犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

書譜のごとく曰う

2017年03月31日 | 書の道は
[あらすじ] 草書の代表的な手本である孫過庭の「書譜」の一部分をよく読む。 或乃 就分布於累年 向規矩而猶遠 圖眞不悟 習草將迷 つまり、文字の配置や構成について何年も研究しても、法則についてはほど遠く、 楷書を書こうとしても悟れず、草書を習っても迷うばかりだ。 「規矩」というのは法則とかルールとかいった意味で、 「規」ぶん回しつまりコンパスのこと、「矩」は定規のこと。 今でも規則とか規範とか . . . 本文を読む
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書譜の曰うことにゃ

2017年03月30日 | 書の道は
[あらすじ] 10月から毛筆での書を独習し始めた。 楷書からさかのぼって、木簡の隷書で書初めなどしたが、 やっと当初の大きな目的である草書を習い始めた。 草書の代表のひとつ、孫過庭の「書譜」を臨書している。 http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/8715a706c5c58419717032f93d8443e3 先日とりあげた部分を、もう一度読み直してみよう。 諸先 . . . 本文を読む
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ママ友

2017年03月29日 | 椰子の実の中
ママ友の話でも、幼児の話でもない。 犬と飼い主の話である。 なんで飼い主を、パパママと呼ぶのか。 構造がママ友と似ている。 「○ちゃんママ」と呼び合うのと同じように、 犬の名前を頭に、「ジーロのおねえさん」と呼ばれる。 既婚者はパパママあるいはおとうさんおかあさんと呼ばれ、 未婚者は年食っていてもおねえさんおにいさんと呼ばれる。 逆らおうと思って、じゃんじゃん「はい、須山です。」と名乗った時 . . . 本文を読む
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よしもと新喜劇と音声学 有声音と無声音の巻

2017年03月28日 | 国語真偽会
[あらすじ] 声帯が振動する有声音と声帯が振動しない無声音がある。 私が通っていた鍼灸の専門学校は、実験で鍼灸の効果を分析することを得意としていた。 ポリグラフといって、脈拍や、脈拍の強さや、心電図などを計測しながら、 被験者に鍼をして、グラフの変化を見る。 すると、鍼が自律神経に影響をもたらしていることがわかるのだ。 しかし、ある先生の授業が厄介であった。 自律神経は、交感神経と副交感神経が . . . 本文を読む
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無声音と有声音

2017年03月27日 | 国語真偽会
子音と母音がセットになって、ひとつの音を作っている、ということだ。 母音を発音する時に、しっかりと声帯が振動している。 子音というのは、舌先がどこに付いているとか、舌の奥がどうなっているとか そういったことで音を作っている。 この組み合わせで、言葉のもとになる音を作っているのだ。 声帯がふるえている音を有声音と呼ぶ。 「あー」と言いながらのどぼとけに手を当てると、振動しているのがわかる。 「 . . . 本文を読む
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犬と飼い主と帝位

2017年03月26日 | 犬と暮らす
犬と飼い主の社交場が、近所にある。 深大寺界隈は、何ヶ所かそんな場所がある。そのうちのひとつだ。 奥で、なんちゃらシープドッグと飼い主さんが遊んでいる。 羊飼いの犬は、遊びが大好きだ。 ルールというものがおもしろく感じるのだろう。 生まれながらの習性で、くるくると走ってはワンワン吠えて、 遊びに夢中だ。 飼い主さんも、犬との遊びに集中している。 わが犬ジーロは臆病ながらも他の犬に興味がある。 . . . 本文を読む
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書譜に曰く

2017年03月25日 | 書の道は
[あらすじ] 10月から書の独習を始めた。 私もまるで知識が無く、楷書がもとで草書行書は楷書を崩したものだと思っていた。 ところが、習えばすぐに知ることになる、 楷書は最後に成立したものであって、草書は隷書を崩したものなのだ。 じゃあ草書をやるためには隷書をやらねば、隷書を理解するためには篆書をやらねば、 などとさかのぼって習う。 小筆に慣れたい。なんて思ったところから、 中国文明の歴史まで . . . 本文を読む
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よしもと新喜劇と音声学 反舌音の巻

2017年03月24日 | 国語真偽会
中国語を勉強し始めて、すぐにつまづいてとっとと投げ出したことがある。 チとチとチが聞き分けられなかったのだ。 もう、カタカナで書くとワケがわからないが、 違いが聞き分けられないのだから、全部チに聞こえる。 使った入門書の説明も良くなかったのかもしれない。 今も、3つのチがそれぞれどういう音なのか、よく理解できていない。 たしか、わりと日本語のチと同じと思っていいチと、 有気音つまり発音と同 . . . 本文を読む
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滑舌悪い芸人

2017年03月23日 | よみものみもの
三四郎という若い漫才の二人が売れてきている。 片割れが滑舌が悪いのをネタにしているようだ。 どうやらもともと滑舌が悪いらしく、同級生である相方は おかげで耳が良くなったというエピソードを持っている。 私はどうも言葉の聞き取りが少々悪く、ひとの言ったことを聞き返すことが多い。 身近に滑舌の悪い人がいれば耳が鍛えられていたのか。そうか。 ※ 吉本新喜劇に、サシスセソがやたらと耳障りなシャシシュ . . . 本文を読む
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鰭の名残

2017年03月22日 | イキモノタチ
右手の人差し指と中指に、ほくろがある。 ちょうど同じ高さの位置にチョンチョンと並んでいる。 最近やっと気付いたのだが、これは、元は一つだったのだろう。 よく、胎児の成長は進化をたどることだ、と言われる。 脊椎動物は、魚類から進化してきた。 手は、魚の胸鰭が変化したものだ。 胎児の手も、最初は鰭のような形をしている。 指が分かれるのは、妊娠第7週頃のことだ。 私のほくろも、その頃に二つにいき分 . . . 本文を読む
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いってらっしゃい

2017年03月21日 | イキモノタチ
朝8時。 隣の家の子が、小学校に登校する。 家の前に立って、見送るのはおばあちゃんの役目だ。 道は、100mくらい先までまっすぐ伸びている。 その間、彼は何度も何度も振り返り手を振り、全力で叫ぶ。 「行ってきまーす!お仕事がんばってねー!」 私の家は道から一軒奥まっているが、二階にいると声は彼がやめるまでずっと聞こえる。 繰り返し繰り返し、彼は叫ぶ。 「行ってきまーす!お仕事がんばってねー! . . . 本文を読む
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世代交代

2017年03月20日 | イキモノタチ
一年ほど前、家の前の道のあちこちや、門先や、果ては門の中にまで うんちが有ることについて書いた。 隣の敷地に建った家の人と話していて、猫のものとわかった。 猫は普通、便はしっかりと土をかぶせて埋める。 しかしその猫は、やりっぱなしだった。 やりっぱなしだった理由は、わかっていない。 便はいつもゆるめだった。 近所に、年配とおぼしき弱った猫がいたので、それのものなのじゃないか と推測していた。 . . . 本文を読む
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草書の中の隷味

2017年03月19日 | 書の道は
[あらすじ] 10月から書を独習し始めた。 かの北大路魯山人は、日下部鳴鶴に「隷書は後でやるもんだ」と言われて納得できず、 習うのをやめた。 楷書は書体の中では、新しく成立したものである。 草書や行書は楷書を崩したものだと思われがちで、私もそうだと思っていたがこれは間違い。 隷書を崩したものなのである。 草書を理解するには隷書を知っておくこと。 書を始めた目的のひとつに、草書があった。 草書 . . . 本文を読む
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いじめられっ子

2017年03月18日 | 椰子の実の中
「Pちゃん?Pちゃんじゃない? ひさしぶりー!!! 同じ大学だったんだ?! 知らなかった! 大きい大学だもんね。会えて良かったー。 懐かしいねー。 またゆっくりお茶でもしようよ!」 しない。 Qちゃんは地元の小・中と同じ学校だった。 5年生から、中学1年くらいまでの間、私はいじめられた。 クラスの女子はQちゃんに逆らえず、見て見ぬふりをしていた。 朝、ランドセルを背負う気持ちになれない。 ち . . . 本文を読む
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てんぱー

2017年03月17日 | 国語真偽会
わたしはてんぱーです。 くせっ毛という程度だけれど、まっすぐではない。 「てんぱー」??? 天然パーマの略だ。 「パーマ」??? パーマネントの略だ。 パーマネント??? permanent 英語だ。 永久の、という意味だと思っていたが、念のために辞書を引くと、 「(変化せずに)永続する、(半)永久的な、耐久の」とある。 なるほど。 なるほど? いやいや、まだくせっ毛にたどり着いて . . . 本文を読む
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