豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

高温多湿の辛さとは…大阪梅田~大阪江坂

2009-08-10 20:43:15 | ファース本部
今日の大阪は、気温30℃、湿度90%と言う気候でした。
この温度と湿度の時の露点温度は28.2℃ですが、つまり28.2℃以下の温度の部分に結露が発生すると言う事になり、室温を27℃に冷房するとその壁の中には結露状態になっている理屈です。

北海道の人々は、このような高温多湿の中で生活する経験がないと思います。
寒いだけなら洋服を厚着して、身体を動かすと暖かくなります。また、北海道でも30℃を超える事はありますが、ただ暑いだけなら木陰で涼む事も可能でしょう。

気温30℃、湿度90%にもなれば身体の置き場所が無くなる感じです。暑くて溶けそうと言う表現がぴったりと思うような状況です。ところが冷房を施している施設内に入れば冷房機で空気をキンキンに冷やして身体に吹き掛けます。
これは、不快だけでなくエネルギーを無駄に使い、さらに不健康なものです。

今日は日創研、大阪研修センターで「200年住宅を思考する」と言うテーマで3回シリーズの講演、最終回を行ないました。(写真)初回の大阪講演は3月でしたが、その時に来た時は、気温8℃、湿度30%でした。北海道でも経験できない肌寒さを感じたものです。

これを解り易く説明すると人体の70%が水で出来ている人の身体を、湿度の低い乾燥した空間におくと、身体から水分が蒸発して体温を奪います。
つまり湿度を下げると気温を下げるより、はるかにクオリティーの高い、そして省エネ冷房が可能となります。

冬には全く逆の事を行い、生活空間の湿気を保有しておく事で、人の身体から体温を奪う事を防ぐ事になります。そのためにエアコンには、ドライモード稼動が出来るようになっています。つまり、気温を下げずに身体の体温を奪おうと言う技術が確立しています。

ところが、どんなにエアコンにドライモードがついていても、家そのものがスカスカ状態であれば、外気の湿気を次々と家の中に取り込んでしまいます。気温を下げずに質が高く省エネ冷暖房を行なうには、家の性能に大きく依存する事なのです。

しかし、住宅業界の現況は悲惨な状況です。表面だけの高気密、高断熱などと言う概念で家づくりを行ない、よけいに問題を大きくしているのが現状のようです。
この日創研で勉強している人々はきっとこの課題を乗り越えるでしょう。

明日はまた関西空港から、函館空港に飛び、爽やかな北海道北斗市へ…
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