八月二十五日(火)晴れ。
残暑厳しき、と言うのか、それとも秋晴れなのか、良い天気が続いている。何度も書いて申し訳ないが、朝、起きて、天気が良いと、何かとても得をした気持ちになる。
選挙も愈々終盤戦に入った。各マスコミの世論調査によれば、民主党が三百議席を超えて単独過半数に迫る勢いで、自民党は、百前後に凋落する、というのが統一した見方である。週刊朝日の九月四日号では、「ズバリ民主三百七」と頁の見出しにあった。閣僚の経験者はもとより海部や森喜朗といった総理大臣経験者までもが当落線上にいるとのこと。せめて終戦記念の日に、麻生総理が靖国神社に参拝して民主党との違いを行動で示していたのなら、もう少し逆風も弱まったかもしれない。まあ富士山の噴火ではないが、一度、見て見たい(民主党の政権を)、と言うのが国民の素直な気持ちではないだろうか。それでも個人的には、民主党の「顔」と呼ばれている四人に一人も好きな者がいない。
夕方まで一日事務所にて仕事。「大吼」の秋号の編集ももう一息だ。夜は、社友の松本佳展君と彼の弟氏に誘われて、横浜駅西口近くの創作和食のお店に連れて行って頂いた。何でも、松本君の弟氏と同級生の方の経営する店とのことだが、とても感じの良いお店だった。黒を基調とした内装の店内は、和食屋というよりも、オシャレなバーのような感じである。
一見、高級な店のような感じだが、メニューを見れば、値段は庶民的だ。また、若い店長だが、日本酒、焼酎にとても知識があり、まるで日本酒のソムリエのようで、丁寧に料理やお酒を説明してくれる。料理長も紹介して頂いたが、東京の和食の有名店で修行をしてきただけあって、高級料亭にもひけをとらない。
オーナー氏とも共に飲ませて頂いた。育ちの良さが、そのまま人柄に表れているような人で、話をしていてとても感じが良かった。料理に舌鼓を打ち、良き人達との酒席。正に人生の至福の時である。以前、「暴対法」に関連して、野村先生と京都のさる任侠界の大物の方と食事をしたことがあった。その二次会の高級クラブでの話し。その方が、頭山満の言葉ですが、と前置きして、「今まで、美味いもの、珍しいものを随分と食べたが、やはり一番、美味なのは『人間味』である」という話をされた。
そんな話を思い出した、今日の酒席でした。松本君ご兄弟と、紹介して頂いたオーナー氏に感謝。