[あらすじ] 「わかる」ために「わけ」てゆくと、
部分だけを見ることに陥りがちだ。
分析して理解を進めると、木を見て森を見ない状態になる。
木のことには詳しいが、森がどうしてできているのかとんとわからない。
「わかる」ことは「わける」ことなので、ものごとがバラバラになってしまい、
全体像はかえって見えなくなるのだ。
全体を把握するためには、だから、わかろうとする以外の方法を取ると良い。
それは . . . 本文を読む
「わかる」
という言葉がある。
他動詞「分ける」と対になっている自動詞だと考えられる。
「受ける」と「受かる」の対のようなものだ。
「試験を受ける。」「試験に受かった。」
というふうに対で使うことができる。
しかし、
「答えが分かった。」とは言うが、
「答えを分ける。」とは言わない。
「分かる」は「分ける」から独立した使い方をするようになっているが、
もともとは、「分かった」は「分けることがで . . . 本文を読む
どこが痛いとか吐き気がするとか痒いとかいった症状があると、
現代の医療ではその症状を無くそうとする。
症状は大概、不快なものだ。
痛みはツラい。気持ち悪いのも、痒いのも、耐え難い。
だから、早く取り去りたい。
現代医療は、早く取り去るのが得意だ。
症状を薬で抑えれば、治った、と言う。
そうなんだろうか。
症状は、病気そのものではない。
他に原因があって、その表れとして症状が起きている。
症状 . . . 本文を読む
[あらすじ] 現状に満足してしあわせを感じていた。
目標を高く持つと幸福感は減った。
しくじり先生というテレビ番組に、
オリエンタルラジオが出演した回をインターネットで見た。
番組はいつも、「今日は、みなさんに私のような失敗をしていただきたくないので、
授業をします。」というセリフで始まる。
オリエンタルラジオは、「武勇伝」のネタで爆発的な人気を得て、
新米にもかかわらず冠番組を多数持ち、 . . . 本文を読む
[あらすじ] 現状に満足してしあわせだった。
目標を高く設定したら、そうでもなくなった。
そんな折、たまたま読み始めた本があった。
ずいぶん前に買ったのだが、やっと手に取ったのだ。
すると、こんなことが書いてある。
現実が自分のセルフ・イメージに合わない状態だと、
人はコンフォート・ゾーンに現状を合わせる。
コンフォート・ゾーンというのは、
自分が思っている自分の能力に見合った暮らし、とで . . . 本文を読む
[あらすじ] 私はしあわせだった。現状に満足していたからだ。
しあわせにのほほんと生活していると、中身は無い。
なんせ今に満足しているので、
何も新たな取り組みはしない。
日々は穏やかである。
ところが根があれこれやりたい性分なので、
落ち着いた生活で体力気力が養われてくると、またぞろ虫が動く。
音楽はやりたいし、物も作りたい。
体力が出てくると練習したり製作したりできるようになってくる。
. . . 本文を読む
ちょっと前に、このブログに、「しあわせだ」と書いた。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/e60480d94449ebb93b4ef91de8109eae
たしか、一年くらい前だったように記憶していたが、
とっくの3年前だ。
3月23日というから、ちょうど3年前だ。
今、私は同じように感じていない。
しあわせだと思っていない。
もちろん、しあわせな部分は数多く . . . 本文を読む
[あらすじ] 酒類のことをアルコールと呼ぶなんて、味気ない!
酒を日本酒と呼ぶなんて、誇りが無い!
ものの味を表現する言葉は様々あるが、そのひとつに「こく」というのがある。
こく?
語源はどんなものか、調べてみた。
語源というのは、わかりにくいものだ。
なんせ、日本語ができてからも結構な時間が経っている。
せいぜい江戸に発生した言葉も多いが、大正時代から使われるようになった言葉もある。
それ . . . 本文を読む
[あらすじ] 酒類のことを「アルコール」と呼ぶなんて、味気無い。
「日本酒」という呼び方が嫌いだ。
酒と言ったら酒だ!酒持って来い!
と叫びたい。
日本人が日本において酒を呼ぶのに、
なんでわざわざ日本と付ける必要があるのだろう。
おかしい。
ただ、「さけ」と言えば良いだけではないか。
それを「日本酒」だとは、遠回りな。
まるで自分は日本を外から見ているような言い方だ。
言うまでもなく、「ポ . . . 本文を読む
酒類のことをアルコールと呼ぶことが嫌いだ。
なんて味気無い呼び方なんだ。
アルコールを飲んだことがないからそんな言い方できるんじゃないか?
いや、私だってただのエタノールを飲んでみたことはないが。
たしかに酒類にアルコールは含まれていて、
そのおかげで酔っ払ってご機嫌にもなろうというものだが、
化学成分の名称で呼ぶなんて、ちょいとひどい。
だったら「帰りにショ糖寄らない?」とか
「焼きプ . . . 本文を読む
近所を移動中、街に変化が見える。
※
土曜日に通りかかると、観光地である深大寺、書き入れ時だというのに、
その蕎麦屋は閉まっている。
蕎麦を作っているのは、じいさんだった。
もう、ずっと前からじいさんだったじいさんだった。
店も老いていた。
献立表なんか、ボロボロに老いていた。
客も老いていた。
おかみさんは老いた客にもてていた。
もちろんおかみさんも老いてはいたが。
じいさんの仕事にはム . . . 本文を読む
茂造は謝る。
「すいません!」
黄色の人は許す。
「いいよ~」
https://www.youtube.com/watch?v=x9CKFCqVeuA&ebc=ANyPxKr-3i5qfwoie62vBtEjlMwHX2kdIVcJrtrAVX-0quQDbJlOBdX3qWUJQQYeJcIlxq0ShHf3naZbqok5VZQ8DzydSQTE8A
「あんな年配の人が大きい声で『すいませ . . . 本文を読む
日比谷公園にある、千代田区立日比谷図書文化館での
ブックデザイン展を見に行ってきた。
http://hibiyal.jp/hibiya/museum/exhibision2015sobue-cozfish.html
ブックカバーからページの割付、どんな紙を使い、
活字はどれ、インクはどんな物など、
本全体のデザインをする。
私は本の虫だ。
本が本であるってだけで好きなので、かなり盲目的な愛を . . . 本文を読む
老母83歳の、身体の動かし方について、先生が根気良く指導してくれる。
あお向けからうつ伏せになることが難しい。
こんなことは身体の調子が良いうちはなんでもないことで、
何を意識することも無くできる。
しかし、身体が動かしにくくなったら、
練習する必要が出てくる。
動きを分解する。
まず膝を深く立てる。
回る側の腕を開いておく。
膝を倒す。
お尻が浮いたと同時に腕を上げる。
腕は反対側の顔の前ま . . . 本文を読む
[あらすじ] 鍼で世界平和を。笑いで世界征服を。
アキの「いいよ~」は小学校を救う。
筋トレを始めた頃、腕立て伏せを床でやると、キツ過ぎた。
そこで、洗面台に手をついて、斜めにやった。
こうすると、負荷が軽くて済む。
これでも12回やるのはキツかった。
洗面台なので、正面に鏡がある。
腕を伸ばす度に、苦痛に歪んだ自分とご対面する。
ひえーーー!ブサイク!!
見るに堪えない。
しかたないので . . . 本文を読む