[あらすじ] 近所に都立農業高校の農場が在るよ。道路を挟んで向かいの神社の本体とも言える湧き水は農場の敷地内に湧いて、清流から生け簀や田んぼが造られている。ちょっと残念なのは、そのすぐ下流を、中央自動車道が通っていることだ。湧き水が流れ出る谷戸をまたぐように中央道が走っている。清流は農場の敷地から出るとすぐに暗渠になってしまう。谷戸は埋め立てられてしまっている。確証を取っていないので推測に過ぎない . . . 本文を読む
数日前、回覧板が回ってきた。
新型コロナウイルスの流行も有って、
卒業祝いも満足にはできないご時勢だけれど、
みなさんの気持ちが少しでも晴れやかになればと願って
地元の有志で花火を上げるから、
大きい音がするけど堪忍してくださいね。
といったような内容が、きちんとした言葉で書かれていた。
地元調布は、花火が名物である。
その夏の花火も去年は小規模であった。
地元深大寺は、だるま市が名物であ . . . 本文を読む
交通弱者という言葉が有る。
底辺は子どもと高齢者だ。
歩行者に含まれる。
歩行者が弱者なら何が強者かと言うと、自動車ということになっている。
車社会なのだ。
道は車のためのもの、という意識になってきて久しい。
ある程度の幅の有る道だと、道路の端っこに白線が引いてある。
歩行者は端を歩きなさい。真ん中をずんずん行くのは自動車である。
※
車社会である。
駅前商店街がさびれて、幹線道路沿いの大 . . . 本文を読む
世にボンオドラーなんて言葉ができるほど、盆踊りが好きで
あちこちの会場に出没する人たちがいる。
私もその一人と思われましょうが、ひと味違う。
ボンオドラーの最たる方々は、盆以外も盆踊っているのだ。
サークルを組んで、練習会と言っては集まって輪になって踊っているらしい。
春にもなれば、どこぞの公園で週末を踊っているらしい。
すごいなあ。
それにくらべれば、私の盆踊り好きぶりなんて、はなくそレベル . . . 本文を読む
[あらすじ] 界隈に、あるジョギング姿の70歳くらいの男性を見かける。
一見ジョギングパンツに見えるが、タオルを腰に巻いているだけにも見える。
しかし、よく見て確かめる勇気が無い。
車で最寄り駅まで人を迎えに出かけたら、近くの交差点で自転車に乗る
推定50代後半の女性とすれ違った。
年齢と性別は、服装や体型から推測した。
紺色の、つばの広めの帽子をかぶっている。
その下は、頭部をすっぽりとタ . . . 本文を読む
しばしば利用する公共施設で、初めてお見かけしたのは
もう5年以上は前だったろうか。
すれ違いざま、何か妙な感じがした。
70歳くらいの男性で、袖なしのランニングシャツにジョギングパンツという軽装、
健康そうに日焼けした肌、適度に筋肉の付いた手脚が伸びている。
いや、
違う。
ジョギングパンツではない。
タ?
タオル?
タオルを巻いているだけ?
タオル地のジョギングパンツ?
タオルを自 . . . 本文を読む
[あらすじ] 東京都下調布市深大寺町。
宅地化の中に残る農家に挟まれて住んでいる。
高速道路を走っていると、ときに広く切り通した所があり、
上に橋が架かっている。
狭い道が高速道路沿いの斜面を登って山の中へ消えてゆく。
あるいは、橋の上を軽トラックがわたってゆく。
自分は高速で通り過ぎて行くだけだけれど、
フェンスの外の一般道には、どんな生活があるのだろう。
と、かすかに旅心がくすぐられる。 . . . 本文を読む
子どもの頃、家では見せてもらえなかった。
けれど、何度か見た記憶はある。
エンヤーコーラヤもオイーッスもひげダンスもカラスの勝手でしょも
ちょっとだけよも早口言葉もいっちょめいっちょめワーオも知っている。
親に隠れてコッソリ見たのだろうか。
そこまでは憶えていない。
家族で楽しく見たわけではないことは確かだ。
地元調布の公民館のギャラリーで、沿線の専門学校である
東放学園の卒業制作展が行われた . . . 本文を読む
多摩東部 震度5弱
多摩東部って?と思っていたら、すぐに
調布市
と絞られた。
気象庁の発表では、
調布市西つつじケ丘
とある。
2011年の地震の時も、調布市は震度5弱だった。
が、その中で、つつじヶ丘だけは震度2だった。
磐石の住宅地か。
地価が上がったそうである。
しかし、今回そこの名があがっている。
気象庁の震度情報ページを見ると、こうある。
「なお、*印は気象庁以外の震度観測点に . . . 本文を読む
ちょっとテレビで地元が映ると、ご近所中盛り上がる。
この盛り上がりっぷりがイナカよね~。
先日はキチハシが来た話を書いたけれど、アドマチだって来たんだぜ。
ブラタモが来たら嬉しいが、ワラコラのダータビはさすがに来ないだろうなー。
さて地元深大寺。
名物は蕎麦ってことになっている。
今では20数軒の蕎麦屋があるが、こんなに増えたのは昭和なかごろからの
ことのようだ。
少年の頃、深大寺で得度を受け . . . 本文を読む
近所にある市民体育館は、景観保持のため、建物の上に盛土して、
芝が植えてある。
てっぺんが四角い丘になっているのだ。
夕方、つまみとビールを持って行って、
日の暮れるまで本を読む。
日中の庭仕事で火照った体に、風が適当だ。
月と入れ替わりに、帰ることにする。 . . . 本文を読む
引っ越して35年、西側に細い砂利道を挟んだ隣の土地は、
植木畑という実質、林だった。
引っ越して来た当時5歳の私とさして違わない高さだったヒバの木は、
5mを超えていた。
その向こうのアパートとの目隠しになり、駐車場に出入りする車のライトを遮り、
西日を蔽い、風を止めてくれていた。
数年前にその林が伐られ、更地になった。
そこへ、温州みかんの苗など植えられたが定着せず、
この頃はただ雑草が伸び . . . 本文を読む
国営放送の「キッチンが走る」とかいう国威発揚番組で、
1年あまり前、おらほ調布が取り上げられた。
地元はわいた。
こんなことで沸くのが、イナカな証。
他にも沸く番組があるよね、あどまちとかもやさまとか。
私としては、ぶらたもが来たら嬉しいけどな。
番組では、地元野菜が主に紹介された。
住宅街の間で続く畑作、という姿だ。
その中で、耳慣れない野菜があった。
「かつお菜」だ。
どうやら九州のものら . . . 本文を読む
自治会の集まりに行った。
私の住むところは、もと、深大寺町といって調布の中央北部を
覆う広い地域だ。
自治会はそこに住む約2500世帯中、800世帯ほどが参加しているという。
なかなかの規模である。
いざ災害が起きたら、避難や物資供給は自治会の力に負うところが大きい。
農地を切り売りしてできた新興住宅地に移り住んできた人たちも、
加入しておくに越したこたあない。
ウチだって、40年前に引っ越し . . . 本文を読む
昨日今日は、地元深大寺のだるま市だ。
深大寺は天台宗のお寺だ。
天台宗の開祖である最澄は、亡くなったのが正月三日なので、
元三大師とも呼ばれる。
だから、そもそもは一月三日に行われるものだったのが、
月おくれになり、三月三日となったようだ。
参道には様々な屋台が並び、境内はだるま屋で埋め尽くされ、
なかなかの賑わいだ。
だるまさんのお顔を見比べて歩くだけでも楽しい。
達磨大師はインド人で、 . . . 本文を読む