十代の頃から、古本屋を巡るのが好きだった。
自宅から2㎞あまり離れた街道筋に、古本屋が有った。
カウンターの中には冴えないおっさんがいつも座っていた。
カウンターから離れた棚の、カウンターから死角になる側には、
戦争やら軍艦やら戦車やらに関する本が並んでいた。
私はあまり興味が無かったけれど、時々そこの棚も見に行った。
その辺りはなぜか、しょんべんくさかった。
奥にトイレが有ったのだろうか。 . . . 本文を読む
葱を貰った。
千葉は九十九里のほうの葱だ。
採りたてが旨いから、すぐに渡したい。と言う。
じゃあ、ってんですぐに貰いに行った。
ほんですぐ夜には食べた。
そんなに旨いと言うのなら、葱の味が一番わかる食べ方をしなきゃ。
ゆっくり焼いた。
甘みが濃い!
とろりと舌にとろける。
なるほど旨い。 . . . 本文を読む
消える魔球を知ってるかい?
マンガアニメ『巨人の星』で、
星飛雄馬が編み出した魔球だ。
飛雄馬の投げたボールが、バッターの手前まで来ると、消えるのだ。
しかし、
その謎を解いた好敵手・花形満が打ち取る。
んじゃなかったっけっかなー?
私は1969年生まれ。
『巨人の星』の放送は1968年から1971年のことだというから、
私が見たのは再放送だ。
野球なんか興味の無かった私も見るくらい、
. . . 本文を読む
もう、何ヶ月もかけて、粘土で頭部を作っている。
詳しくはあらためて書く。
今、写真のような状況。
当初は鼻の周囲を作るだけのつもりだったが、
どんどん広げて、ついに首がはえてきてしまった。
うかうかしていると肩も作ってしまいそうだ。
「手芸用デビクレイ」という粘土を使っている。
現時点で3㎏近い。
実物の頭よりはずいぶん軽い。
中は空っぽだからか。
これから脳みそを入れるか。 . . . 本文を読む
電気代ガス代が上がっている。
と、言う。
寒い季節なので、多く使う時季であることに加えて、
値上がりしている。
と、言う。
光熱費を抑えるために、
暖房以外の方法で寒さを凌ぐ人も多い。
と、言う。
※
私の場合。
冬は薪ストーブ。
エアコンは冬に使うことは無い。
薪ストーブの上に、やかん2つと鍋を置いている。
湯気で加湿されるのも良い。
いつでも . . . 本文を読む
友人Mが、親戚の家の片付けをしている。古い物が詰まっている。小屋裏収納も有る。古い物が詰まっている。スピーカーとか、タイルを何百枚とか、子ども用のバイオリンとか、貰う。あと、もっきん。[ヤマハ もっきん]と銘打ってある。
塗装が厚い。あまり良い音はしない。もしかすると、この塗装を全部剥がして磨いたら鳴りが良くなるかもしれない。しかし、チューニングがどうなるか、予想がつかない。
紐がヘタっていて . . . 本文を読む
風はおさまったが、冬将軍の本隊はまだこれから入城するらしい。
今朝の調布の最低気温は-2.5℃ということだが、
明日の予報は-5℃だという。
ほんとかいな。
ストーブを怖がる我が犬ウーゴくんをなだめつつ、
薪をどんどんくべる。
せっせと焚いても外気がよほど冷えているからか、
なかなか室温も上がらない。
日中は晴れて、室内の日なたは温かくなった。
しかし、家の北側は冷たい。
外はきれいに晴れなが . . . 本文を読む
午後、穏やかに陽射しが出て、暖かくなった。
のも一時のこと。
15時半頃になったらずんずん冷え始めた。
16時頃から猛然と風が吹き始めた。
吹くと決めたら徹底的に吹く、という感じだ。
凄い。
我が犬ウーゴくんは、色々なものを怖がる。
お線香の煙とか、
壁に反射したスマホ画面の光とか、
そんな他愛ないものも怖がる。
風の日なんて恐ろしくてたまらない。
ポリ袋が飛ばされてきたりしたらもうダ . . . 本文を読む
寒い。
現在、室温は約10℃。
これでは寒い。
寒いのに、ストーブに火を入れない。
足元の火鉢だけでしのいでいる。
というのも、
我が犬ウーゴくんが、ストーブを怖がるからだ。
空気の流れができる前に、煙突の継ぎ目のところから洩れる煙が怖い。
薪の爆ぜる「パチッ」という音が怖い。
室温が上がることによって家鳴りが「ピシッ」と何度も鳴るのが怖い。
怖いと、部屋で落ち着くことができない。
落ち着 . . . 本文を読む
蔵書を古書店に買取してもらう。
段ボール箱に詰めて宅配便で送る。
同じ判型の本を積んで詰めていく。
並んで入りそうでも、わづかな幅で入らなかったりもする。
同じ判型に見えても微妙な差が有ったり、
綴じ方の違いで幅に少しの差が出たり、
背の高さだけ違ったり、
箱が付いているので少しサイズが出たりと
条件は様々だ。
向きを変えてみたり、組合せを変えてみたりする。
うまく組み合わせていくと、箱にみ . . . 本文を読む
大学の教員もしていた両親には、蔵書や書類がものすごく沢山在る。
当人たちの書いたものも多いが、読んでくださいと送られてきた本や原稿も多い。
「蔵書と書類の処分がたいへん。」と、ある人に言ったら、
「分かるぅぅ」と言われた。
いや、分かってない。
2万冊の蔵書や数々の原稿の束など、おたくには無いじゃないか。
内心そう思った。
※
ある人が、一人で子育てする中の苦心を語った時、
「うんうん、」と . . . 本文を読む
[あらまし] 蔵書の整理をしている。
地下室に何千冊かよくわからん数の本がある。
「宅配買取」という形をとっている業者に依頼することにした。
人がドヤドヤと家にやって来ることが無いというのは、いい。
段ボール箱に本を詰めて送って、査定してもらう。
ただ、我が家の場合、数が多い。
査定してみたら買取できないものばかりでした、
ということになったら、手間も何もかも惜しい。
本棚の写真を撮って . . . 本文を読む
毎朝の犬の散歩で、神代植物公園の周辺を歩く。
ドッグランが在る。
見通しの良い場所で、ぽつぽつと木立が有る。
向こうの木から、鳥の声がずっとする。
ツピ,ツピ,ツピ,ツピ,ツピ,ツピ,ツピ
休み無く鳴き続けている。
シジュウカラのさえずりだ。
もう?
まだまだ寒い日が続くけれど、
もうさえずり?
早くないか?大丈夫? . . . 本文を読む
蔵書の整理をしている。
亡父の人はアメリカ文学が専門であった。
現代アメリカの小説が山ほど有った。
外国文学の厄介なところは、原書と訳書の両方を持つから、
数が単純に2倍になる。
翻訳もしたが、自分自身で小説を書くこともした。
訳書は一般的な大手の出版社からも出たが、
自作は自費出版をした。
著者在庫や、自費出版の買取分が何十冊ずつも手元に残る。
老母の人は国語国文学 . . . 本文を読む
[あらすじ] 馬鹿な書初め、ばかきぞめをしようぜ。ご近所幼なじみ友人Mと。祖父の遺品である、汪兆銘が河辺正三に贈ったというちびるほど歴史的意味の有る端渓の硯を使ってなるったけ馬鹿々々しい言葉を書こうぜ。https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/19e47f5b7e5d1697d50e2b32818d8c1aというわけで、愚かな孫とその愚友は端渓でゴリゴリと墨を磨った。日な . . . 本文を読む