瀬戸内寂聴も、井上光晴も、読んだことが無い。
井上荒野という作家も知らなかった。
貸してくれると言うので、読んだ。
作品は、章ごとに二人の女性の視点で書かれている。
作者の母と、作者の父の情事の相手という二人だ。
作者の父というのが光晴で、情事の相手が今の寂聴だ。
どちらも読んだことが無いから、良く言えば先入観を持たずに読むことができた。
※
桜上水の駅近くの団地に男は妻子と住んでいる。
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[あらすじ] 同居母86歳パーキンソン病要介護2認知症状少々、9日間のショートステイ中に、
家の片付けをする。亡父の蔵書や手紙類を処分するなど。
手紙は、差出人ごとに分けて透明の平たい袋に移し替えて
五十音順に並べて、本棚の大きな範囲を占めていた。
なぜこのようにしてあるかと言えば、
亡父は私小説を書く人だったからだ。
自分の過去の経験を元ネタに、小説を書く。
そのため、いつどこで誰が何を言 . . . 本文を読む
ひとのわるくちだとかぐちだとか、
聞いていてきもちのいいもんでもない。
以前の職場に、愚痴の上手な人が一人いた。
その人の愚痴は、いくら聞いていても悪い気がしないのだ。
なぜだったのだろう。
何かすがすがしい。
言い切って本人がスッキリしているからだろうか。
自己完結していて、こちらに何ら影響が無いからだろうか。
では、聞いていられないような愚痴はどんなものだろう。
長い。
繰り返しが多い。
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[あらまし] 同居母86歳パーキンソン病要介護2認知症状少々。
今のところの結論から言えば、
私は母に信頼を持てない。
なぜならば、話ができないからだ。
しゃべれるし耳も聞こえるが、話ができない。
意見が相容れないとき、母はすぐに対話をやめてしまう。
これは、年を取って老いて体力が無いからとか、
病気のせいで発語が難しいからとかいう理由ではなく、
若いときからの性質だ。
自分の考えや意見や思 . . . 本文を読む
缶を持ってみると、ビールが半分近く残ったままになっている。
ろくな寝付き方をしなかったようだ。
飲み終えちゃったよつまんないなーと思ったような記憶が有るのだが、
それは思い違いだったのだ。
重ね重ねの愚だ。
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久しぶりに、怒鳴って目が覚めた。
※
せっかくスマホに変えたのだから、できなかったことをしようじゃないか。
という中の一つとして、睡眠アプリを使ってみた。
眠っている間、枕にスマホ . . . 本文を読む
ハービー山口さんの写真展を、調布のたづくり(公民館)で開催している。 私はまだ見ていないのだが、ただ作品が展示してあるだけじゃないらしい。楽しみだ。 講演会が有るという。地元でこんな機会に恵まれるとは。 申し込んで行ってきた。 ハービーさんのトークを見に行くのは二度目だ。 前回は、一昨年2017年の3月だった。 https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/1304d31f . . . 本文を読む
[あらまし] タブレット型のパソコンを持ち歩き、
ポケットwi-fiでインターネットに繋いで使っているよ。
[あらまし] 同居母86歳パーキンソン病要介護2認知症状少々。
母の医療・介護で、電話をかけることが増えた。
今まで、メールで済ますことができるならメールで済ましていた。
大概の事はメールで済む。
ショートメールサービスもずいぶん使ってきた。
しかし、病院の予約など、電話する必要も増えてき . . . 本文を読む
[あらすじ] 恋愛対象は女性だ、と女友達にカムアウトしたら、
「おそわないでよっ」「女同士ってどうやってヤるの?」 「傷付いただけ芸術ができるよ。」などと言われた。
イヤなことを思い出したついでに、 もうちょっとねちねち考えてみる。
大学を途中でやめた後も、ちょくちょく一緒に遊んでいた女友達がいた。
ずいぶん親しくしていたその友人Kに、私はあるときカムアウトした。
その時の会話を私は憶え . . . 本文を読む
[あらすじ] 風邪を引いた。
一通りの症状が過ぎた後、2週間ほど咳が続いた。
咳をするたびに力むので、腰に痛みが出た。
しつこい咳は、体力を消耗する。
咳をするための筋肉は力みたいだけ力む。
そのためだろうか、
他の筋肉が、負ける。
そして、
咳と同時に、尿が漏れる。
どうしようもなく漏れる。
止めようと思ったところで、
力みは咳のために腹に籠もる。
腹圧がかかって、膀胱が絞られるのだろう . . . 本文を読む
[あらすじ] 風邪を引いた。
のどの痛み~ハナ~痰が切れる
という症状が、ものすごく軽かった。
ティッシュペーパーなんか3枚くらいしか使っていない気がする。
なのに、その症状が過ぎた後、熱が出た。
どういう順番じゃ。
そして、少量で粘っこいハナが数日続き、
それがのどに回って咳込むことが続いた。
2週間。
長いてば。
※
母がデイサービスの日、家で机に向かって事務処理をしていたら、
じわり . . . 本文を読む
[あらすじ] 恋愛対象は女性だ、と女友達にカムアウトしたら、
「おそわないでよっ」「女同士ってどうやってヤるの?」
「傷付いただけ芸術ができるよ。」などと言われた。
イヤなことを思い出したついでに、
もうちょっとねちねち考えてみる。
私は、セックスについてズカズカと聞かれても平気だと思うことで、
セックスについてズカズカと聞かれることのイヤさを解消しようとしていた。
自己欺瞞である。
言葉が . . . 本文を読む
テレビ東京のドラマ『きのう何食べた?』で
西島秀俊の好演を見ていると、どうしても思い出す。
やはり漫画原作のテレビドラマ『あすなろ白書』だ。
こちらはフジテレビの'月9'だった。
ドラマ化は1993年10月期だ。
石田ひかり、筒井道隆、木村拓哉、鈴木杏樹といった俳優陣。
原作の柴門ふみは、成人女性向けの漫画の草分けと言っていいだろう。
大学生の男女5人グループの恋愛の綾を描いていた。
筒井道隆 . . . 本文を読む
[あらすじ] 飼い犬ジーロくん去勢オス13歳10ヶ月、
慢性腎不全の診断で連日の点滴のために動物病院通い。
よーーーく見ると、小さい文字で
「茶色のビーズ」と書いてある。
そりゃそうだよな。
本物のマダニが付けてあるわけがない。
※
受付のカウンターに、トイプードルと三毛猫のぬいぐるみが置いてある。
そのぬいぐるみに、マダニを模したビーズが付いているので、
探して数えて回答せよという、ど . . . 本文を読む
[あらすじ] 飼い犬ジーロくん去勢オス13歳10ヶ月。
下痢したり下血したり吐血したり腰くだけになったりしたので
動物病院に行って検査したら、慢性腎不全との診断。
脱水状態になっているということで、連日の点滴が必要。
昨年読んだ本の中で印象的だったものの中の一つに、
竹内孝仁『水をたくさん飲めば、ボケは寄りつかない』が有る。
認知症の裏には脱水を原因とする意識の低迷が有る、という説だ。
とっし . . . 本文を読む