4月下旬。 一年のうちでも一番気持ちの良い季節かもしれない。 花粉は終わっているし、日の出は早いし、寒くなくなったが暑くはない。 4時台に起きて、明るくなる頃に犬の散歩をする。 いやに爽やかだ。 母が退所して来る前に、今度ベッドを置く部屋の片付けと掃除とワックスがけをするには、 うってつけの日和だ。 けど。 風呂場の壁にペンキを塗るのにも、うってつけの日和だわよ。 風呂場の壁のハゲとカビっぽ . . . 本文を読む
[あらすじ] 母85歳PD、介護老人保健施設に2ヶ月の予定で入所中。
今のうちに、片付けと掃除を進めるべしべし。
7週間。キッチンに敷くマットが届き、たまたま遊びに来た友人Gに手伝わせ、
ぴっちり敷く。
シンクや調理台やコンロの前は、とにかくあれこれこぼす。
床が汚れるし濡れる。そして傷む。
それを予防するために、透明のシートを貼った。
効を奏すだろうか。
「調理台が高くなった。」
んなわ . . . 本文を読む
全国の交通安全運動と同時に、このちいぽけなブログでも交通身の安全運動を展開することにしているのだが、
この春はやり過ごしてしまった。
いつも犬の散歩に行く交差点にテントが出ているのには気付いたのだが、
自宅からの発掘品の話ばかりしているうちに、十日間は過ぎ去ってしまった。
交通ルールを守るべきだ。
私は単純にそうは思っていない。
ルールを守っていたって、事故に遭う時は遭う。
事故に遭った時に「自 . . . 本文を読む
東京レインボープライドの「みんなでブラス!」というブラスバンドにトロンボーンで参加する。 4年前から参加している。今年で5回目か。 代々木公園ステージでの5月6日(日)のイベント始めのファンファーレ、 それからステージでの演奏、そしてパレードではいつも先頭を歩く。 いつも先頭だけど、今年は37フロートあるうちの16番。 番号の順番で歩くのだとしたら、中ほどなのかな?よくわからん。 ルートはここ . . . 本文を読む
[あらすじ] 4年前に十年日記を始めた。
同じページの上の行には、前の年の同じ日付の欄が有る。
今日を書き込むべくページを開くと、おのずと以前記した事が目に入る。
3月4月は、何の花が開いたか書いてある。
今年は片付けのことばかり書いていたが、開花時期も書けば良かった。
というのも、今年は何の花にしても、早い。
十日ばかり早い。
こんな年はこんな年で書いておくと面白いのかもしれない。
※
. . . 本文を読む
4月のうちに、植木を少し移動しよう。
根を増やし始める今、温度も適当な今、時に雨も降る今のうちだ。
南隣との間の珊瑚樹が何本も枯死してしまった。
スカスカになったので、代わりに常緑樹を植えたい。
春じゃない時期に花の咲くのが良い。
香りも良いほうがいいな。
何か、鳥や虫が喜んで食べるものがいい。
2mくらいには育つけれど、やたらに高木にならない木が良い。
などと、あれこれと条件を挙げていたら、 . . . 本文を読む
犬は尻尾を触られるのが嫌いだ。
背後からいきなりお尻を触ったりすると、怒る犬が多い。
びっくりするわ、気色悪いわ。
犬を飼うにあたって、まず、近所の人とトラブルを起こさないようにしたいと思った。
特に、子供を咬んだ、と言われたら立場が弱い。
子供は犬を驚かせてしまうことも有り、
驚いた犬が吠えて子供を驚かせてしまうことも有る。
子供が泣いたり、驚いた拍子に転んでケガでもすると、
それは犬のせいで . . . 本文を読む
犬はとにかく鼻で知る。
人が物を認めるときにまず目を使うように、犬は鼻を使う。
相手が誰かを嗅ぎ分け、ここがどこかを嗅ぎ分け、いつも通りかを嗅ぎ分ける。
人が目隠しをされたら不安なように、犬も嗅げない状況はさぞ不安だろう。
以前の車は、ドアの内側に厚みが有って、しかも平たくなっていて、
それに布張りだった。
今度の車は、薄くて斜めで樹脂製だ。
だから、ウインドウから鼻先を出すために窓の縁に掛けた . . . 本文を読む
腰が痛くっても、死ぬこたあ無い。なに、心配するな。
まあただ、生きているから、痛いのがつらい。
2年前に逝ってしまったプリンスは、腰痛に悩まされていたらしい。
ステージ上での負傷が原因となって、長年ひどく痛んだという。
その鎮痛剤が、死因になっているようだ。
これは、昨年亡くなったトム・ペティも骨折後の痛みを抑えるため、同種の薬剤を使用していたという。
用法・用量を守っていれば大丈夫なのか。
過 . . . 本文を読む
[あらすじ] 4月21日はプリンスの命日。
太宰の「桜桃忌」みたいな呼び名が付けられないかと考えた結果が
「むらさ忌」という始末。
一時期は各駅かというほど有った居酒屋チェーン「村さ来」だが、
最近はとんと見なくなった。
でも無くなったわけではないようだ。
しかし読み方に無理が有るよな。
※
性にまつわる固定観念を、打ち砕こうとしていたのか。
尻の見えるズボン履いてみたり、メイクしてみたり . . . 本文を読む
天井裏で時々、「ポタッ」と音がする。
ここもか。
この部屋も雨漏りか。
やばいな、と思いながら、眠くて動く気になれない。
眠いけれどたまの「ポタッ」が気になって寝付けない。
※
春雨は、夜の間しとどに降って、朝あがったりするもんだよな、
と、犬の散歩をしながら思う。
明日は散歩は無理かな、と思っていると、朝けろりと止んでいることが多い気がするのだ。
二十四節気で、今頃のことを穀雨と呼ぶそうだ . . . 本文を読む
親の何気ない言葉が子どもに刻まれる。
これが祟って、自己評価が低い人がいくらもいる。
若いうちは親の影響下にあってもまあまあ納得が行くような部分も有るが、
これが却って長じてくると気にかかるようになったりする。
四十代になって、友人の間でそんな話になることが有る。
子どもの頃を思い出してみると、例えば、
「あなたは三日坊主ね。」なんて言われた。
言われたら、そうなのか、と思った。
そんなものなの . . . 本文を読む
[あらすじ] 老母が2ヶ月リハビリ施設に入所している間に、片付け。
台所の棚から、タッパーウェアが出て来る。
薄汚れてしまって、もう現役で使うにはちょいと厳しい。
しかし、中身の入っている物もいくつか有った。
台所の棚に有るタッパーの中身は、大概、白い粉である。
あっちからもこっちからも、白い粉が発見される。
ひとつひとつ、白い粉の正体を吟味する。
嗚呼、文字通り、吟味する。
これはグラニュ . . . 本文を読む
昔の物はなんだか丈夫だ。
壊れないと捨てない、という主義だと、壊れていない物がたまっていく。
タッパーも丈夫だ。
けれど、表面の平滑さつまりは汚れやにおいの付きにくさ、
耐熱といった品質は、やはり近年の物にはかなわない。
壊れてはいないが、使えなくはなっていく。
丈夫で汚れたタッパーが、棚の奥から続々と出てくる。ゾクゾク。
もしかして結婚当初50年前から使っていたんじゃないかと思うような物が . . . 本文を読む
[あらすじ] 亡父の作った地下室の壁はモルタルが脆く、水漏れした。
おかげで保管してあった本はカビだらけ。
遺品に固執する母が留守の間に、片付けを進めよう。
たまに、本以外の物も置いてあるようだ。
段ボールは湿気を吸う。
湿気を含んだ段ボール箱は、すっかりカビている。
中には、私が小中学生の頃に作ったプラモデルが入っていた。
他にもいくつも有ったが、その中の新しめの物が最後まで有ったのだろう . . . 本文を読む