1000年の寿命を誇ったが五重塔や城郭は、その間には何回も大改修を行っています。
国宝姫路城などは、瓦一枚一枚を剥がし、構造体の全てを丁寧に解体して、劣化部分を取り替え、根継ぎ補修と補強を施してから復元します。ほぼ60年に一度程度の割合でこの大改修を行っているようです。
100年住宅を唱えても100年間放置したままでその住宅寿命を保持できる訳ではありません。お城や遺跡と異なり家はそこに人が住んでいます。先ずは住む人が快適に過ごせる空間を保持するような改修が伴います。
家を構成する什器備品などは、部分的には数年で寿命が尽きるものも少なくありません。人が住むと湿気を出したり、暖房をしたり様々な負荷を家屋に与えます。防水材、内装材や塗料などは、使用環境によって数年ごとにメンテナンスを伴う場合があります。
私達、家づくりを行うものは、部分ごとに住まいする建主さんに使い方をも理解しておいて戴く必要があります。単に100年住宅だけを謳い文句にして建主さんに家を納めた場合、数年で様々な事象が発生いたします。しかも建主さんは、「100年持つと言ったではないか」と言う不満が口や態度から出てくるのも当然でしょう。
「隣の家では大丈夫なのに、自分の家だけダメになった」などと言う場合も多くあります。それは用いた部材、資材が全く同じであっても設置状況や使用環境が異なるからです。
例えば、紫外線を受ける場所では劣化状況が異なり、設備備品に関しては、使い方で劣化状況が大きく異なるものです。
100年住宅と言うのは、家が出来て建主さんが住んでから、施工者と建主さんが協力し合いながら、家そのものを育て続ける事なのでしょう。それにはハウスメーカーなどの売り買いの家ではなく、地域に密着した工務店と、コラボレーションで常に「育てられる事が前提となる家づくり」を行う事が賢明なのだと思われます。
写真は姫路城の昭和の大改修で行った柱の根継ぎ部分です。上部は400年前の木柱で下部の木材は昭和の木なのです。家も手入れしだいでは100年も200年も大丈夫!…
今日は最高気温が5℃、最低気温が1℃の北斗市でした。

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函館市・北斗市周辺での家づくりは
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私達、家づくりを行うものは、部分ごとに住まいする建主さんに使い方をも理解しておいて戴く必要があります。単に100年住宅だけを謳い文句にして建主さんに家を納めた場合、数年で様々な事象が発生いたします。しかも建主さんは、「100年持つと言ったではないか」と言う不満が口や態度から出てくるのも当然でしょう。
「隣の家では大丈夫なのに、自分の家だけダメになった」などと言う場合も多くあります。それは用いた部材、資材が全く同じであっても設置状況や使用環境が異なるからです。
例えば、紫外線を受ける場所では劣化状況が異なり、設備備品に関しては、使い方で劣化状況が大きく異なるものです。
100年住宅と言うのは、家が出来て建主さんが住んでから、施工者と建主さんが協力し合いながら、家そのものを育て続ける事なのでしょう。それにはハウスメーカーなどの売り買いの家ではなく、地域に密着した工務店と、コラボレーションで常に「育てられる事が前提となる家づくり」を行う事が賢明なのだと思われます。
写真は姫路城の昭和の大改修で行った柱の根継ぎ部分です。上部は400年前の木柱で下部の木材は昭和の木なのです。家も手入れしだいでは100年も200年も大丈夫!…
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