白雲去来

蜷川正大の日々是口実

雪降らず・・・。

2023-02-12 12:33:31 | 日記

2月10日(金)雨のち霙。

関東地方に「大雪警戒警報」が出た。よって上の子供は在宅での仕事となった。午前中に買い物を済ませて、籠城の準備。我が家は、坂の上にあるので、少しでも雪が積もると車が使えなくなる。そこは天下の素浪人の強みで、酒と肴があれば籠城もまた楽しい。しかし、残念ながら一向に雪の気配がない。雪見酒と洒落たかったが残念である。

雪国で、日々雪と格闘している人たちには申し訳ないが、横浜などにいると、たまにの雪は神様がくれたプレゼントのような気がする。そして、何か胸騒ぎもするのである。それは多分に忠臣蔵と、昭和11年2月26日に起こった2・26事件に影響されている。雪と桜・・・ある意味、日本の美であるが前述の出来事のように、何かと血生臭さも同時に感じてならないのだ。

妖雪を払い、御聖断を仰ぎ、昭和維新を断行する。蹶起の際に居並ぶ歩兵第三連隊、第一中隊の兵の前で栗原安秀中尉は、こう訓示したという。昭和11年と言うと随分と昔のように思えるが、私の生まれるわずか15年前の出来事である。


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「恩賜のたばこ」。

2023-02-12 11:46:09 | 日記

2月9日(木)晴れ。

朝食は。、野菜の五目炒め、もやしのスープ。昼は、トースト1枚。夜は、牡蛎のお好み焼き、ミスジ肉、生ワカメのスープ。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

私のブログの読者の皆さんのどのくらいの人が「恩賜のたばこ」を知っているだろうか。恩賜、すなわち天皇陛下から下賜された紙巻きたばこの事である。18年前の産経新聞の記事に、「喫煙者減って消える『恩賜のたばこ』」というものがある。

天皇、皇后両陛下の地方訪問時の関係者や、皇居の清掃奉仕者らに配られてきた「恩賜のたばこ」が、来年度いっぱいで消えることになった。宮内庁の風岡典之次長が七日の会見で明らかにしたもので、男子の喫煙率が五割を切り、接遇用を残して菓子などに代えるという。恩賜のたばこは箱に「賜」と印刷され、一本一本に十六葉菊の紋章がついている。日本たばこによると、製造が始まったのは一九三四(昭和九)年。軍歌にもなって戦況の緊迫とともに製造本数が増え、四十四年は皇室の接遇用を含め約二八〇〇万本に上ったが、二〇〇三年度は一四〇万本にとどまっている。叙勲受章者への支給も九十四年を最後にパンフレットに代わった。この日の会見で風岡次長は「賜は、相手が喜んでいただけるものであるという趣旨。喫煙者が減ったので検討してきたが、接遇用を除き、打ち切ることにした」と語った。(「産経・2005・6・8」)

何度か頂いたことがあるが、菊の御文を燃やしてしまうのと、捨てる場所に困ることもあって、いつもお仏壇の中に置いておいた。そしてサイパンや沖縄への戦跡慰霊の際に、捧げてきた。

軍歌、「空の勇士」の一番。恩賜の煙草をいただいて 明日は死ぬぞと決めた夜は 曠野(こうや)の風も腥(なまぐさ)く ぐっと睨んだ敵空に 星が瞬く二つ三つ。


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『裁かれるのは我なり』。

2023-02-10 16:55:48 | 日記

2月8日(水)晴れ。

昨日のブログでは「袴田事件」をテーマにした高橋伴明監督の『BOX袴田事件ー命とは』を紹介させて頂いた。今日は、同じ袴田事件を扱った単行本、日本を代表するドキュメンタリー作家の山平重樹氏が上梓した『裁かれるのは我なりー袴田事件主任裁判官39年目の真実』(双葉社)を紹介してみたい。

「昭和41年、静岡で起きた味噌工場経営者一家4人惨殺事件。逮捕されたのは、同工場従業員の袴田巌だった。袴田は自白するが、裁判では一転、無罪を主張。だが、判決は死刑。しかし、その後、主任裁判官・熊本典道から「袴田君は無罪だ」との衝撃的なコメントが……。日本の裁判制度の在り方を世界に問う問題作」。映画と合わせて是非ご一読を。


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映画、『BOX 袴田事件 命とは』

2023-02-10 16:17:08 | 日記

2月7日(火)曇り。

3月13日に東京高裁が判断へ! 裁判で一貫して無罪主張。いわゆる袴田事件をめぐり裁判をやり直すかどうか、東京高裁の決定が3月13日午後2時に検察側と弁護側に示されることになりました。1966年、当時の清水市で一家4人が殺害されたいわゆる袴田事件では、1980年に袴田巖元被告の死刑が確定しました。2014年、静岡地裁が裁判のやり直しを決めて袴田元被告は東京拘置所から釈放されましたが、4年後に東京高裁が再審開始決定を取り消し、裁判所、検察側、弁護側の協議が続けられています。最高裁から差し戻され、高裁で再び行なわれた審理は、犯行着衣についた血痕の色を焦点に行なわれ、去年12月に終結しました。裁判をやり直すかどうか、高裁が3月13日に示す判断が注目されます。(テレビ静岡ニュース)

社会派の映画監督で、少しばかりご縁のある高橋判明さんが13年前に監督をして映画化されたのが、『BOX 袴田事件 命とは』。1966年に実際に起こった袴田事件を基に元裁判官・熊本典道の視点から描く社会派ドラマ。キャッチコピーは「あなたなら、死刑と言えますか?」。2010年4月7日に「日本の司法を考える会」の主催により憲政記念館で試写会が行なわれ、袴田の姉と免田事件で知られる免田栄が壇上で演説した。大谷昭宏は「この映画を見てもなお“取調べの完全可視化は不要”という人がいたらお目にかかりたい」と述べている。

レンタルショップにもありますので、「袴田事件」を知るために是非、ご覧頂きたいと思います。

 


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トルコに大地震。

2023-02-09 13:22:27 | 日記

2月6日(月)晴れ。

朝食は、シーフード・ヌードル、小ご飯に錦松梅。昼は抜いた。夜は、生ワカメとレタスのしゃぶしゃぶ、こんにゃく炒め、ロース肉。お供は、「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

良い天気なので、昨日に続き40分ほど歩いた。いつも見慣れている町並みだが、突然更地になっていたり、新しい建物が建つと、以前は何があったのだろうと首を傾げてしまう。記憶なんて曖昧なものだ。ニュースによれば、トルコでM7・8の大地震が起こったという。テレビの画面には、崩れ落ちるビルの映像が流れる。地震ではないが、一瞬、9・11のテロで、貿易センタービルが崩壊する場面と重なった。3・11の東北沖大地震の時は、やはりマグニチュード7を超える大きさだったが、当時の映像を見る限り、地震により崩壊したビルや家がほとんどない。あの大津波がなかったら、犠牲者数も相当少なかったのに違いあるまい。

何でも、地震の多いトルコと日本とのビルや家屋の耐震基準はほとんど同じらしい。しかし、その基準が守られていないのが現実と言う。我が陋屋も今や築30年、あちらこちらに不具合が生じ、その都度手を入れているが、トルコのような大地震に襲われたなら、心もとない。一応、二階には大きい家具など重いものを置かないようにしているが、何と言っても木造屋、地震が来ないことを祈るばかりである。トルコは親日国として知られている。こんな時にこそ、政治の力、国民の誠意が試される。


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