[あらすじ] 草書の代表的な手本である孫過庭の「書譜」の一部分をよく読む。
或乃 就分布於累年 向規矩而猶遠
圖眞不悟 習草將迷
つまり、文字の配置や構成について何年も研究しても、法則についてはほど遠く、
楷書を書こうとしても悟れず、草書を習っても迷うばかりだ。
「規矩」というのは法則とかルールとかいった意味で、
「規」ぶん回しつまりコンパスのこと、「矩」は定規のこと。
今でも規則とか規範とか . . . 本文を読む
[あらすじ] 10月から毛筆での書を独習し始めた。
楷書からさかのぼって、木簡の隷書で書初めなどしたが、
やっと当初の大きな目的である草書を習い始めた。
草書の代表のひとつ、孫過庭の「書譜」を臨書している。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/8715a706c5c58419717032f93d8443e3
先日とりあげた部分を、もう一度読み直してみよう。
諸先 . . . 本文を読む
ママ友の話でも、幼児の話でもない。
犬と飼い主の話である。
なんで飼い主を、パパママと呼ぶのか。
構造がママ友と似ている。
「○ちゃんママ」と呼び合うのと同じように、
犬の名前を頭に、「ジーロのおねえさん」と呼ばれる。
既婚者はパパママあるいはおとうさんおかあさんと呼ばれ、
未婚者は年食っていてもおねえさんおにいさんと呼ばれる。
逆らおうと思って、じゃんじゃん「はい、須山です。」と名乗った時 . . . 本文を読む
[あらすじ] 声帯が振動する有声音と声帯が振動しない無声音がある。 私が通っていた鍼灸の専門学校は、実験で鍼灸の効果を分析することを得意としていた。 ポリグラフといって、脈拍や、脈拍の強さや、心電図などを計測しながら、 被験者に鍼をして、グラフの変化を見る。 すると、鍼が自律神経に影響をもたらしていることがわかるのだ。 しかし、ある先生の授業が厄介であった。 自律神経は、交感神経と副交感神経が . . . 本文を読む
子音と母音がセットになって、ひとつの音を作っている、ということだ。
母音を発音する時に、しっかりと声帯が振動している。
子音というのは、舌先がどこに付いているとか、舌の奥がどうなっているとか
そういったことで音を作っている。
この組み合わせで、言葉のもとになる音を作っているのだ。
声帯がふるえている音を有声音と呼ぶ。
「あー」と言いながらのどぼとけに手を当てると、振動しているのがわかる。
「 . . . 本文を読む
犬と飼い主の社交場が、近所にある。
深大寺界隈は、何ヶ所かそんな場所がある。そのうちのひとつだ。
奥で、なんちゃらシープドッグと飼い主さんが遊んでいる。
羊飼いの犬は、遊びが大好きだ。
ルールというものがおもしろく感じるのだろう。
生まれながらの習性で、くるくると走ってはワンワン吠えて、
遊びに夢中だ。
飼い主さんも、犬との遊びに集中している。
わが犬ジーロは臆病ながらも他の犬に興味がある。 . . . 本文を読む
[あらすじ] 10月から書の独習を始めた。 私もまるで知識が無く、楷書がもとで草書行書は楷書を崩したものだと思っていた。 ところが、習えばすぐに知ることになる、 楷書は最後に成立したものであって、草書は隷書を崩したものなのだ。 じゃあ草書をやるためには隷書をやらねば、隷書を理解するためには篆書をやらねば、 などとさかのぼって習う。 小筆に慣れたい。なんて思ったところから、 中国文明の歴史まで . . . 本文を読む
中国語を勉強し始めて、すぐにつまづいてとっとと投げ出したことがある。 チとチとチが聞き分けられなかったのだ。 もう、カタカナで書くとワケがわからないが、 違いが聞き分けられないのだから、全部チに聞こえる。 使った入門書の説明も良くなかったのかもしれない。 今も、3つのチがそれぞれどういう音なのか、よく理解できていない。 たしか、わりと日本語のチと同じと思っていいチと、 有気音つまり発音と同 . . . 本文を読む
三四郎という若い漫才の二人が売れてきている。
片割れが滑舌が悪いのをネタにしているようだ。
どうやらもともと滑舌が悪いらしく、同級生である相方は
おかげで耳が良くなったというエピソードを持っている。
私はどうも言葉の聞き取りが少々悪く、ひとの言ったことを聞き返すことが多い。
身近に滑舌の悪い人がいれば耳が鍛えられていたのか。そうか。
※
吉本新喜劇に、サシスセソがやたらと耳障りなシャシシュ . . . 本文を読む
右手の人差し指と中指に、ほくろがある。
ちょうど同じ高さの位置にチョンチョンと並んでいる。
最近やっと気付いたのだが、これは、元は一つだったのだろう。
よく、胎児の成長は進化をたどることだ、と言われる。
脊椎動物は、魚類から進化してきた。
手は、魚の胸鰭が変化したものだ。
胎児の手も、最初は鰭のような形をしている。
指が分かれるのは、妊娠第7週頃のことだ。
私のほくろも、その頃に二つにいき分 . . . 本文を読む
朝8時。
隣の家の子が、小学校に登校する。
家の前に立って、見送るのはおばあちゃんの役目だ。
道は、100mくらい先までまっすぐ伸びている。
その間、彼は何度も何度も振り返り手を振り、全力で叫ぶ。
「行ってきまーす!お仕事がんばってねー!」
私の家は道から一軒奥まっているが、二階にいると声は彼がやめるまでずっと聞こえる。
繰り返し繰り返し、彼は叫ぶ。
「行ってきまーす!お仕事がんばってねー! . . . 本文を読む
一年ほど前、家の前の道のあちこちや、門先や、果ては門の中にまで
うんちが有ることについて書いた。
隣の敷地に建った家の人と話していて、猫のものとわかった。
猫は普通、便はしっかりと土をかぶせて埋める。
しかしその猫は、やりっぱなしだった。
やりっぱなしだった理由は、わかっていない。
便はいつもゆるめだった。
近所に、年配とおぼしき弱った猫がいたので、それのものなのじゃないか
と推測していた。
. . . 本文を読む
[あらすじ] 10月から書を独習し始めた。
かの北大路魯山人は、日下部鳴鶴に「隷書は後でやるもんだ」と言われて納得できず、
習うのをやめた。
楷書は書体の中では、新しく成立したものである。
草書や行書は楷書を崩したものだと思われがちで、私もそうだと思っていたがこれは間違い。
隷書を崩したものなのである。
草書を理解するには隷書を知っておくこと。
書を始めた目的のひとつに、草書があった。
草書 . . . 本文を読む
「Pちゃん?Pちゃんじゃない?
ひさしぶりー!!!
同じ大学だったんだ?! 知らなかった!
大きい大学だもんね。会えて良かったー。
懐かしいねー。
またゆっくりお茶でもしようよ!」
しない。
Qちゃんは地元の小・中と同じ学校だった。
5年生から、中学1年くらいまでの間、私はいじめられた。
クラスの女子はQちゃんに逆らえず、見て見ぬふりをしていた。
朝、ランドセルを背負う気持ちになれない。
ち . . . 本文を読む
わたしはてんぱーです。
くせっ毛という程度だけれど、まっすぐではない。
「てんぱー」???
天然パーマの略だ。
「パーマ」???
パーマネントの略だ。
パーマネント???
permanent 英語だ。
永久の、という意味だと思っていたが、念のために辞書を引くと、
「(変化せずに)永続する、(半)永久的な、耐久の」とある。
なるほど。
なるほど?
いやいや、まだくせっ毛にたどり着いて . . . 本文を読む