[あらすじ] 私は、生物学的には女性だが、性自認は女性でも男性でもなく、恋愛対象は女性。
FtXといった概念は以前は知らなかったので、20代の頃は同性愛としてカムアウトしていた。
ゲイには芸術家が多いとか、レズはきれいとかいった差別の裏返し、
今までとなにも変わらないという受け入れのように見える他人事扱いなど、ひとの反応は様々。
マンガの中だけのことと思っていたような反応も、現実にある。
まこ . . . 本文を読む
[あらすじ] 私は、生物学的には女性だが、性自認は女性でも男性でもなく、恋愛対象は女性。
FtXといった概念は以前は知らなかったので、20代の頃は同性愛としてカムアウトしていた。
ゲイには芸術家が多いとか、レズはきれいなイメージがあるとか、そういったものは
差別の裏返しに過ぎないと思う。
ある時、付き合っている女性が、言った。
「そういう人はそういう人同士くっつくんだと思ってた。」
たしかに . . . 本文を読む
チューバのピストンの動きが悪いので、磨く。
ついでに、全体を洗う。
木管楽器や弦楽器や打楽器など、つまりほとんどの楽器、
木でできた楽器の人からしたらものすごく違和感を感じるだろうが、
金管楽器は、丸洗いする。
中性洗剤でごしごし洗う。
そして、バルブの中は、研磨剤で磨く。
それを軽いオイルで洗った後、潤滑油を付ける。
※
分解したピストンを、バルブに入れて磨こうとしたところ、
3番ピス . . . 本文を読む
[あらすじ] ゲイだからセンスがある、なんて逆差別を言われることもある。
私は、今でこそ「性自認は男女のどちらでもないFtX、恋愛対象は女性」と
言っているが、FtXなんて概念を知る以前は整理しにくかった。
身体的には女性なので、それで女性が恋愛対象なら、同性愛だと思っていた。
が、しっくりきてはいなかった。
自分が好きな女性と、自分がそうである女性とは、同じ性ではなかった。
私は女性と同性で . . . 本文を読む
[あらすじ] 10年前、母犬と7匹の仔犬を3週間預かった。
今ウチで飼っているのはそのうちの2匹だ。
8月30日から始めたノートの、9月17日のページは見開きで、
それまでのことがまとめてある。
このページをコピーして、新しい飼い主さんに伝えようと考えたからだ。
食べっぷり、排便の回数、爪切りやシャンプー、
成長や性徴、それに体重と性格の表がある。
来て5日目、9月3日の体重は、
白:2 . . . 本文を読む
去年の4月に、ブログでカムアウトしたけれど、
それまでにも身近な友人に一対一でちょこちょことカムアウトしてきた。
話のわかりそうな人を選んで、話す。
差別発言のある人にわざわざ言うことは無い。傷を負うだけだ。
「須山のことを聞くまでは、私は《同性愛に走るヤツはわからん》って
言ってたんだけど、やっとわかったよ。」
なんて言う友達がいた。
《走る》発言は、私は知らなかった。
時すでに遅し。
「わ . . . 本文を読む
母犬と7匹の仔犬を預かっている期間、ノートをつけていた。
7月25日生まれで、生後約5週の日にやって来た。
8月30日、17:16着。
雨のため、玄関に入れる。
ひょうたん(仮名)さいごまで鳴く。
黒ブチ、ドライフードかじる。
21:20仔犬眠る。
寝息、寝蹴、寝言
茶ブチ、ケージから出てきて母と寝る。
23:00 乳
23:25 就寝
こういった記録がつづく。
翌日、この時は別の家に行っ . . . 本文を読む
10年前、母犬と7匹の仔犬を、1ヶ月ほど預かった。
今飼っているのはそのうちの2匹だ。
生後5週でウチに来たが、その時、一匹だけいち早く
よその家にもらわれて行った。
しかし、親きょうだいと引き離すのが早過ぎたのか、
2日2晩鳴きに鳴きとおして、
「こんな犬飼えない」と返されてきた。
おかげで、分離不安がある。
かわいそうなことだ。
早く里親を見つけよう、という気持ちからのボランティア団体の判 . . . 本文を読む
老母が家の片付けをしていたら、
飼い犬が小さかった頃の写真が出てきた。
ちょうど10年前、生後2~3ヶ月の頃だ。
7匹きょうだいのうち、4匹が白地に茶の斑、
1匹がほぼ全身茶、1匹が白地に黒と茶の斑、
1匹が裏白(黒地)。
さながら保育園。
3畳くらいの場所で、かたまって寝たり、
きょうだいを踏み付けて駆け回ったり。
初めてのシャンプー、爪切り、虫くだし、蚤取り…。
7匹がそれぞれに一日に6 . . . 本文を読む
観察に徹したい。
自分の都合が挟まると、見間違う。
事実も捻じ曲げるほど、感情は感覚も支配する。
きちんと論理的に思考を重ねている、と信じていても、
そんなもん大概は、自我でしかない。
※
こう考えるようになったのに、ひとつ思い当たる事がある。
大学生を短期間やっていた。
ドイツ語学科だった。
ドイツ人の教師がいた。
思い出そう。
そうだ、
ハインリッヒ・シュタインベルクという、いかにもい . . . 本文を読む
鍼灸学校の時の同級生が、手作りの子ども服で参加しているというので、
行ってきた。
近所の服屋など行くと、子ども服のデザインにはびっくりする。
靴はなにやら光るものが必ず付いている、
Tシャツには意味不明の英語がデカデカと書いてある、
かわいい?キャラの絵がプリントしてある、
女の子はピンク!男の子はブルー!
・・・
今、私が子どもだったら、着たくない服ばかりで泣いてイヤがっていただろう。
私( . . . 本文を読む
喜多見はそこはかとなく狛江市の雰囲気のする世田谷区だ。
狛江の一部が世田谷に寝返ったような町だ。
多摩川に向かって、河岸段丘が何段かある。
段の上には、その昔、上流の物を下流の都市部へ運ぶために使った
筏(いかだ)を運びあげるための道が続いていた。
その名残は今もところどころにある。
喜多見にも、筏道が残っている。
多摩川と離れてはいるが、段丘に並行している。
当時の多摩川はこの道にもっと近い . . . 本文を読む
家から7kmほど離れたところからの帰り道。
バイクで出発して、すぐに止まった交差点の右折待ち、
前の車の運転席からタバコが投げ棄てられた。
日暮れ後のこと、火の粉が散って、よく見えた。
こちらはバイクだから丸腰だ。
目の前に火の付いたタバコが落ちて来るのは、
マナー云々以上に危険な感じがする。
なんだこの野郎、と思っていると、
1kmも行かぬうちに今度は助手席側の窓から
タバコが投げ棄てられ . . . 本文を読む
「~だ。」と言い切る形で書くことが多い。
これは、自分の個人的な意見を言っているに過ぎないから、
むしろ断言するような形になっているのだ。
「~である。」という形は、もっと客観的で、
ものごとを論じる時に使う形だという気がしている。
一般的にそうなってんじゃないか、という思いがある。
ここのブログでは、なるべく、自分の実感に基づいたことを書くようにしている。
そう書けばイイ感じに聞こえるが、実 . . . 本文を読む
植木鉢で育てている植物の元気が無い、と相談を受けた。
写真を見せてもらった。
水やりはちゃんとしている、と言う。
水やりをちゃんとし過ぎると、根腐れを起こしている場合がある。
しかし、そうではないようだ。
土の表面が、妙に平らになっている。
土がフカフカしていない。
サラサラになっている。
土が死んでしまっているのだろう。
土が死ぬ?
土も死ぬ。
正確に言えば、土の中に棲んでいるコマカ~い生き . . . 本文を読む