8月16日(月)雨。
この二、三日まるで梅雨に逆戻りしたような日が続いている。朝方、夏掛けの毛布だけでは寒くて、慌ててジャージを着た。何でも九州などでは大雨で川が氾濫したとか。コロナに加えてこの自然災害か。何とかならないものか。
『週刊文春』の8月12・19日夏の日特大号の、女優の草笛光子さんのエッセイ「きれいに生きましょうね」の今回のタイトルは「疎開と食べ物」である。その中にこういう文章がある「昭和19年8月、私が住んでいた横浜でも空襲がひどくなって、学童疎開をしました。といっても行き先は、同じ横浜の小机です。(注・港北区、新横浜駅近く)我が家のあった斎藤分町(注・神奈川区)から三会寺(さんねじ)というお寺まで、国民学校の同級生と歩いて行きました」。読んでいてエッと思った。その三会寺とは、後輩で、かつて統一戦線義勇軍や大日本殉皇会で運動していた板垣哲雄君のお墓のあるお寺である。板垣君は、平成10年1月13日に東京証券取引所にいわゆる「ビックバン」に反対し、拳銃を持って立てこもった。
懲役8年の刑を受けて服役していたが、出所を一ケ月後に控えた平成18年3月4日、肝臓がんのために八王子の医療刑務所にて死去した。その彼の遺体を引き取りに行ってくれたのが三会寺のご住職だった。その後、ゆかりの同志らと共に、彼の菩提寺である三会寺で葬儀を執り行った。3回忌、7回忌が過ぎ、来年は13回忌となる。古刹、三会寺には、日露戦争や上海事変、大東亜戦争で亡くなられた軍人のお墓が多い。私も古希を過ぎ、板垣は君には申し訳ないが来年の13回忌をもって弔い上げとするつもりでいる。
夜は、牛筋煮、ハンバーグ、ペンネのトマトソース煮。お供は「薩摩茶屋」。酔狂亭にて独酌。