白雲去来

蜷川正大の日々是口実

言うなかれ、君よ別れを・・・。

2013-08-16 15:55:54 | インポート

八月十五日(木)晴れ。終戦の日。

起床後に、自宅から靖国の英霊に対して黙とうを捧げる。終戦の日と言えば、以前、向田邦子さんが戦争中の東京に暮らす家族の風景を、久世光彦の演出で描いた「終戦日特集」のシリーズが好きだった。出演は岸惠子、清水美砂、田畑智子など。タイトルは「言うなかれ、君よ別れを」「蛍の宿」「いつか見た青い空」「昭和のいのち」「あさき夢見し」など。

戦前の家庭と言うものが、とても良く描かれている。私は戦後の生まれだが、子供の頃にはまだ向田邦子さんが描いた、戦前の名残のある日本人の平均的な家族とその生活が残っていた。

51jrysqy72l_sl500_aa300_1※ツタヤなどでレンタルできるかもしれません。八月には、家族でこういう映画を楽しむのも良いかもしれません。

ドラマのタイトルにもなった「言うなかれ、君よ別れを」は、大木惇夫の有名な「戦友別盃の歌」の一節である。亡くなられた元楯の会の阿部勉さんもこの詩が好きだった。私は、自宅の近くのリサイクル・ショップで、大木惇夫の全集が三冊セットで五百円で置いてあるのをみて、嬉々として買ったことがある。戦後、大木は「戦争協力者」として文壇から無視されたが、戦争中に、戦争遂行のために協力しなかった者がいたら知りたいものだ。それこそ国賊ではないか。

正午、家族全員で一分間の黙とう。かつて日本人が白色人種を相手に三年半も死闘を演じたことの意味を、後世の史家は必ずや評価するに違いない。

大木惇夫の詩集「海原にありて歌へる」の巻頭にあるその詩を掲載して終戦の日に英霊に感謝と哀悼の誠を捧げます。

戦友別盃の歌-南支那海の船上にて。
言ふなかれ、君よ、わかれを 世の常を、また生き死にを  

海ばらのはるけき果てに いまや、はた何をか言はん 熱き血を捧ぐる者 大いなる胸を叩けよ 満月を盃にくだきて暫し、ただ酔ひて勢きほへよ                    

わが征ゆくはバタビヤの街 君はよくバンドンを突け     

この夕べ相離(さか)るとも かがやかし南十字を いつの日か、また共に見ん

言ふなかれ、君よ、わかれを
見よ、空と水うつところ 黙々と雲は行き雲はゆけるを

夜はおとなしく酔狂亭で月下独酌。

 

 

 


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取材のついでに一献。

2013-08-15 12:11:26 | インポート

八月十四日(水)晴れ。

正午に、ライターの小川寛大氏と関内駅で待ち合わせ。用事は私への取材である。小川さんとの初めての仕事は確か宝島社の軍歌に対するムック本だったと思う。それでご縁を頂き、私が編集に携わっている「大吼」や私の機関誌などに原稿を頂いた。その「大吼」に連載頂いている「愛国歌ものがたり」がこのほど単行本になるという。いまから楽しみである。

取材が終了してから、中華街の中華飯店にて一献。肴は「モツ炒め」「むし鶏」「卵ときくらげ炒め」など。昼間から紹興酒のボトルを一本と半分ほど空にしてから解散。

事務所にて酔いを醒ましてから仕事。六時に帰宅。家族で食卓を囲む。

Dscf6085※大熊雄次氏から頂いた朝顔。きれいに咲いている。


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「群青忌」のお知らせ。

2013-08-15 11:53:41 | インポート

八月十三日(火)晴れ。

 午前中に東京行き。お世話になっている方に夏のご挨拶。一時間ほどで横浜に戻る。そのまま事務所へ。珍しく風の通りが良く、クーラーを必要としない。気持ちの良さについウトウトしてしまった。

 今年は、野村先生の没後二十年。早いものである。平成五年に生まれた人ならば今年二十歳となる。人によっては長い年月かもしれないが、私にとってはつい昨日のことのように思えてならない。正に、先生の句ではないが、「まためぐる 秋のさみしさ 天の濃さ」。

 今年は、五年ぶりに追悼集会「群青忌」を開催します。案内状のデザインが決定して後はお盆明けに印刷をするだけになった。月が替われば準備に忙殺される。お一人でも多くの方のご参加をお願い致します。

 

2013※案内状です。

25※案内文です。

群青忌のスケジュール。

10月18日(金)午後6時開場・6時30分開会・8時終了。

社友関係の方は、午後二時頃までに直接会場入りしてください。当日、横浜からは中型バスにて午前中に会場に向かいます。横浜に午前中に到着の方は、バスで会場に向かいます。横浜泊の社友の方は、群青忌・直会終了後(11時頃)にバスで横浜までお送り致します。※直会の会費は3千円。場所は当日ご案内します。

10月19日(土)社友会。

正午より、集合いたしまして靖国神社に参拝致します。(人数によってバスか電車)五時を目標に横浜に戻り、6時より「社友懇親会」(基本的に「燃えよ祖国」の定期購読者)を中華街にて開催いたします。(会費3千円)

10月20日(日)墓参。

11時より伊勢原の浄発願寺にて野村先生の20年忌法要を執り行います。横浜泊で参加なされます社友は、車でお寺までお送り致します。終了後に中華街にて直会。4時前に解散予定。

全ての行事に参加致しますと2泊3日となります。お仕事の都合上、社友の皆さんには追悼集会「群青忌」以外に参加できます日程を早めにお知らせ下さい。※ホテルの手配もさせて頂きますのでご遠慮なくご連絡下さい。※飛行機などは二か月前の「早割予約」がお得です。※ご自身でホテルを予約なされる方は、関内駅周辺が行動を共に出来まして便利かと思います。

夜は、様々なお礼の手紙を書いてから酔狂亭で月下独酌。


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夏雲は完璧な白 午前九時

2013-08-15 10:35:54 | インポート

八月十二日(月)晴れ。

今日も、夜中に暑くて幾度も目が覚めてしまった。その昔は省エネとかで、国を挙げてクーラーを控えようと言うようなキャンペーンがあったように思うが、今ではお年寄りが「熱中症」とやらで命にかかわるので、積極的にクーラーを使用するように勧めている。電気代や電力不足が懸念されるのならば、テレビを深夜の十二時までにするとか、パチンコ屋さんに週一度の定休日を設けさせるとかすれば幾らか違うような気がするのだが・・・。

六時半にいったん起きて仕事に行く愚妻とお茶を飲んでから、再び横になった。起きたのは九時。そう言えば野村先生の「銀河蒼茫」の夏の句の中に、「夏雲は完璧な白 午前九時」というものがあったのを思い出して外を見たら残念ながら夏雲らしきものは見当たらなかった。まだ朝なのに雑草が熱風にさらされて喘いでいるように感じられた。

句集「銀河蒼茫」は、夏の句の中に「夜半に獄窓から天を仰ぐ、一句」と題して「見よやこの銀河蒼茫たる祖国」の句からとった。本のタイトルとした夏の句なのだが、春夏秋冬に分けられた句の中では夏の句が一番少ない。冬の句が百四十四句なのに対して、夏の句は半分以下の六十六句しかない。ちなみに秋は九十五句、春の句は八十七句である。

先生が詠んだ、「蟲と寝て恨みも悔ひも無き天地」というような心境には程遠い。

そう言えば、お白石持ち奉献行事にて夫婦岩で有名な二見興玉神社に参拝した折に、大湊奉献団 神宮参拝みそぎ会を代表して、横山孝平君が「祈願詞」を奉読した。その中にこういう一文があった。

「第一回式年遷宮より 千三百年になんなんとする歴史のなかには 国民が茫然自失となりし大東亜戦争の敗戦もありました しかし 神やぶれたまはず 大神たちの導きは 国民を精神を鼓舞し 占領下に宇治橋の架け替えを厳修せしめました あらためて 神人をつなぐ架け橋を生まれ変わらせました御神意と それに応えた先人のご苦労を思い 身を正さずにはおれません この敗戦占領期の混沌が はからずも今回 天津神 国津神 ともどもの御遷宮となりましたことは まさに神機 我ら国民もまた 神代からつらなる 告り直しの精神を発揚し 皇御国の弥栄の御為に 歴史と未来を繋ぐ この中今 今日只今をつねに若々しく清々しくあり 国難・困難に立ち向かわねばならぬと この浜参宮にあたり気持ちを新たにする所存です」

私が尊敬する埼玉大学の長谷川三千子先生が先ごろ上梓した本「神やぶれたまはず」を読み、意識して挿入したのに違いあるまい。感動で体が震えた。もちろん、その「震え」の中には日ごろの怠惰な自分への戒めへの慄きもある。

午後から事務所へ行き、窓を全開にして空気を入れ替えた。郵便受けに「押しくらまんじゅう」のように入っていた郵便物の整理を済ませてから帰宅。ご支援を頂いている鹿児島在住の方より焼酎をご恵送頂いた。この方とは一度もお会いしたことがないのだが、毎年、珍しい焼酎を沢山頂く。さすがに二日続けてカツオとは行かないので、「蒸し鶏」「冷奴」で晩酌。

 


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「我慢」と言う言葉が体の中から遠ざかる。

2013-08-15 09:35:54 | インポート

八月十一日(日)晴れ。

暑くて、目が覚めてしまった。時計を見たらまだ四時半。こんな時間でも暑くて仕方がない。関西や関東で服役している同志の人たちはさぞ辛いに違いあるまい。獄中の同志のことを考えたなら贅沢は言っていられないが、還暦を過ぎた今では「我慢」という言葉が体の中から遠ざかる。クーラーを入れて、起きたのは九時。それでもしばらく動けずにいた。

今日は、国防青年隊の渡邉淳司会長主催のBBQがあるのだが、体が言うことをきかない。志村馨君に代わって行って貰った。午前中は、自宅でのんびりとしていた。お白石持ち行事で撮った写真をパソコンに入れて整理をしたが、最近は現像してアルバムに貼るということをしなくなった。記念写真が好きで、昔ならば、「一旅一冊」をモットーとして思い出作りに精を出していたが、アルバムを置いておくスペースがなくなった。またアルバムは見た目より随分と思い。私には事務所があるので、まだ良いがそれでも百冊を超えるアルバムをきちんと並べて置いておく場所がない。

暇な時に、旅のアルバムをめくりながら、思い出を肴に一杯やるのが好きなのだが、最近はパソコンで見ている。やはり味気ない。何かあってデーターが無くなっては困るので外付けのハードディスクを買ってそこに入れている。考えてみればデーター化してあるので、写真を探す手間がなくなった分、便利になったのかもしれない。

夜は、カツオの禁断症状が出てスーパーを三軒廻ってかなり良いものを買った。明日も人に会う予定がないので、ネギとニンニクをたっぷり入れて、撮り溜めて置いた「あまちゃん」を観ながら、ふふふと酔った。


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