乾燥材として使用されているシリカゲルは、周辺の湿気を多孔質の表面から毛細管現象で吸い込んでしまう特性があります。つまり吸い取った湿気はそこに在ると云う事です。
室内が乾燥した時は、その湿気を放出する事で室内湿度を一定に致します。
乾燥材のシリカゲルをそのように処方したのがファースの家専用調湿材スカットールです。
このシリカゲルは、湿気を吸着して湿度(潜熱)を抑える効果があります。
この作用は冷房省エネに貢献できるように思われますが、吸着する際に凝縮熱を出します。
湿度は下げても気温を上げ、冷房省エネにはならないと思うのが理屈なのです。
乾燥した真冬には、湿度を15%くらい高く推移させるため暖房省エネになるのでは、と言う思いがありますが、シリカゲルが抱えた湿気を放散させる際、気化熱(蒸発潜熱とも言う)で気温を下げるため、これも暖房省エネにならないと言うのです。
私達ファース本部の研究開発室は、スカットールの調湿効果が省エネに何処まで貢献しているかを何シーズンにも渡り、繰り返しての検証実験を行ってきました。
その結果、同じ家屋の中の空気中の湿気は、吸着、放出しているだけで省エネになるメカニズムを見つけました。
気温が上がると相対湿度が下がるためスカットールは、吸った湿気を吐き出し、気化熱でその気温を下げる作用が働きます。
気温が低くなると相対湿度が高くなり湿気を吸い凝縮熱を出して加温する作用が働きます。
このように暑い、寒いに上手にフィットした温熱環境になる特性を活かしています。
写真のスカットールはファースの家の床下に平均300㎏ほど敷設され、家中の循環空気に触れさせております。
当初は調湿だけが目的だったのですが、処方を改良しながらこのように、省エネや空気清浄にも効能があるようにスペックアップさせてきました。

毎日必ず更新・社長携帯の一言ブログ
ファース本部オフシャルサイト毎日更新
