を収めて、心静かに、書物のなかの疑問の部分を考える。すると、若い稲穂のようにまっすぐな青い灯のなかに、遠い昔の聖賢の心が見えてくるのだ。(「漢詩の楽しみ」より引用)
一日、酔狂亭に籠城。夜になって雪は止んだが、相変わらず寒い。夜は、家族で鍋を囲んだ。