昨今は、エアコンの電源を切らずに連続稼働させたほうが、省エネになるとの意見が、ネット情報や専門紙などで見かける事が多くなりました。
私達は15年前からエアコンのエネルギー消費効率の実証を人の住んでいる数百棟もの家に試してきました。
結論から云うと一定の要件を満たした居住空間では、冷房も暖房も連続稼働の方がはるかに省エネになる事が解っています。
一定要件とは、冷房の場合、天井断熱と日射熱をしっかりと遮蔽をしている事です。
暖房の場合は、一定の高気密と高断熱性能、熱容量が伴っていることです。
普通の家でも1・2日単位の時間の中で電源の入り切りを行うと、立ち上がりの際の消費電力が多いので極めて不経済です。同じ状態で連続稼働を行うと、電力消費が少なくなります。
しかしシーズン単位では、一定要件が必須になります。
今日は北斗市内のファースの家モデルハウスと七飯町東大沼にあるゲストハウス「げっかそう」の温度とエアコン状況を見分してきました。(写真は「げっかそう」の吹き抜け)
道南の今朝の明け方は、真冬並みの2℃まで気温が下がりました。
ファースの家は、暖房は10月に入るとエアコン暖房モードで稼働させます。
構造体の温度が25℃なので、エアコン設定温度も25℃のまま来年春まで冬を乗り切ります。
冷房も6月末の25℃の構造体温度を9月末まで保持させます。
つまりエアコン冷暖房熱は、構造体温度をキープするために用いているのです。
構造体の温度を1℃上げたり下げたりするに要する時間は2時間も掛かり、その間の電力消費量も膨大となるからです。
エアコンは家の要件とライフスタイルに合わせて上手に使用すべきです。

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