[あらすじ] 老母がやっと通い始めた週一度の入浴付きデイサービスで留守の間に
亡父の遺品を整理しよう、と始めた途端に性ホルモン塗布剤「トノス」「ヒメロス」を発見。
七十代前半に購入したようだ。
[使用上の注意]を読んできた。
経皮のホルモン剤が、性交時にどれだけ効果を発揮するのか、疑問がある。
今はインターネットでクチコミが見られる。
以下、引用が多いので非常に長くなる。
ヒマと興味のある方は . . . 本文を読む
[あらすじ] 老母が週に一度のデイサービスで留守の間に、亡父の遺品を整理する。
書斎の棚を片付け始めて最初の一角で男性用と女性用の性ホルモン塗布剤が発掘された。
別に七十代で恋をするなとかセックスしたがるのは恥ずかしいとか
思わない。
介護職の友人から老いらくの恋の話はあれこれ聞いている。
自分も生きてりゃきっと七十代に恋をする。
亡父からは子どもの頃から女性関係のかなりあけすけな自慢の言葉 . . . 本文を読む
[あらすじ] 老母がデイサービスでいない間に、亡父の遺品を整理するしかない。
すると、男性用と女性用の性ホルモン塗布剤が出てきた。
書斎の棚を片付け始めて、しょっぱなのほんの一角でこの収穫である。
友人Mに報告すると、またニヤリと
「もっと出るよ」と言う。
あと出るとしたら避妊具のさまざまとか、ずいきとか、お相手とのあられもない写真とか
・・・って、想像を膨らますのも大概にしよう。
※
昨 . . . 本文を読む
[あらすじ] 老母84歳、パーキンソン病。入浴サービス付きのデイサービスに週に一度行き始めた。母の留守の間に、亡父の遺品を整理しよう。亡くなって6年以上経つというのに、書斎はそのままになっている。いくら母が「とっておきたい」と言っても、これでは生きている者が暮らしにくい。と思っているところへ、雨漏りが悪化した。書斎の壁もシミができている。これはチャンスだ。とは言え、何か家のことをすると言うと、ああ . . . 本文を読む
冬はつとめて。
野原に露が降りて、真っ白だ。
陽が昇ってくると、それが解けて輝きだす。
今朝は風も無く穏やかで、森中から鳥の声が聞こえる。
と、その中に耳慣れない声がする。
全体にピーチクパーチク言っている声が、個々に何の鳥かということは
私は分からない。
しかし、普段あまり聞かない声がすれば、なんだろうと思う。
※
声のする方を見ると、木の幹に動くものが見える。
鮮やかな赤い色が、右に . . . 本文を読む
老母84歳パーキンソン病。
足のむくみが強い。
パーキンソン病の薬の副作用でもあるが、
もともと若い頃からむくみがちでもあった。
もともとの傾向と副作用が重なっているから、強く出ているのだろう。
血圧が高い。
降圧剤には利尿薬を使っている。
それでもむくむ。
歩いてください、と言われる。
足にたまった水分を汲み上げて心臓へ戻すには、
静脈を筋肉の活動で押す、ポンプ作用が必要だ。
ところが歩 . . . 本文を読む
[あらすじ] サックス高木克明がゼンラアーケストラに至る前、
その基になるアイディアで2,3回セッションした。
忘れていたわけではないのだけれど、
ゼンラの演奏を久しぶりに生で聴いていて、思い出した。
一昨日の追悼ライブの、最後に演奏した「走れ」や「モンキー」の
ベースラインを聴いていたら、
そんな感じのものを自分がチューバで吹いて、
あんな感じのドラムと合わせたのを思い出したのだ。
※
. . . 本文を読む
白い風船で、高木を作ろうと思い付いた。
絶対似る。そっくりになる。と、確信が有った。
バッドガンの出番が来て、風船を手に楽屋から出ると、
ゼンラアーケストラのメンバーがいて、
「似てる!」と声が挙がった。だろ?
ゼンラのメンバーが言ってくれるなら、ほんものだ。
※
高木には、独特の「無表情」がある。
私などは、無表情にしていると「こわい」と言われたりする。
無表情のつもりでも、ムスッとする筋 . . . 本文を読む
高木克明さま、高木克明さま、
今夜はセッションとドレッズとワッツとバッドガンとゼンラの本番です。
あなたは出突っ張りです。
ご足労とは存じますが、青山HEAVENまでお越しください。
13:30入りの14:00音出しです。
※※※
バッドガンのメンバーは中年過ぎばかりで、
そうなると一人ひとりの生活事情も様々である。
ステージパフォーマンスのプロもいれば、音作りのプロもいるが、
活動休止から復 . . . 本文を読む
明日は高木の追悼ライブだ。
生前、高木が参加していたバンドが演奏する。
楽しみ、と言ってしまったら、語弊が有る。
演奏できて嬉しいと言ったら、なおのことだ。
バッドガンの前回の演奏は、4年前、ラリー小野田の一周忌のときだった。
ラリーはたくさんのミュージシャンを繋ぐ人だった。
その追悼ライブで、また多くの人と知り合った。
人のしてきたことは、亡くなった後も本当に続く。
高木のおかげでいくつかの . . . 本文を読む
老母84歳。
今までは週に一度、リハビリ中心のデイケアに通っていたが、
体調に変化が有ったため、そこはしばらくおやすみすることにした。
かわって、入浴介助してくれるデイサービスに週に一度通うことにした。
今までの所と違って、横になって休める場所も有るということだ。
リハビリ中心で、休める場所も無いデイケアに通っていたときは、
体調に変化が有ったら、帰って休むしか無い。
送迎範囲でもなかったので . . . 本文を読む
友人Fの家の柚子に沢山の実がなったので、分けてくれた。
新鮮なので、果汁を絞って、お湯で割って飲んだ。
しかし待てよ、と調べてみると、それ見たことか、
果肉よりも果皮に多くビタミンCを含んでいるということだ。
柚子で一番大事なのは、皮なのだ。
そうは言っても、皮はバクバクと量を食べることはできない。
果汁なら一個分はお湯割りでゴクゴクと飲める。
いや皮を煮たら良いだろうと言って、ジャムにした . . . 本文を読む
今週は、男女二元論にもとづく性役割についての偏見について書いた。
問題提起するために書いている。
これはとても大事なことだと思っているから、書いている。
しかし、気分のいいもんじゃない。
気分の悪かったできごとを詳細にわたって思い起こし、精査して書き起こす。
まあ、忘れてみたところで、忘れきれずに沈潜して、
潜在的な怒りになって、脳みその作戦によって体に痛みを引き起こしたりしそうだから
分析した . . . 本文を読む
あるとき。
友人Kが、自分の名前の字をある人に説明していた。
なかなか伝わらない。
横から、紙とペンを渡した。
すると、話の相手(七十前後の男性)が
「やっぱり女性は細かい気が利くね」と言う。
そんなこと言うと私はまた言いたいことがあるぞ。
・私の気が利いたのは、女性だからか?
・では男性は気が利かないのか?
・男性は気が利かないのか?
俺は男だからそんな細かい気遣いはしないできない、
とい . . . 本文を読む
[あらすじ] レジ係がいろいろ挨拶するのに、客が無言なのは異様に思う。
レシートの上に釣銭を置くと落としやすいから小銭を別に渡してほしいと思う。
こちらの手を包むように触れるのはやめてほしいと思う。
これらは私の好みの問題だと思う。
「細かいのはございますか」
ござると思って探しても無いときは無いな。
レジではなるべく釣銭の必要の無いように払いたい。
釣銭を充分に準備するのも手間なことだ。
. . . 本文を読む