普段、家にいるのが老犬と老人なので、
火気には注意が必要だ。
2年前に、オイルヒーターを買った。
部屋を暖める強さで使うと、かなり電気代がかかる。
老人のほうは幸い、あまり寒がりではない。
あまり暖かいと気分が悪くなる、というタイプである。
足元が暖かければ良いだろう。
と言っても、ホットカーペットは嫌いだ、という。
炬燵も嫌いだった。
ジメジメした足の持ち主だからだ。
足が温かいと水虫にな . . . 本文を読む
[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々、
10日間のショートステイに。
「ショートステイから戻ったら、医者に連れて行って欲しい。」と言う。
なんぞ。
「眼科と、耳鼻科」
なじょして。
「眼科は、全体的に。
耳鼻科は、鼻が出るのと、」
食事どきに鼻汁が出る。
介護士さんの一人が、「みなさんそうですねー。」と言ってくれたが、
そんなことでは納得しない。
医者の説明が欲しい、と . . . 本文を読む
[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々、
10日間のショートステイ。
[あらまし] 飼い犬ジーロくん去勢オス14歳慢性腎不全。
今回のショートステイのテーマは、
亡父の書斎の片付けを進めてあったところを、
掃除して滑り止めのワックスを掛け、
飼い犬ジーロくんと過ごせる場所を作ることである。
今の犬の寝場所は、母の介護用ベッドのわきに在る。
犬の様子をそばで見守りたいが、母 . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
ショートステイのお迎えが午後で、送りが午前。
14時に迎えに来て、帰りが10時半だったりする。
月に5日でも、これだと実質、中三日という感覚だ。
初日と最終日は何もできゃしない。
まるでホテルのチェックインチェックアウトの時間のようだ。
ただ、これは施設によってまちまちで、
10時にお迎えに来てくれるショートステイも有った。
良か . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
[あらまほし] 特養入所母87歳要介護3パーキンソン病認知症状少々。
[解説] あらまほし、とは、あったらいいな、という意味の古語であります。
一人で外出してはいけない、危ないからね。とか
料理は簡単なものだけ、危ないからね。とか
冷蔵庫は野菜室だけを使ってください、高い所を使うのは危ないからね。とか
台所の高い棚に手を伸ばさない . . . 本文を読む
ラジオを聴いていたら、
とあるNPO法人の人物が登場した。
ハンディの有る人の助けになるスマホのアプリや機能は、
それ以外の人たちにとっても便利なものである。
という話であった。
※
一例として紹介されたのは、wheelog(ウィーログ)というアプリだ。
wheelつまりホイール、車輪と、logつまり記録という語を組み合わせている。
これは、車椅子使用者の外出を支援するために開発されたアプ . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
家事をしたい。
調理をしたい、何自分で洗濯したい、掃除したい。
本当は、本を読んだり書き物をしたりしたい、というのが一番に有る。
しかし、目蓋の筋力が衰え、目をしっかり開けていられない。
本を読むのが難しい。
ううむ。
目をしっかり開けられない人が、調理をするのは危ない。
筋力の衰えは目蓋に限ったことではない。
鍋も落とすし包丁 . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
デバイス療法というものが有る。
脳に電極を入れる方法と、
胃瘻を造って小腸に薬剤を注入する方法が有る。
テレビやラジオなどで紹介されることが有るからか、
たまに教えてくれる人がいる。
保険も利くし、と。
母にどうしてこういった療法をしないのかと言えば、
適応ではないから、だ。
※
パーキンソン病のために薬を飲んでいると、
い . . . 本文を読む
[あらすじ] 犬の散歩をしながら、あちこちストレッチなど。
身体の固い子だったまま身体の固い人になったけれど、払拭したい。
運動音痴で器械体操は一番の苦手だったけれど、できることも有る。
手首の関節をやわらげたり、離陸しないパルクールの練習をしたり。
机に向かっている時間も多い。
パソコンで作業していたり、サンスクリットの勉強をしていたり。
欠落している化学や物理や地理の勉強をしていたり。
. . . 本文を読む
毎朝、犬の散歩に出る。
犬の散歩で知り合った人の多くが言うけれど、
このおかげで結構運動になっている。
外の空気を吸い、日の光を浴びることも大切だ。
犬の散歩が歩行として運動になるかと言うと、それは疑問だ。
歩数としては4000歩あまりになるが、
しょっちゅう立ち止まってあっちを嗅いだりマーキングしたり
文字通り道草を食ったりするのに付き合うので、
心拍が上がるような運動にはならない。
毎朝 . . . 本文を読む
図書館の閲覧席が窓際に有る。
一面ガラス張りで、とても明るい。
ブラインドで調光できるようになっている。
ブラインドの隙間から、外を歩く人が見える。
窓のすぐ外が、図書館に出入りする道になっている。
水曜日はお話会が有る。
絵本などの読み聞かせをする。
子どもたちが集まる。
近所の幼稚園の子たちが、列になって手を繋いで帰って行く。
向こうの机に向かって本を読んでいた年配の男性が、
子どもたち . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
在宅介護を続けている。
パーキンソン病で動きが良くないが、家事がしたい。
調理は危険だ。
刃物を落としたり、火傷したり、空焚きしたりする。
手の動きが自在でないので、食べ物はこぼす。
こぼすという言葉の範囲でないくらいの量が落ちる。
しかし、何かと冷蔵庫から見つけて料理しようとする。
なるべく材料を見つけないように、隠しつつ、
私 . . . 本文を読む
去年の5月、御殿場口から双ツ塚に登った。
そして須山口下山道を少し降り、須山御胎内からまっすぐ車道に降りた。
わが富士見登山部は、富士登山を目指しつつ、富士見登山と銘打って、
富士外輪山ばかりに登ってきた。
双ツ塚はしかし、外輪ではなく、側火山と呼ばれるものだ。
富士山のおよそ五合五勺にあたる。
この時も、飼い犬ジーロくん当時12歳を連れて行った。
富士山の砂礫は、犬の裸足には刺激が強かったよ . . . 本文を読む
野川を下って、二子橋を渡り、多摩川沿いを自転車で下る。
二子橋のたもとの公衆便所を台風19号の翌日に写真に撮ったが、
今は扉に封をして「使用禁止」の貼り紙がしてある。
横のグランドは、災害からの復旧工事のための残土置き場になっている。
川砂が高く積み上げられている。
沿岸のグランドはどこも荒れている。
自治体には大きな負担だろう。
市民はどこで野球しているのかな。
川崎市民ミュージアムに、「の . . . 本文を読む
[あらすじ] 母は糖質を求めて、危険でもバス通り向こうのコンビニまで一人で歩く。
パーキンソン病の治療はドーパミンの働きを高めることだが、
その副作用でもあるのだろうか。
亡父の書斎の片付けの速度が落ちた。
というのも、原稿や写真や日記の類の入った棚に差し掛かったからだ。
量も多い。
とにかく日記を書く人だった。
B5サイズの横書きのノートに縦書きで、毎日書く。
山形新幹線だったかが開通し . . . 本文を読む