豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

温度差から生ずる様々な事象…北斗市

2015-12-14 17:42:20 | ファース本部

家中の気温差が住む人の身体にヒートショックを与えることは広く知られております。
温かい部屋から寒い部屋に行くと、血管収縮で脳疾患や心疾患の確率が上がります。
このヒートショックは典型的な危険なケースですが、温度差は仕切りを構成する壁材の含水量を増やし、カビの胞子であるハウスダストを増加させる要因にもなります。

公的な推奨暖房とされる気温20℃、湿度50%の時の露点温度(結露が生じる温度)は、9.3℃です。つまり居間を快適空間にしておいた場合、暖房の無い部屋との壁面は、9.3℃以下になる事が度々あるはずです。この状態では、仕切り壁材が露点温度になり、結露までならなくとも、壁材の含水量が増加したままになっていることがあります。

ハウスダストは、アトピー性皮膚炎、小児喘息、気管支炎などの要因になるとも言われています。家全体を温度差の極めて少ない状態に保持することが好ましいのです。
人が普段いない納戸、床下、天井裏など居間と同温にするには、家の断熱構造が課題です。

熱橋(熱の逃がす部位)部分を少なくするためには、外張り断熱(外断熱)が有効です。
これは断熱層の内側に構造体があり、熱容量(蓄熱熱量)が大きくなり、暖房や冷房の熱をその構造体が吸収するため、直ぐには温まらず、また涼しくもならない課題があります。

また暖房や冷房を切って時間が経過すると、もとの暖房(冷房)温度まで戻すまでに膨大なエネルギーを使用する事になり、そのため、外断熱の場合は、暖房や冷房を連続稼動する方が省エネになると言う公式試験のデータも存在します。

空気の比熱(空気を1立方メートル暖冷するエネルギー)は、約0.3ですが、木材や建材などの構造体の比熱は空気の約900倍の270wにも及びます。
エアコンの連続稼働は、熱容量の多さでクオリティーの高い輻射熱で室温貢献いたします。
内断熱でも、施工精度がしっかり為されている場合は、内装部材、内部間仕切り構造材、家具などが蓄熱するため、連続稼動の方が省エネになる場合もあります。

私達のファースの家は、内外折衷断熱工法ですが、11月初旬の構造温度25℃を専用エアコンでそのまま3月(冷房は6月から9月)までキープする方法をとっています。
住む人の健康だけではなく、家そのモノの健康保持も寄与致します。
画像は「何でも調査団」のホームページ記載の資料ですがハウスダストの影響が……

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