8月7日(金)曇り。
先日、夜一杯やっていたら、生憎、「黒霧島」が空いた。何か予備の酒があると思い、がさこそやったが、こんな時に限って何もない。今から事務所に取りに行くのも面倒だし、酒も飲んでいる。ちょうど、上の子供と愚妻が近くのコンビニにアイスを買いに行くというので、ついでに「黒霧島」の四合瓶を頼んだ。その時にふと頭に浮かんだのが、貧乏長屋に暮らしている家族。親父は酒乱と来ている。女房に「おい、酒が切れたぞ、買ってこい」。「お金がありません」、「バカヤロー何とかしろ」と、茶碗を投げつける。女房は幼い子供の手をひいて泣く泣く酒屋に行く。という時代劇によく出てくるシーンだ。
慌てて、玄関まで見送り「頼むね」と優しく言って、アイスクリーム分も含めたお金を渡した。買ってきてもらった後も、自分が代表を務めていた会社を酒ゆえに石もて追われたF本の顔が浮かんだりして、酔えなかった。明日は、酒を補給しようと思った次第。浪人(牢人ではない)生活が長いこともあって、威張って飲めないので肩身が狭い。
夜は、戒厳令下ではなかった、非常事態宣言下で、何とか開いている店をさがして友人と一献。どこのお店かは言えませんが、シャッターを半分下ろして、お酒も、瓶は出さずに、ほかの器に入れ替えて出す。まるで映画で見た禁酒法時代のアメリカみたいだ。エリオット・ネスがトミーガンを持って入ってきそうだ。お店は、消毒、換気、テーブルの真ん中には透明な仕切り。口の中は、焼酎で消毒。万全の対策で2時間ほど飲みました。