最近、ウイルスに関する一般向けのわかりやすい本を集めている。中でも武村政春先生の本がわかりやすい。分子生物学からウイルス研究になり、現在は巨大ウイルスを研究されているそうだ。(妖怪も研究している)
下記の本は小学生でも読める内容で、武村先生がこれまで書かれたブルーバックスよりもやさしい。あの宮沢孝幸先生と共著でウイルス図鑑も出している。
医師・医学者が知っているウイルスの種類はわずかだ。ウイルスは動物や植物などあらゆる生物に感染する。動物ウイルスは獣医・獣医学者が詳しいわけで、植物ウイルスは植物学者の方が詳しい。
人間の身の回りにも、身体の中にも無数のウイルスが存在している。ウイルスは感染する生物が決まっているので(宿主特異性)、人間に感染しないウイルスが無数にいても、病気にはならない。
それが本来の宿主以外の生物に感染するようになると、共生関係が保てず、高病原性となって宿主が死んでしまう。宿主が死んでしまうのは、生物の中でしか生きられないウイルスとしては好ましいことではない。
SARS-CoVは高病原性でほとんど消滅してしまった。SARS-CoV-2は当初は致死率5%だったが、致死率が低下する方向に変異してきたので、普通の風邪ウイルスとして定着していきそうだ。