豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

湿気の持つエネルギー資源とは…函館市~北斗市

2014-10-23 17:22:36 | ファース本部
今朝の北海道の各地で氷点下となり、膨大な暖房エネルギーを必要とする冬到来を告げているようです。
エネルギーの殆どを輸入に頼っている我国の事情ですが住まいに用いるエネルギーは、もっともっと節約できるゆとりがありそうですが…

30年前に施行された省エネ基準は、まさに目安を示したもので何の強制力もありません。
むしろ中途半端な省エネ対策は、住宅寿命を縮めるなどの弊害もあったのです。
気温を遮るだけが断熱と言う観念で我国の家づくりを行ってきました。
外気温0℃の時、室温20℃にキープするために使用するエネルギーは、どれだけの熱量が必要なのかを問われてきました。気温20℃に含まれる湿度の熱などは無視なのです。

快適暖房の基準の気温20℃、湿度50%の時、湿度50%に含まれる熱量は18.5℃です。
つまり、20℃の気温(寒暖計に見えるので顕熱と言う)に、湿度に含まれる熱(見えない潜った熱で潜熱と言う)の18.5℃、合計38.5℃のことを全熱と言います。
つまり、専門的には、住宅で使用するエネルギーは全熱計算しなければなりません。

勿論、潜熱の18.5℃は、その熱を感触で熱いと感じることはありません。
潜熱が顕熱に変換されるときは、冷房時に外部湿気がエアコンの室内機に吸い込まれてフィンに凝縮(結露)された時に凝縮熱として具現化します。
この熱をエアコンは、顕熱と同等に稼働率をあげるような仕組みとなります。

真冬においても外気の湿度はカラカラに乾燥状態をなりますが、家屋内において私達の暮らしで発生した生活水はエネルギーそのものなのです。
その熱を逃がさないようにすることで体感温度が低くても寒さを感じ難くなるのです。
同じ20℃でも湿度20%と50%では、体感温度が全く異なってきます。
つまり、日本の省エネ基準で無視状態であった湿度の持つ熱の活用は、大きなエネルギー資源とも言えそうです。

今日は、ファース本部に全国から工務店エンジニアの方々が参集してファース検査員講習を受講して戴いております。この湿気の持つ熱を制することは、今後のエネルギー技術を制すると言っても良さそうです。
講義の休み時間に記念撮影を行いました。

写真後列の右から道北紋別、柳原建設専務の柳原司洋さん、士別市、イトイ産業部長の菅原大和さん、同じく課長の斉藤孝一さん、旭川市、泰平工務店の本瀬元生さん、札幌市、和泉建設の社長、和泉信幸さん、前列私の隣から長野市、小山木材の荒井崇さん、愛知県、和蔵の三輪幸司さん、長野市、エル・ティー・ホームズの河出陽さんです。

今日はこれから懇親会がありますが、明日の昼にはかなり難しい試験があります。
懇親会で酔っぱらって知ったことが飛ばないようにして戴きたいものです。

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