[あらすじ] 「今の生活じゃ出会いが無いでしょ。
レズビアンのイベントとかに行きなさいよ。」
という助言をされたことがある。
言ったのは、異性愛者の女性で、同性愛者に「偏見は無く」「受け入れている」人だ。
ここまで、「受け入れている」とはどういうことか、ちょっと考えてきた。
それは、「自分と関わり合いにならない所でやってる分には構わない。」という意味のようだ。
でも性愛の指向は変化し得るもので . . . 本文を読む
[あらすじ] 「同性愛者に理解がある」、信頼している人に、とんちんかんな助言をされた。
「今の生活じゃ出会いは無いでしょ。レズビアンのイベントとかに行きなさいよ。」
いや私は出会い目的で街に出るのは性分じゃないし、
そもそも出会いが無くて困ってはいない。
「理解がある」ようにふるまっていても、実は理解にはほど遠い所にいるのではないだろうか。
「今の生活じゃ出会いは無いでしょ。」とこの人は言った . . . 本文を読む
「イベントとか、有るんでしょ?そういうのにもっと行きなさいよ。
今のままじゃ出会いが無いでしょ。」
と、言われたことがある。
引きこもって誰にも会わずにいるわけでもないのに、どうしてこの人は「出会いが無い」なんて言うのだろう?
※
私は、身体的にはすっかり女性だ。
だが、子どもの頃から違和感はずっと持っていた。
小学生の頃から女の子を好きになった。
それはレズビアンというものだ。同性愛だ。
. . . 本文を読む
[あらすじ] 玄関の扉が「バタン!!」と派手な音を立てて閉じる。 油も漏れている。ドアクローザーを交換しよう。 現状の物を外してみたら、以前の明るい色が見えた。 暗いペンキを剥がして塗り替えるチャンスだ。 やるなら今だ。 この流れに乗って優先してやってしまわないと、面倒くさくなって 何年もドアクローザーも付けないままになってしまいかねない。 前回、扉の外側のペンキを剥がした時に学んだ事が有る . . . 本文を読む
玄関の木製の扉が「バタン!!」とものすごい音をたてて閉まる。 ドアクローザーを調節し直しても、うまくいかない。 ゆっくりと閉まってきて、最後の瞬間、「バタン!!」となる。 諦めて、自分が出入りする時は、最後まで自分の手で閉じている。 嗚呼、これではドアクローザーが付いている意味が無いではないか。 ということに気付いた。 これこそ、ドアクローザー交換の時期でございますこと。 インターネットの通販 . . . 本文を読む
家に来た、私の友達が驚く。
「便座の蓋が自動で開く!」
トイレに入ると、センサーが感知するのだ。
住んでいる人間が古いことと、家自体も古いことから、
設備もわりと古い。
何かと、自動で電灯が点くとか、タイマーで制御するとか、
そういった類のものを取り入れていない。
そのくせ便座の蓋は自動で開く。
何人もの友達が、トイレで声を上げたり、トイレから戻って来てそのことを言ったりする。
古臭い家なのに . . . 本文を読む
吾唯知足と書いて、われただたるをしる、と読み下す。
満足するってことを知ってるさ。ってな意味か。
少ない物とか、今持っている物で満足することを言っているのだろう。
禅の言葉だろう。
調布市は南を多摩川に接している。
多摩川の作った河岸段丘が、市内を2本、横切っている。
段丘の崖のところを「はけ」と呼ぶ。
水の湧くところ、という意味だ。
だから、はけ下には小さな流れが有る。
近年では遊歩道なんか . . . 本文を読む
[あらすじ] 大き目の家事をこなす体力精神力も有る今、庭木の手入れをする。 木には、切るタイミングが有る。 タイミング良く切れば、形良く育ち、盛んに花を咲かせたり、実の味が濃くなる。 たいていは、花の咲き終わった頃だ。 ですからね、今、キンモクセイを切るというのは、多分デタラメなタイミングだ。 しかし、このまま梅雨が来てジクジクと屋根を湿らせ、そして夏を迎えるわけにはいかない。 二階の部屋の . . . 本文を読む
[あらすじ] 家の南東の角のクヌギが大きく育ち、
落ち葉とどんぐりで雨樋が詰まっていけない。
屋根に直接かかっている部分だけでも切った。
そして家の北西の玄関を出ると、隣のおじさんから
「玄関のわきの木が屋根にくっ付いている。屋根が湿気てカビて腐っちゃうよ。」
と言われた。わかってらい。
わかっている。わかっているのに後回し~先送り。(ラジオ体操風に)
鬱状態というのは、こういう家事がまるで . . . 本文を読む
[あらすじ] ブラスアンサンブル仲間の二十代女子に、
東京レインボープライドでブラスバンドに参加することを知らせておいた。
すると、「パレード見ましたよ」と写真をラインにアップしてくれた。
それはパレード最後尾のフロートで、たくさんの赤い傘が行進している様子だった。
身近な人である私が、東京レインボープライドに参加するということを聞いたおかげで、
この人は社内報の「東京レインボープライド」の文字 . . . 本文を読む
月に一度、二十代の人たちと、金管アンサンブルの練習をしている。
東京レインボープライドのブラスバンドに参加することを、
アンサンブルのメンバーにラインで知らせておいた。
すると、「友達と渋谷で会ったので、パレードを見ました。」と
写真をアップするメンバーがいた。
写真には赤い傘を持った行列が写っていた。
どうせ渋谷に来る予定が有るんだったら、
あと数十分早く来てくれたら、ブラスバンドも見られ . . . 本文を読む
夜、帰宅したら、母85歳パーキンソン病のうなじがこざっぱりしておる。
おや。散髪しましたね?
「ST美容室に行って来たの。」
ほ、ほーお。
※
1月に、室内で転倒すること数回。
ついには頭にケガをして、遠い病院の夜間診療にまで行くことになった。
事ここに及んで、介護チームはこのままではいかんと考え、
一旦、介護老人保健施設に入所して体調を整えつつリハビリすることになった。
病院の待合室で待っ . . . 本文を読む
雄犬ジーロ12歳10ヶ月。
一腹仔、つまり同時に生まれた仔犬は7匹だった。
その内、唯一の雌犬カバサと一緒に、我が家で飼っている。
カバサは11歳の誕生日まであと5日という日に、先立ってしまった。
メスで、強かった。
知力体力ともに優れていた。
運動能力が高く、決めごとを覚えるのは早かった。
ルールもよく理解したが、それを上回って自我の欲求が強かった。
つまり、活発によく遊び、他の仔犬を踏み . . . 本文を読む
陶芸教室で、二十代半ばの女性数人がキャッキャと話している。
どうやら、高校時代の同級生のようだ。
結婚したとかするとか職場がどうとか誰かの噂とか、おしゃべりが続く。
一人が、QOLという言葉を使った。
「きゅーおーえる?何それ」
使った人は医師で、当人としては日常語だったが、
友達には伝わらなかったようだ。
医療とその周辺の業界には当たり前の言葉だけれど、
一般的ではないようだ。
友達同士の会 . . . 本文を読む
[あらすじ] 母85歳、老健から退所。
週に一回の訪問看護も再開した。
以前からお世話になっている看護師さんが、連絡ノートに書置きをしておいてくれた。
「お久しぶりです。
部屋の模様がえ、すごいですね!」
でしょー。
そこに触れてくれたのは訪問看護Tさんだけですぅ。
ま、介護チームは担当者会議の議題としてベッドの移動を扱い、
自分たちで検討して決めた、という意識があることもあるだろう。
でもベ . . . 本文を読む