[あらすじ] 二十歳頃、ほとんど家から出かけられず、
トランプのソリテア(当時はWindows以前なので、トランプは実物)
ばかりをし続けていた。
何もできず、本も読めず、絵も描けず、ただ過ごしていた。
その中、出身校のオーケストラにだけは週に一度近く通い続けていた。
演奏会にも参加した。
団体音楽の良い点だ。
こちらがどんなにひきこもっていても、活動は続く。
参加する場がある。
そこへも . . . 本文を読む
[あらすじ] やる気出ない・眠れない・旨くない・現実感ない。
並ぶ鬱症状。
気力が無い。
持久力が無い。
根気が無い。
数十分のテレビ番組も、最後まで見られない。
テレビが消せない、というのと矛盾するようだが、
内容をきちんと見ようと思ったら、それはできない。
本を読む根気も集中力も無い。
私は子どもの頃からたくさん本を読み、今も本の虫だ。
そんな私が、1ページも読めなかった。
読めてせい . . . 本文を読む
草月会館と言えば、勅使川原宏の竹の展覧会に行って感激した。
二十歳前だっただろうか。
正面から入ると大きな壇状になっているところに、
竹が様々に飾られていた。
大きく曲げてトンネルのようにしてあったり。
観る者は、作品の中をかいくぐって行く。
草月ホールは初めてなので、これも楽しみだった。
壁に宏の作品である、陶板があしらわれているという。
※
日本エレキテル連合。
一発屋と呼ばれているだ . . . 本文を読む
[あらすじ] 鬱病あるあるーー やる気出ない、眠れない、味がしない
鬱病が増えた、と言う。
鬱病の診断基準が変わったことや、鬱病という病名がよく知られるようになったこと
などが関わっていると思う。
社会のあり方が影響していると言う。たしかにそれもあるだろう。
ただ、私が思うに、夜中まで煌々と強い灯りを使えるようになったことが大きい
のではなかろうか。
自律神経のリズムが狂い、心身に変調をきたす . . . 本文を読む
[あらすじ] 二十歳頃のひきこもりと、三十歳頃の鬱。
やる気が出ない。眠れない。
たしかに鬱病と呼ばれる状態だったろうと思うのだが、
私は鬱病という診断と投薬治療が嫌いなので、
どうしても鬱病という言葉を使いたくない。
そこで今まで鬱状態と書いてきたが、ある考え方では
鬱病と鬱状態を明確に分けて見ているようで、
その考え方に当てはめて読まれても困る。
自分のあった状態をどう表現するか、いまだ . . . 本文を読む
先日、世田谷の細いバス通りをバイクに乗って走っていたら、
通りの反対側の下校途中の男子高校生のひとりが声をあげるのが
聞こえた。
「あっ、ガッチャマン」
数秒後、自分のことだと気付いた。
やったー。
路上でお声が掛かったのは、初めて。
高校生が、よく知っていたな。
何かリメイクでもしてるんでしょうかね?
声が掛かるなら同世代かと思っていたが、
考えてみれば、
四十代だと、路上で気付いても、 . . . 本文を読む
踊り狂い始めた5、6年前と比べたら、ずいぶんおとなしくなった。
当初2~3年は夜な夜な出かけて、時間いっぱい踊り通した。
今は週に一度選んで出かけて、1時間も踊れば満足だ。
今週は、地元深大寺の盆踊りへ行ってきた。
熱心な年配の男性がひとりいて、この方が率先して踊るのだが、
実は一拍ずれていたり振りの回数が間違っておぼえてしまっていたりと、
テキトーな方だ。
曲によって青年団の誰かだったり婦人会 . . . 本文を読む
[あらすじ] 三十歳過ぎの頃、欝状態にあった。
欝と不眠はセットで語られる。
そもそもはお天道さんとともに寝起きするような体質の私だが、
欝状態の時はご多分に漏れず、不眠だった。
まとまって眠ることができない。
横になっても、灯りを消してさあ寝ましょう、ということができない。
不安な思いは頭から離れない。
それでも身体としては睡眠するしかないので、知らず知らず眠るのだが、
眠りは非常に浅く短い . . . 本文を読む
[あらすじ] 二十歳の頃、何もできず、どこへも行かなくなっていた。
今で言えばひきこもりか。
ひきこもりと言うより、ニートと言ったほうが近かったか。
さて、もう一回の欝状態は、30歳過ぎた頃だった。
ある時、前に楽器屋へ言って憑き物を落としたことを思い出し、行ってみた。
ハナさんはいつものように店の奥にいて、私を見たら笑顔で迎えてくれた。
しかし店の様子がちょっと違った。
奥でなにかの音楽を . . . 本文を読む
今振り返って、欝状態だったと思う時期が二度ある。
一度目は、二十歳の頃だた。
せっかく滑り込んだオモシロい学校にも行く気が無くなり、
何にも意欲を無くして、ただ家にいた。
卒業した高校のオーケストラに、週に一度行くのだけは行っていたが、
それだけだった。
その頃は「ひきこもり」という言葉はまだ無かった。
私はひきこもりだっただろうか。
ちょいと思い出してみよう。
きっかけは、恋愛の問題だったと . . . 本文を読む
ひさびさにバンドでステージに上がります。
こういうソウル系のバンドでは、実に十数年ぶりでしょう。
ほとんど吹かなくなってしまったのが10年あまり前、
復帰しようと思ったのが9年くらい前、
しかしぐいっと方向転換して鍼灸学校に行くと決めたのが8年半前、
卒業して5年、
この数年、トロンボーンのリハビリをしてきました。
復帰第一弾。
旧知のボーカリスト、マキと、ベースにトムさんがいる。
渋谷のeg . . . 本文を読む
映画「天使にラブソングを」から、Hail Holy Queen を
金管七重奏で‘吹き’替えた。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/2dbad5abf5c55fbf9ceb4a3e51cd9bda
けっこう難しい作業だった。
できあがりを見ると、シスターたちの口から金管の音が出ているみたいで、
満足なデキだ。
https://www.youtube.com/wat . . . 本文を読む
金管七重奏を録音した。
月に一度、集まって金管アンサンブルを練習している、
同窓生の結婚祝いとして、映画「天使にラブソングを」の中から、
「Hail Holy Queen」をやることになった。
https://www.youtube.com/watch?v=TedhvRp1Dus
どうせなら、映画そのまんまにやろう、と考えた。
金管楽器による、文字どおりの‘吹き’替えだ。
映画の合唱シーンを . . . 本文を読む
盆踊りの季節が始まった。
今年も、ぽつぽつと訪れて踊りたい。
佃島へ行ってきた。
櫓の上で爺さんがひとり、片手にばち、片手にマイクを握り、
太鼓を打ちながら、延々と歌う。
広場のつきあたりには無縁仏を弔う壇がある。
まずここにおまいりするのが道というもんだ。
踊りはゆっくりとしている。
同じ側の手と足を同時に出すので、ちんば踊りと呼ばれる。
田んぼのようにぬかったところを歩く時は、こういう動 . . . 本文を読む
私も、中学生の頃は太宰が好きだった。
たぶん、中学生時分の自意識過剰ぶりと、太宰の描く心象が
うまく重なったのだろう。
自分の心を通して物事を見つめ、そこにこだわり抜くことが
文学だと思っている。
自分の心を通してしか物事を見ず、そこにこだわっていると
病気になると思っている。
文学なんて病気だ。
今はそういった純文学をほとんど読まなくなった。
よく、本を読むことで追体験ができる、と言う。
. . . 本文を読む