氷点下の北海道から南国の四国に来たのですが、北斗市と変わらぬ気温でした。
地元の人々は、昨日まで温かかったのに今日は急に寒くなったと嘆いています。
乗り換えた東京では気温18℃と高かったのですが、何故か四国の気温8℃と10℃も低い。
それでも北海道はこれから氷点下になって行きますが四国はこれが最低気温のようです。
いわゆる温暖地では、オバースペックにならないようにする配慮なのか、北海道の断熱基準が南下するほど低くなって行きます。年間の冷暖房費を詳細に計算すると、この地域を区別するには何の意味もありません。県境で断熱性能を変えることも矛盾しています。
私達のファースの家は、北海道で40坪の家を全館すっぽりとシーズン冷暖房する際の冷暖房費用の合計が約10万円です。全く同じ家を平均気温の一番高い宮崎県に建築しても冷暖房費用の合計10万円に変わりはありません。ただし、北海道では暖房費9万円、冷房費1万円、宮崎県では冷房費9万円、暖房費1万円と逆転するだけです。
同じ家を東京に建てた場合の冷暖房費用は暖房4万円、冷房6万円。
5万円5万円と同額になるのは、福島県などの南東北のあたりです。
断熱性能を低くすると、全国的にこの冷暖房費用は確実に高くなります。
温暖地の場合は、湿度を加味して冷煖房費用を算入できる家の仕組みが必要です。
湿度の持つ熱を「潜熱」と言い、気温20℃、湿度50%の時の潜熱は18℃に及びます。
真夏にありがちな気温30℃、湿度80%の時の潜熱は50℃に相当する熱となる。
この50℃潜熱は、エアコンの室内機フィンに触れた瞬間に凝縮熱として具現化します。
エアコンは熱が来たと判断して稼働モードを高める事になり消費電力が大きくなる。
湿気の入らない断熱気密層と換気から入る湿気を全熱交換式換気扇から追い返すなどの工夫が必要です。写真は北斗市本社で行っている断熱材試験ボックスですが、ファース本部では絶えず、このような実験を繰り返し、全国の加盟工務店に技術を供給しています。
さて、今日は高松市のFAS販売代理店で株式会社 讃商様を訪問して増田社長と四国展開について色々とご意見を戴くことが出来ました。
また新規工務店の三木建設様では吉川社長とユーザー勉強会の提案を行い、ファンホームの藤沢社長には独自の工務店経営の神髄を伺うことが出来ました。
いずれもファース思想をしっかりと理解して取り組んでおられる事に感銘致しました。
明日は松山市に移動します。
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