スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

印象的な将棋⑮-4&支援計画書

2018-08-20 19:05:41 | ポカと妙手etc
 ⑮-3の第2図で,まず思い浮かぶ手は何かと問われれば,将棋のルールを知っているなら☗8五同桂と答える人が多いのではないでしょうか。実戦の先手の指し手もそれでした。
                                     
 ところがこの手が先手の敗着。ただ,最も自然に思える手が敗着になるということは,この図はすでに難解だったといえるでしょう。
 正着は☗7三香成。これを☖同王は☗8五桂と王手で馬を取られてしまうので問題外。☖9四王と逃げるのも☗8二龍が馬取りの詰めろで後手は窮します。よって☖7三同金と取るのですが,そうしておいて☗8五桂と馬を取っておけば,変化の余地は多くありますが先手が勝てていました。
 単に☗8五同桂は詰めろではありません。よって後手は☖3八銀成☗同金と取ってから再び☖4九銀と打ちました。
 先手はそこで☗7三桂成。これを☖同金と取ると,先に☗7三香成としたのと似たような展開になる上に銀を1枚入手していますから先手が勝てます。ですがこの場合は☖9四王と逃げる手が成立しました。これだと先手は☗8二龍と取るほか攻める手段がありません。
                                     
 第2図の後手玉は受けがありません。よって勝つには先手玉を詰ますしかありません。

 Sさんの話だと,妹は作業所でもグループホームでも,優等生的に振る舞っているという印象を受けました。それでもそれは妹がそうしたいと思ってそうしているのでしょうから,迷惑をかけているというわけではないので,そのままでいいだろうと思いました。一方,妹の睡眠時間が大きく減少することを僕は心配していたのですが,少なくともグループホームや通所施設にいる間は,それは問題とはなっていなかったようです。妹の身体がその生活に慣れてくるということはある筈で,この時点で心配ないのであれば,とくに対策を講じる必要はなく,しばらくは見守ってゆくだけでよいだろうと思いました。
 この面談の中で,妹の支援計画の計画書を作成しなければならないという話がありました。この種の計画書は従来からあり,これは施設の方で作成していました。正直にいうと僕などは妹は幸せな日々を送っていられるのであればそれで十分であり,何か新しいことができるようになってほしいというような願望はまったくありません。そもそも40歳を超えた人間にそのようなことを望むのは,知的障害者であるかないかに関係なく,酷であろうと思うのです。ですから,妹が入所するにあたってもこの計画書を作成してもらい,その結果などもこの日の三者面談で報告されたのですが,僕はあまり大きな関心を抱いてはいませんでした。
 この日の話で出た支援計画書というのは,そうしたものではなくもっと公的性格を帯びたものです。こうした施設を利用する場合には,第三者,主に社会福祉法人ですが,この第三者が間に入って計画書を立て,それを行政で判断して福祉サービスの支給を決定するというものです。したがってこの計画書が存在しないと,サービスを受けることができません。つまり妹はグループホームに入所し続けることができなくなるのです。厳密にいうとこれは依頼しなければならないというわけではなく,自分で作成することもできますが,その場合には所定の書式などを調べなければならず,とても大変です。
 これが事業者に依頼すればすぐにできるというものではありませんでした。現時点でも依頼できていません。
コメント
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