12月13日(水)晴れ。
朝食は、野菜たっぷりのスープでウェイパーを使った。後は、たらこに山芋ときゅうりの糠漬け。昼は、ハムトースト二枚。夜は、おでん、きんぴらを生海苔と一緒に炒めた物、ロース肉の薄切り焼き。お供は「黒霧島」。真面目に酔狂亭にて独酌。
良い天気なので、一時間ほど歩いた。道路にはイチョウの落ち葉が絨毯のように敷き詰められていた。「落ち葉」「枯れ葉」と聞いてすぐに思いつく歌は、スタンダードの「枯れ葉」、若い頃聞いたベンチャーズの「木の葉の子守歌」、奥村チヨの「落ち葉の舞い散る停車場は」で始まる「終着駅」。どれも古いものばかりか。
上の子供が、私のために契約してくれているのがディアゴスティーニの「ブルーノート」シリーズ。毎月二枚セットで送られてくるのだが、それももうNO25迄になった。その最初の一枚が、マイルスデイビスで、一曲目が「枯れ葉(Autumn Leaves)」これが泣きそうになるほどに良い。ただ日本の下町の風景には重ならないのが残念である。
野村先生のお供をしてローマ、シチリアからパリに行ったのは平成4(1992)年の9月のこと。ローマ、シチリア、ナポリ、ヴェネチアと回ってパリに着いたのは9月15日のこと。日中は、半そででも大丈夫だったが、朝晩は上着がないと寒かった。シャンゼリゼはマロニエの並木が続いており、ガイドさんがマロニエの実を拾って来て、「上手く育てると芽が出て楽しめますよ」と言われて持ち帰ったが、残念だった。パリの街路樹の多くはプラタナス。私の行った9月の中ごろはまだ落ち葉の季節ではなかったが、それでも街を歩けば、いくらかの落ち葉が風に舞っていた。マイルスの「枯れ葉」でも聴きながら歩いてみたい街でもある。※平成4年9月。初秋のパリにて在りし日の野村先生。