8月14日(土)雨。
オリンピックのスケートボードの競技で、私の孫のような世代の人がメダルを獲得した。凄いなぁーと思う反面、あんな「地獄に逆落とし」のような急こう配をいとも簡単に降りて行く。私などは、上から下を見ただけで、足がすくむに違いあるまい。子供の頃は、2メートルくらいの高さから平気で飛び降りることができたのに、大人になると恐怖心が先だって、とてもできない。
子供の頃の話で恐縮だが、私の住んでいたアパートのすぐ近くに普門院というお寺があった。その境内で良く遊んだのだが、ご住職の住まいのすぐ裏に防空壕があり、肝試しに使ったりしていた。そのお寺の石垣の高さが、3メートルほどあって、中々飛び降りることができなかった。そう思っている時に、アパートの近くに、誰が置いたのか、大人用のかなり大きめなコウモリ傘が置いてあった。頭に浮かんだのは、これを開いて落下傘のようにすれば、お寺の壁から飛び降りることができるのではないか。
近所の、悪ガキを集めて注視する中で、傘を開き、柄を両手でしっかりと掴んで飛び降りた。あっという間に傘は「オチョコ」になって何の役にも立たず、足をくじいた。一緒に居た友達が「まあちゃん(私のことです)がお寺の壁から飛び降りて怪我をした」といって母を呼びに行った。慌ててやって来た母は、痛くて半べそをかいている私を、「大丈夫か」と聞く前に、思い切り頭を殴った。幸いに軽いねん挫で済み、近くの病院に行き湿布をして貰うだけで済んだが、雨の日に、黒い傘を見かけると、子供の頃の落下傘事件を思い出す。
夜は、自宅の近くに出来たロピアで買った肉を「やきまる君」を使って焼肉。お供は「薩摩茶屋」。