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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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アンサンブルの穴 その8 安定したピッチ篇

2014年11月03日 | なりもの
アンサンブルの場で音色を合わせるために、
自分の音色を作る個人練習について書いた。

音色が最優先であり、団体としての音色・響きを持っていれば、
音高は多少ずれていても気にならない。

とは言え、
あまり外れていたり、不安定だったりすれば、
聴いていて気にはなる。

音高がしっかり定まらない場合、
初心者が陥りやすい誤りがある。

それは、
しっかり吹く。
ということだ。

しっかり吹くのは良いことだ。
はっきり発音することは良い。

しかし、そう意識した時に、
息が必要以上に強く速くなりがちなのだ。

強く速い息で鳴らすには、訓練されたアンブシュア(唇)が必要だ。
初心者の未熟な唇に強く速い息を通すと、
唇が息に負けて、音が割れたり、良くても音が固くなったり、
音高が揺らいだりする。

これでは、元も子も無い。
せっかく音高を決めようと思って"しっかり"吹いたのに、
音高が揺れるわ、音色が汚くなるわ。
これでは、アンサンブルにならない。

ここは逆に、丁寧に発音すると良いだろう。
前回書いた練習が有効だ。
おさらいすると、

1.一番楽に出せる音を出す
2.音量を膨らませ、響かせる
3.音を小さくしていく
4.消えてしまわない音量のところでキープしてロングトーン

消えるか消えないか、という練習することで、
息のスピード・コントロールができるようになるので、
ロングトーンの時にピッチが揺れなくなる。

少ない息で唇が鳴るようになるので、
音の立ち上げの時にも強い息が必要なくなり、
柔らかいアタックで発音できるようになる。

とかく、
ピッチが揺れてしまうことを改善するためには、
そのための練習というより、
このような、音色作りの練習をすると良い。

ピッチが揺れていやしないか、
と、そこにばかり耳を傾けてロングトーンなんかしても、
変に緊張するばかりで大した効果は得られない。

一見別の目的の練習をすると、意外な効果がある、
ということは、しばしばある。

いろんな基礎練習を丁寧にやると良いということなのだろう。


では、今日も良い練習を♪


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