[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
右手の親指の爪の付け根が、黒ずんでいる。
皮膚科で診てもらったら、緑膿菌だという。
弱い常在菌なので、特に悪さはしないが、
薬を付けて絆創膏を貼っておけば、1ヶ月ほどで治ると言われた。
ところが、
ご本人がたいへん活発でいらっしゃって、
水仕事したりするし、
ちょくちょくおててが汚れて洗うので、
絆創膏も薬も落ち着かない。
良く . . . 本文を読む
[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々のために、
一日に5回くらい介護や看護の人が家に入る。
飼い犬ジーロ去勢オス14歳慢性腎不全の
犬用の寝床は介護ベッドのすぐ横に位置している。
年老いて、家にちょくちょく他人が来るのも負担である。
理由を理解することのできない犬にとっては、猶のこと災難である。
他人を嫌う犬ではないが、臆病なところもあり、
緊張の絶えない状態になっている . . . 本文を読む
「〽紅茶のおいしい 喫茶店♪」
「なあんかまだるっこしい歌詞だな。
特に詩的な気もしないし。」
「でもまあまだ何も起きていないし、
物語の舞台を紹介しているだけなのでは?」
「いや変に説明的で、今後も詩がやってくる気がしないよ。」
「じゃどうすれば」
「'紅茶のおいしい'が長いな。
'おいティー'でいいだろう。」
「えっそういうこと?」
「紅茶がおいしいんだから、喫茶という言葉も要ら . . . 本文を読む
[あらまし] 飼い犬ジーロくん14歳慢性腎不全毎朝皮下点滴。
毎朝、200メートルほどの所に住んでいる幼なじみ友人Mが
手伝いに来てくれる。
おとなしい犬なので、わりとスムーズに点滴できるのだが、
途中でプルプルと身体を振ってしまうことが有る。
そんな時に、もう一人の手がいると、非常に助かる。
また、14歳の爺さん犬は足が弱っていて、
おすわりしていると、足が滑って開いてきてしまう。
それを支 . . . 本文を読む
鍼灸師のはしっくれである。
何か身体に問題が出ている人に、
その問題が引っ込みますように、と
身体に直接あるいは間接的に触れる簡単なお仕事です。
※
本題と関係無いが、
鍼灸で「治療する」と言うことは、法律的に間違っている。
どんなに治しても、「治療する」と言うと法に触れる。
だから、「施術する」なんて言い方をする。
術を施す、と言っているのであって、
そこに結果がどうなるかということは意 . . . 本文を読む
王義之は、4世紀の中国の人で、
なんたって書の名手だ。
なぜなのか知らないのだが、鵞鳥が好きだったらしい。
なんなのだろう。
鵞鳥は懐くそうだ。
飼うとかわいいらしい。
飼ってみれば、王義之の気持ちももうちょっとは分かるだろうか。
王義之が鵞鳥好きなのは知られており、
ちょいと一筆書いてもらおうなんて考えて鵞鳥を持参する人も有ったという。
私も、王義之に気に入られるべく、鵞鳥を捧げる。
陶器 . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
洋便座にうまく腰掛けられない。
尿が便座に掛かったり、そこから流れて床に広がったり、
便器との接合線から床に浸み込んでしまったりする。
便が便座にくっ付いてしまったりする。
便の付いた手でトイレットペーパーを取るので、ペーパーホルダーに便が付く。
あとの掃除は私のお役目でごんす。
掃除は嫌いではないのだが、一日に2回3回と便を拭 . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
洋便座にうまく腰掛けられない。
尿が便座に掛かったり、そこから流れて床に広がったり、
便器との接合線から床に浸み込んでしまったりする。
便が便座にくっ付いてしまったりする。
便の付いた手でトイレットペーパーを取るので、ペーパーホルダーに便が付く。
あとの掃除は私のお役目でごんす。
掃除は嫌いではないのだが、一日に2回3回と便を拭 . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
訪問介護の手も入って、日々助けられている。
母は、自分で判断して自分で着替えることができるが、
判断の根拠がおかしかったり、動きが悪かったりする。
だから、自分で何か行動すると、何かとうまくいかないことが多い。
それはもう好きにしていただくしかないので、
私の役割は後片付けである。
ご本人のプライドをなるべーく傷付けないように
こ . . . 本文を読む
たしかに、
5年前、私は3ヶ月で12㎏体重を落とした。
しばらく維持し、その後じわりじわりと増えて、
中間の6㎏のところで止まって、何年か経つ。
※
めんどくせえから数字を開示いたします。
理想は50㎏のところ、62㎏有った。
身長は159㎝です。
めんどくせえからカムアウトも重ねると、
私は女性の身体で生まれついているが、この身体に違和感が有ってたまらない。
太ると、女性の特徴であるちち . . . 本文を読む
骨に筋肉が繋がっている部分は、
しっかりくっ付くようにザラザラになっていたり、
大きな筋肉が付く場合は骨も大きく丈夫になっていたりする。
だから、骨を見れば、どんなふうに肉が付いていたかを再現することができる。
発掘された骨に、肉付けをしていく技術が近年進んでいる。
どこにどのような筋肉が発達しているから、
どんな動きが可能だったか分かる。
そういう動きをしたということが分かると、
どこでどの . . . 本文を読む
多摩川の水が溢れたり、大雨で冠水したり、
ということが都市部で起きて、
旧地名について言及されているようだ。
高津というのは相当な水位の流れがやって来ることを指していそうだし、
田園調布辺りの元の地名は沼部と言ったそうだ。文字通りだろう。
新しく開発した土地になんぞステキなイメージの地名を付けるのは
分からなくはない。
そのほうが人も寄って来るだろう。
商業施設にしても、住宅にしても。
しか . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
母は若い頃から便秘がちだったようだ。
パーキンソン病やその治療薬の影響で便秘になりがちである。
また、腹圧をかける力つまり、うんこを気張る力も弱っている。
便が出ないで何日も経つことが有った。
パーキンソン病の治療薬は腸で吸収されるので、
そこにうんこが溜まっていることは望ましくない。
薬の効きが悪くなってしまう。
だから、便秘 . . . 本文を読む
世の中、嫌煙ムードである。
私は現在、煙草の煙が非常に苦手だ。
うっすら煙い店内でも、そこに3時間でも滞在しようものなら、
翌日、のどが痛い。
歌うことが好きなので、のどを傷めたくない。
なのに、のどは弱っているようだ。
※
早いとこ正直に言っておけば、
私は29歳までの十年間、ヘビースモーカーだった。
最後の頃はセーラムの緑のほうだったかを好んでいた。
なんとかいうメンソールも吸ったっけな . . . 本文を読む
犬の散歩に出ると、道端で絵を描いているおじさんがいる。
道路のすみっこに折り畳みの小さな椅子を置いて、座って描いている。
横には自転車がとめてある。
通りがかりに挨拶する。
「これから?」
「もう行って来たの?」
とかなんとか、声をかけてくれる。
そのうち、私のことを憶えたらしい。
絵を見せてもらったことが有る。
何を描いてるんですか?と覗き込んだ。
道端に座って、道の絵を描いている。
住宅 . . . 本文を読む