九月六日(火)晴れ。
尾籠(尾籠・びろう=汚い)な話で恐縮だが、三日ぐらい前に、お尻の、それも肛門のすぐ近くに、吹き出物が出来た。それが大きくなって痛くて仕方がない。椅子に座るのも、その部分が当たらないように、ソローリ、ソローリとやるのだが、ちょっと座り方が悪いと、ズキンとくる。あんまり痛いので、意を決して病院に行くことにした。しかし、どの病院が良いのか、迷ってしまった。皮膚科、外科、それとも肛門科・・・。痔ではないので肛門科は止めようと思ったのだが、それでも皮膚科や外科で、真昼間からジジイのケツを見せるのも気が引けるので、岐阜の先生にアドバイスを貰って、結局肛門科へ行った。
横浜でも有名な肛門科とは聞いていたが、何とお客、いや患者の多いこと。診察を待つ老若男女が五十人以上もいる。その中に、ハッとするような美人がいた。彼女も痔の治療に来ているのだろうか。その妙齢の美人が、痔が痛くて、顔をしかめるのも中々色っぽいだろうな。などと良からぬことを考えていたら、ふと頭に浮かんだのが、「西施の顰(ひそみ)みに倣(なら)う」の故事。中国の三大美女と言われた西施が、胸を病み、胸をかかえて顔をしかめるのを見た醜女が、自分もそのしぐさを真似れば美しく見えると思って顔をしかめたところ、人が気味悪がったというもの。すなわちむやみに人の真似をして物笑いとなることなのだが、そんな故事が分かるような気がした。
順番が来て、症状を話すと。「中まで炎症しているかどうか調べます」。やはり美人の医者が、にこりともせず、横になってお尻をあらわにした私の肛門に、いきなりズブっと指を入れてかき回す。痛いのなんのって、思わず、ギャーっと声を出しそうになった。きっと少しSっ気があるんだと思う。薄笑いを浮かべて(すみません。そう言う感じがしました)「とりあえず何ともありませんが、少し切れ痔のようですので薬を出します」。触っただけで分かるのかいな。終わってもヒリヒリする。次の検査に行くのだが、痛くて椅子に座っていられない。
次は、お尻のエコー検査。診察台には、恐らくお尻に入れるであろう「魚ニソ」ぐらいの太さの検査機が置いてあった。また女医さんだ。日本男児が、うら若き大和撫子の前に、ケツを出して、その機械を入れられるのかと思うだけで、恥ずかしさと絶望感で失神しそうになった。やっぱり外科か皮膚科に行けば良かったと思ったが、後の祭り。何の前触れもなく、敵はいきなり侵入してきた。心の準備も出来ていないのに、いきなり、ズブッとである。先ほどの検査で味わった痛さの三倍くらいの刺激がお尻に与えられ、叫びそうになった。おまけに、その機械が吹き出物を圧迫するらしく痛さが倍増する。ふー、はぁー、ひー、うー。を五回ぐらい繰り返して検査は終わった。結果は、「何ともありません」。痔の治療に来てんじゃないんだから、何ともある訳がない。
この続きは明日。医者から酒を止められたので、「糖質ゼロ」の缶ビール一本飲んで、うつぶせで寝た。
尾籠(尾籠・びろう=汚い)な話で恐縮だが、三日ぐらい前に、お尻の、それも肛門のすぐ近くに、吹き出物が出来た。それが大きくなって痛くて仕方がない。椅子に座るのも、その部分が当たらないように、ソローリ、ソローリとやるのだが、ちょっと座り方が悪いと、ズキンとくる。あんまり痛いので、意を決して病院に行くことにした。しかし、どの病院が良いのか、迷ってしまった。皮膚科、外科、それとも肛門科・・・。痔ではないので肛門科は止めようと思ったのだが、それでも皮膚科や外科で、真昼間からジジイのケツを見せるのも気が引けるので、岐阜の先生にアドバイスを貰って、結局肛門科へ行った。
横浜でも有名な肛門科とは聞いていたが、何とお客、いや患者の多いこと。診察を待つ老若男女が五十人以上もいる。その中に、ハッとするような美人がいた。彼女も痔の治療に来ているのだろうか。その妙齢の美人が、痔が痛くて、顔をしかめるのも中々色っぽいだろうな。などと良からぬことを考えていたら、ふと頭に浮かんだのが、「西施の顰(ひそみ)みに倣(なら)う」の故事。中国の三大美女と言われた西施が、胸を病み、胸をかかえて顔をしかめるのを見た醜女が、自分もそのしぐさを真似れば美しく見えると思って顔をしかめたところ、人が気味悪がったというもの。すなわちむやみに人の真似をして物笑いとなることなのだが、そんな故事が分かるような気がした。
順番が来て、症状を話すと。「中まで炎症しているかどうか調べます」。やはり美人の医者が、にこりともせず、横になってお尻をあらわにした私の肛門に、いきなりズブっと指を入れてかき回す。痛いのなんのって、思わず、ギャーっと声を出しそうになった。きっと少しSっ気があるんだと思う。薄笑いを浮かべて(すみません。そう言う感じがしました)「とりあえず何ともありませんが、少し切れ痔のようですので薬を出します」。触っただけで分かるのかいな。終わってもヒリヒリする。次の検査に行くのだが、痛くて椅子に座っていられない。
次は、お尻のエコー検査。診察台には、恐らくお尻に入れるであろう「魚ニソ」ぐらいの太さの検査機が置いてあった。また女医さんだ。日本男児が、うら若き大和撫子の前に、ケツを出して、その機械を入れられるのかと思うだけで、恥ずかしさと絶望感で失神しそうになった。やっぱり外科か皮膚科に行けば良かったと思ったが、後の祭り。何の前触れもなく、敵はいきなり侵入してきた。心の準備も出来ていないのに、いきなり、ズブッとである。先ほどの検査で味わった痛さの三倍くらいの刺激がお尻に与えられ、叫びそうになった。おまけに、その機械が吹き出物を圧迫するらしく痛さが倍増する。ふー、はぁー、ひー、うー。を五回ぐらい繰り返して検査は終わった。結果は、「何ともありません」。痔の治療に来てんじゃないんだから、何ともある訳がない。
この続きは明日。医者から酒を止められたので、「糖質ゼロ」の缶ビール一本飲んで、うつぶせで寝た。