[あらすじ] 馬鹿な書初め、ばかきぞめをしようぜ。ご近所幼なじみ友人Mと。祖父の遺品である、汪兆銘が河辺正三に贈ったというちびるほど歴史的意味の有る端渓の硯を使ってなるったけ馬鹿々々しい言葉を書こうぜ。https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/19e47f5b7e5d1697d50e2b32818d8c1aというわけで、愚かな孫とその愚友は端渓でゴリゴリと墨を磨った。日な . . . 本文を読む
昨年は、真面目に書初めをしようとした。
すると、完成度を求めてしまい、
練習ばかり繰り返して結局、「これでよし」と思えるものは書けなかった。
私の悪いところが出ている。
真面目な出来栄えを求めて、欠点に目が行き、
練習を繰り返し練習がつらくなり、本番も固くなる。
もっともっと肩の力を抜きたまえよ。
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というわけで、ばかきぞめをした。
楽しく書こうぜ。
ご近所の幼なじみ友人Mを誘う。
. . . 本文を読む
ばかきぞめをした。
まじめにやっとれん。
なんせ、なんだか能書家だったらしいお祖父様の持ち物であった
端渓の硯を使おうってんである。
幼なじみ友人Mを誘う。
端渓を使おうぜ、と言ったら、
「じゃあ飛びっきり馬鹿々々しい言葉を書かなきゃね」という返事。
よく分かってらっしゃる。
※
結果、先日ここにも書いたように、
後片付けがよろしくなかったせいで、
端渓の台の紫檀だか黒檀だかの木の枠にヒビ . . . 本文を読む
以前は、古書店めぐりにずいぶん時間を費やした。欲しい本、読みたいものは多岐にわたるので、専門古書店一軒に行ってもなんにもならない。あっちこっち行ってどこに何が有るかチェックする。マンガをよく買っていた頃は更に混迷を極めていた。手帳に、何は何巻を持っていて、何巻がまだ無いか、リストしていた。古書店のどこに行けばどの本の在庫が有るか、なんて分からないので、とにかく常に欲しいものを思いながら全体をねちね . . . 本文を読む
墨を磨る時には、無心で磨るのがよろしいと思う。
思いつつ、何かを読む。
イケナイ現代人だと思う。
「ながら」で「時短」とか考えるのは
時間に貧しい心だと思う。
思うけど、読む。
※
ずーっと敬遠していた毛筆での書を、6年前に始めた。
誰に習うわけでもなく、ただ手本を見て書く。
すぐに、臨書ということをおぼえた。
中国の、二千年前の石碑の拓本だとか、
スゴい書家の書いたものを写したとされる . . . 本文を読む
15年あまり前に、鍼灸を学び始めた。現代の医学と、中国古代の医学を学ぶ。そう言えば、高校生の時に一番好きだったのは、生物と漢文だった。芽生えていたのだなあ。強壮ドリンク剤の商品名から、黄帝の名は知られている。中国古代の医学をまとめた、ってことになっている。『黄帝内経』の『素問』と『霊枢』をはじめとして、『難経』だのなんだの、漢文の古典を読んだ。江戸時代の研究書などもあれこれ読んだ。今ならジャパニー . . . 本文を読む
毎年九月に、小学校6年生の時の図工の先生が属している書道展を見に行く。行き始めたのは10年以上前だったか。その頃、私は毛筆への憧れは有るものの、苦手意識から敬遠して、僻みにすら片足突っ込んでいた。そこを奮起して、5年前に書き始めた。やってみたら楽しかった。私は、楷書が新しい書体で、行書や草書がその前で、更に隷書や篆書や甲骨文字に遡れることを初めて知った。小学校中学校の書道の授業で楷書を書くことしか . . . 本文を読む
家の片付けをしていると、際限無く物が出てくる。物置や天袋にまだ手を着けていないのにこのザマなので、先行きが恐ろしい。物置には亡兄やワタクシメのご幼少のご成績なども収まっている。なんだか大きな木箱も鎮座している。開けたら鶴にでもなってしまうのではないか。天袋という言葉を久しく発音していない。けれどそこに天袋は在る。そういうものさ。そうやって忘れて暮らすためのスペースが天袋さ。天袋に在ると分かっている . . . 本文を読む
目玉の「祭姪文稿」は、行列に並んで1時間ほど待つ。
そもそも、平成館に入るところも10分あまり待つし、
入ってから受付までも30分以上待つ。
待ち時間だけで2時間を予定する必要が有る。
というのはイヤなので、朝一番に行った。
9時半開館に合わせて行った。
早めに行って並んでいる人たちの列が進んだ後に到着したので、
列に並んで待つ時間は少なくて済んだ。
平成館に入ったら、すぐにロッカーに荷物を入 . . . 本文を読む
[いきさつ] 東京国立博物館で開催されている顔真卿展を見に行く前に、
今まで敬遠してきた顔真卿を臨書する。んだってば。
楷書をあれこれやって、これまた敬遠してきた行書に取り掛かった。
「祭姪文稿」をやったけど、何がなんだか。
ところが、「争坐位文稿」は、ちょっと楽しい。
何が違うのか。
・なんだかんだ言って行書に慣れてきたんじゃないの?
・悲しみよりも怒りのほうが、自分としては共調しやすいって . . . 本文を読む
[いきさつ] 東京国立博物館で開催されている、書道史の展示とも言える
顔真卿展を見に行く前に、今まで敬遠していた顔真卿を臨書しておきたい。
楷書を何作かと、褚遂良の「孟法師碑」と懐素の「自叙帖」などをやってきたが、
これまた今まで敬遠してきた行書に取り掛からねば。
公園の片隅に、テーブルが在る。
ちょうど私の脚の長さに合っている。
伸ばした脚を乗せて、ストレッチする。
テーブルの上は少し藻で . . . 本文を読む
[なりゆき] 東京国立博物館に顔真卿展を見に行く前に、
今まで敬遠していた顔真卿を臨書しておきたい。
が、顔真卿をやるためには、初唐の楷書もやらねばならんし、狂草もやらねば。
楷書は三大家をおさえてある。
懐素の「書譜」はとても楽しかったおぼえが有る。
が、もういっちょ敬遠していた「自叙帖」にトライしよう。
顔真卿展と銘打ってはいるが、作品リストを見ると、
中国書道史を眺めることができるような . . . 本文を読む
百円均一で、書道練習用のシートを買った。
水で書けて、しばらくすると消えるアレだ。
百円なら買って、使ってみよう、と思う。
行書や草書の書き順を試すのに、今までは
空中で書いてみたり、紙に書いてみたりしていたけれど、
こいつなら惜しげも無く試せる。
水で書いた字画はすぐに滲んでくる。
だから、細かな形の練習には向かない。
けれど、筆の運びの大まかな練習には使えそうだ。
※
写真は、褚遂良「 . . . 本文を読む
[あらすじ] 東京国立博物館の顔真卿展を見に行く前に、
食わず嫌いだった顔真卿を臨書する。
褚遂良(ちょ すいりょう 596-658)の書では以前に
「雁塔聖教序」を臨書した。
褚遂良72歳だかの書で、?法の完成品と言われていて、
線は細めで抑揚が有り、筆のこまやかなコントロールが必要で、
初心にはとても難しかったけれど、面白かった。
「孟法師碑」は47歳の書だという。
だからまだやたらに褚 . . . 本文を読む
[あらすじ] 顔真卿展を東京国立博物館で開催している。
好きになれないせいでまるで臨書してこなかった顔真卿だ。
ひとっつも臨書しないで展覧会に行っては、
猫に小判、豚に真珠、須山に顔真卿、価値が分からないだろう。
というわけで、「郭虚己墓誌銘」「多宝塔碑」「麻姑仙壇記」」「顔勤礼碑」と
つまみ食いしてきた。
書いてみて分かったのは、
筆の置き方や運び方や押さえ方などなどが違うけれど、
文字の形 . . . 本文を読む