スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

織姫賞&第二部自然学①公理一

2007-11-16 18:50:35 | 競輪
 初日の11レースの特選で2着になった加倉選手が欠場。9レースの特選では4着だった稲村選手が繰り上がって出走した一宮記念の2日目優秀(動画)の織姫賞。並びは昨日の想定と異なり,菊地-山田-伊藤で北日本が結束,稲村-坂本の北関東に鈴木でした。こちらの方が自然でしょう。
 Sは山田選手が取って迎え入れられた菊地選手の前受け。稲村選手が4番手,佐々木選手が7番手からの周回。残り2周のホームで佐々木選手が上昇し,菊地選手を抑えると稲垣選手のラインも続き,引いた菊地選手が7番手。残り1周のホームから引いた菊地選手がかましていくと,佐々木選手も踏みましたがあっさり北日本が出きり,稲村選手は7番手となってバックは一列棒状。菊地選手のスピードがよく,だれも行けなかったので,前での争いとなり,差した山田選手が1着,逃げた菊地選手が2着。直線手前から早めに踏み出した一丸選手を,さらに外から捕えた山内選手が3着でした。
 今日は菊地選手の強さが光りました。前受けからあっさり引いてかましていくという作戦も,今日のメンバー構成からしてよかったのではないでしょうか。逆に佐々木選手は今日は地元勢が後ろを回るということで後ろからの周回となったと思いますが,抑えて先行というのはあまり得意な戦法ではないように思います。

 第二部定義三のうちには観念の発生が含まれていて,そして精神が思惟の様態であるということのうちには,観念の発生の正当性があるということは,これで分かりました。よって,今回のテーマの最大の問題もこれで解決することができたということになります。しかしさらにこのことを容易に理解するために,最後にもっと別の観点からこの問題に関する僕の考え方を説明しておくことにします。
 精神が,あるいはもっと一般的に思惟の様態が,それが原因となって別の観念を生み出すこと,すなわち,ある思惟作用をなすということについて,それ自身が思惟の様態であるということ,あるいは同じことですが神の思惟の属性の変状であるということにだけ訴えれば十分であるということは,僕が思うに,人間が認識することができる思惟の属性以外のもうひとつの属性,すなわち延長の属性とその様態について考察し,そのことから類推していくことで,むしろ容易に理解することができます。
 そこでまず,延長の様態に最も一般的なことを示すために,第二部自然学①公理一を援用することにします。これは岩波文庫版の『エチカ』の上巻の110ページ,僕が自然学と名付けた部分の冒頭にあたります。「すべての物体は運動しているか静止しているかである」。
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