なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

セフトリアキソンでいけそう

2021年11月04日 | Weblog

 月曜日の夜に、当直の皮膚科医から連絡が入った。9月に入院していた71歳女性が発熱・咳と痰で受診していた。夜間で帰すのもためらわれるので、とりあえず入院にしていいかというものだった。

 名前を聞いたが、すぐにはどんな患者さんか思いつかなかった。精神遅滞がある時々入院する患者さんではないかと思ったが、実際は別の患者さんだった。

 発熱外来扱いになるので、新型コロナの抗原定性検査とインフルエンザ迅速試験をして陰性ということだけわかっていた。画像検査(できればCT)と血液検査を出してもらうことにした。

 酸素飽和度は90~92%くらいで少し低下している。肺炎らしいので、セフトリアキソン1gと(食欲が低下していたので)ソリタT3・500mlの点滴をお願いした。

 

 翌火曜日に病院に出て確認すると、びまん性汎細気管支炎で呼吸器外来に通院している患者さんだった。7月の喀痰培養検査で緑膿菌が検出されていたが、その後の喀痰培養検査では常在菌のみだった。

 喀痰培養を出してもらうのを忘れていた。セフトリアキソンが1回入っていたが、翌日の昼前に提出した。(結果は常在菌のみだった)緑膿菌が出る可能性があるが、翌日には解熱している。朝食もできていた。

 たぶん効いていると判断して、セフトリアキソンを継続とした。肺炎球菌かインフルエンザ桿菌が疑われる。その後、微熱が出ることもあるたが、今日はほぼ平熱になっている。

 

 

 消化器病週間の合同学会(JDDW)が今日から開催されているので、web視聴をしている。研究者向けの内容で、一般医があまり参考にならないようだ。わかりやすいランチョンセミナーを見たりしている。

 ランチョンセミナーはわかりやすくまとまっているので、これを朝から晩まで縦に並べてくれるといいと思う(オンデマンドになるが)。今日はPEGのところを聴いた。

 

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