豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

誰のための断酒なのか…北斗市

2009-08-13 14:15:08 | ファース本部
清純派と言われた女優の覚醒剤事件の逮捕には、多くの方々がショックを受けた事でしょう。芸能関係者の覚醒疑惑については以前から流布されていたようです。
歌手や俳優などのタレントは、大勢の前で演じるために、並の人間より多くのストレスを抱える事になり、クスリに走るケースに陥り易いと言います。

先般、裁判所の裁判員研修の一環で行なった公判傍聴も大麻事件でした。大麻を自分で栽培して自分で使用して逮捕されたもので、誰にも迷惑をかけていないように思われます。大麻や覚醒剤など自分の身体を蝕むだけで被害者無き犯罪のように思ってしまいます。

裁判員研修裁判の傍聴後、裁判官と意見交換があり麻薬使用は、大犯罪を引き起こす前兆的犯罪だとの指摘を受けました。タバコや酒のように、ひとりでしんみりと嗜むのなら誰にも迷惑をかけませんが麻薬は、人の精神を狂わせて大犯罪を犯してしまうのです。言うまでも無く麻薬などの覚醒剤は絶対に保持、使用してはいけないのです。

飲酒運転にも厳しい罰則が科されますが、大犯罪を誘発させる可能性があるからです。私は一滴も酒を飲めないので、過去に一度も酔っ払った事がありません。
もっとも酔っ払った瞬間に急性アルコール中毒症で集中治療室に運ばれる事でしょう。

かの大臣が、酔っ払って全世界に醜態を曝した事件がありました。酒飲みは、飲み方や時と場所によって途方も無い多くの方々に大迷惑を掛ける場合もあると言う事です。その大物政治家も、解散後は唯の人となり懸命に選挙を戦っています。
今朝のテレビ番組で彼は「地方のため皆さん方のため私は断酒します」と言っていました。

断酒は「地域と住民のため」なのでしょうか。
とんでもない大きな勘違いであり、誰のためなどではなく自分のためにしなければ、過ちを何回も繰り返す事になるでしょう。

売れっ子芸能陣も大物政治家も、誰のためなどとは驕り以外の何ものでもありません。全てが自分のために身を律する信念が身に染みている事で、必然的に世のため、人のために働ける下地となるのでしょう。

今日13日盆中日の函館、北斗市地域は大雨の予報でした。
その雨もあがり先ほど父の墓参りに行ってきました。
写真は一昨日に撮った函館上空ですが今、この感じの気候です。

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自分のアイデンティティは何処に…北斗市

2009-08-12 15:08:56 | ファース本部
この時期なれば大勢の帰省客で何処の空港ロビーや駅ターミナルはいっぱいになります。昨日は、静岡県で起きた地震で高速道路や新幹線が不通になり、故郷へ帰る人々に多大な影響を与えたようです。駅で何時間も待ち、渋滞で何時間かかり、それでも帰省します。

目指す先には待っている人や、包み込んでくれる自然があるからでしょうか。
いつかこのコラムで「故郷は人の心に住まうもの」と言うテーマで記述した事があります。山本勘助が主君、武田信玄公とが交わした会話から引用したものです。

今の自分が此処に存在する事実を見出そうとした時、そのアイデンティティをもう一度、振り返ってみてると様々な背景が回想され、自分の進むべき道が見えてくるものです。今日はBSテレビで「遥かなる絆」と言うドラマが放映さていました。

1930年代に中国北部に入植した日本人が、終戦と同時に参戦してきたロシア軍に追われ、家族がバラバラに離散した事があります。私の父親も当時ハルピンのセメント会社の経営に携わっており、民間同僚がロシア軍に惨殺された光景を見にしたとの実話を聞きました。

ドラマは離散孤児なった少年が、両親の祖国日本に帰国する際の葛藤を描いたものです。自分には日本人の血が流れており、祖国や出来れば実の両親を見てみたい、しかし苦労して育ててくれた養父母の存在もあるのです。

ドラマでの青年は、実の日本人両親が熱心に自分を探していた事が幸いでした。
離散し直ぐに子供の事を忘れたと知ったら逢いたいとも祖国だとも思わなかったでしょう。その場合、自分の食い物をその子に与え、身体を張って育ててくれた中国人の養父母こそが真の親なのです。

アイデンティティとは、現在の自分が此処に在ると言う事実があり、その自分に関ってくれた人々、その時代環境、その大自然、そして経過した時間などの全てだと思うのです。

ダムの底に沈んだ故郷を持っている人もいるでしょう。その故郷は永遠に心の中に昔のままに存在します。それもまた美しい故郷の持ち方のように感じます。

写真は昨日、関西空港で函館空港行きの搭乗ゲートで撮ったものです。
みんなの行く先には、人や自然が待っていてくれます。
そしてまた、その人の人生に次々と物語が綴られて行くのでしょうか。

カラッと晴れ上がり函館山もスッキリ見えます。明日は父親の墓前に行くつもり…
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自然の猛威…大阪~関西空港~函館空港~北斗市

2009-08-11 18:43:55 | ファース本部
大雨で多くの方々が被災されていると連日のように報道されています。
大雨情報に加え、今朝は静岡県で震度6弱の地震に見舞われました。首都圏を襲う大地震が懸念されている東海地震との関連が気になるところです。

一昨日から関西に滞在しておりましたがこの三日間は、連日のように気温、30℃、湿度90%とまさに高温多湿の日々が続いています。猛暑、多湿、豪雨、地震、津波などの自然現象を人の手で防ぐ事など出来ません。

まして台風、地震などによる洪水や土砂崩れなどは、瞬時のうちに人命や培った財産を消滅させる場合があります。まさに自然の猛威が襲って来た時、私達はただただ立ち尽くすだけのようです。しかし、自然環境のバランスを壊し、自然界を怒らせたのは、私達人間だったのではないでしょうか。

太古の時代から自然が育んだジャングルの森林を人々の欲望を満たすため次々に伐採して、炭酸ガスを吸って酸素を放出する自然を壊して来たように思います。
企業が、植林をしたところで企業収益に見合った生育の早い樹種に限られるのは致し方ありません。

100年前の生き方ならともかく現在は、人々が地球上で生活する事が公害と言えます。社会資本の充実を唱えて網の目にように道路網を建設し、次々に自然を破壊しているように感じます。自然森林や原野を護る事も社会資本の整備だと思います。

長年の人生を振り返ってみても、このような高温多湿の日々が連日のように続く経験は初めてです。また梅雨明けがないまま秋を迎えそうな気配です。更にバケツの水を引っくり返したような瞬時の豪雨なども想像の範囲を超えています。

このように自然を激怒させ狂わせたのは、我々人間の仕業ではなかいと、真摯に検証して見る事でしょう。写真は今日のお昼過ぎに、地震や台風に見舞われいる関東上空を機内の窓から撮ったものですが、やはり怪しい雲の動きを感じます。

蒸し風呂状態の関西から北海道に戻ったのですが今日の北海道も29℃あり、みんなが暑い暑いと言い合っていました。その暑さの程度が全く異なるのですが…
会社は明日から今週いっぱい夏休み入り、来週月曜日から平常勤務となります。
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高温多湿の辛さとは…大阪梅田~大阪江坂

2009-08-10 20:43:15 | ファース本部
今日の大阪は、気温30℃、湿度90%と言う気候でした。
この温度と湿度の時の露点温度は28.2℃ですが、つまり28.2℃以下の温度の部分に結露が発生すると言う事になり、室温を27℃に冷房するとその壁の中には結露状態になっている理屈です。

北海道の人々は、このような高温多湿の中で生活する経験がないと思います。
寒いだけなら洋服を厚着して、身体を動かすと暖かくなります。また、北海道でも30℃を超える事はありますが、ただ暑いだけなら木陰で涼む事も可能でしょう。

気温30℃、湿度90%にもなれば身体の置き場所が無くなる感じです。暑くて溶けそうと言う表現がぴったりと思うような状況です。ところが冷房を施している施設内に入れば冷房機で空気をキンキンに冷やして身体に吹き掛けます。
これは、不快だけでなくエネルギーを無駄に使い、さらに不健康なものです。

今日は日創研、大阪研修センターで「200年住宅を思考する」と言うテーマで3回シリーズの講演、最終回を行ないました。(写真)初回の大阪講演は3月でしたが、その時に来た時は、気温8℃、湿度30%でした。北海道でも経験できない肌寒さを感じたものです。

これを解り易く説明すると人体の70%が水で出来ている人の身体を、湿度の低い乾燥した空間におくと、身体から水分が蒸発して体温を奪います。
つまり湿度を下げると気温を下げるより、はるかにクオリティーの高い、そして省エネ冷房が可能となります。

冬には全く逆の事を行い、生活空間の湿気を保有しておく事で、人の身体から体温を奪う事を防ぐ事になります。そのためにエアコンには、ドライモード稼動が出来るようになっています。つまり、気温を下げずに身体の体温を奪おうと言う技術が確立しています。

ところが、どんなにエアコンにドライモードがついていても、家そのものがスカスカ状態であれば、外気の湿気を次々と家の中に取り込んでしまいます。気温を下げずに質が高く省エネ冷暖房を行なうには、家の性能に大きく依存する事なのです。

しかし、住宅業界の現況は悲惨な状況です。表面だけの高気密、高断熱などと言う概念で家づくりを行ない、よけいに問題を大きくしているのが現状のようです。
この日創研で勉強している人々はきっとこの課題を乗り越えるでしょう。

明日はまた関西空港から、函館空港に飛び、爽やかな北海道北斗市へ…
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目を見張る子供の創造力…北斗市~函館空港~関西空港~大阪

2009-08-09 21:04:49 | ファース本部
椅子を作りたいと言って自分で書いた実に子供らしい設計図を見て驚かされます。椅子とは、ダイニングや教室などに置いてある、足が有り、腰掛が有り、背凭れのあるものをイメージします。しかし、背凭れに足が付いている椅子と言う発想はしないものです。

今日は、本社のハウジング事業部が毎年恒例で開催している「木工教室」(写真)のイベントがありました。参加者の大半が子供達ですが一般の大人の方々も子供の着眼点に感心します。午前中は、この木工教室で子供達から発想法を学んでから大阪に移動して来ました。

私達大人も、ただいたずらに年齢を重ねてきたものではありません。多くの辛酸を舐め尽くして現在に至っています。したがって現在、存在する全てのものが夫々の理に適う造形、機能になっているとの観念が根付いているのでしょう。それも確かに道理なのです。

ところが、子供たちの全く視点の異なる発想、起案、創造力に感心するのは、我々大人の持っていた観念が、時代の潮流に合わなくなっている場合もあるような気がします。時代背景はいつの間にか大きく変貌を遂げていて、その環境変化に気付いていないのです。

特に家づくりの仕事においては、その時代の環境などの背景が大きく変わっております。高気密高断熱などは、遣るか遣らないかのどちらかを選択する事で良かったのですが、今や徹底した省エネ工法を遣らざるを得なくなってきました。

我々が持っている既存概念や既成観念を大きく変えなければならない状況になっています。大人の発想が既成概念、既成観念の延長にあるとするならば、純真無垢な子供達の発想や創造力から学ぶべき事が多く有りそうです。
背凭れに腰掛部分と脚を付けた椅子…と言う発想では全く異なる椅子が出来るのです。

モノづくりだけでなく、国や自治体行政や政治などにもこのような発想の転換が必要のようです。また企業経営も同じように視点を変えるべきでしょう。
どのような起案も先ずは肯定的に受け止め、その上で視点を変えれば見えるものが異なってきます。子供って本当に様々な可能性を秘めている事を実感したイベントでした。

毎年、大雨に見舞われるハウジング事業部主催恒例の木工教室ですが、今日は快晴に恵まれました。その爽やかな北海道から着いた関西は、大雨で湿度100%、気温28℃、蒸風呂状態です。
明日は機器メーカーを訪問後、午後から日創研、大阪研修センターで講演を…
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誰もが平等に年齢を重ねる…伊達紋別~函館~北斗市

2009-08-08 17:30:40 | ファース本部
公平と平等は、全く異なるのだと言う内容を以前、このコラムで記載した事があります。公平とは、能力を持っているものと持っていないものを其れなりに評価し合い、頑張る人には頑張った分だけの報酬や立場を授けると言う事でしょうか。

ある学校の運動会では、競い合いが序列をつけ、それが差別だと言う理由で競争競技では手を繋いで一緒にゴールさせると言う所もあるそうです。好むと好まずに関らず社会全体、人生そのものが競争なのですから、強く生き抜く地力を付けさすもの教育なのでしょう。

運動会でいつも一等賞をとる子供がそのまま生存競争で一位になる事など在り得ません。運動神経は鈍いけど勉強が出来るとか、音楽が得意だとか、絵が上手だなどと、それも全て競争の原理が働いています。個性を引き出して持ち味を生かし、人生における自信を与える工夫が必要です。

平等とは、一律に全て同等にしよう言う事なのでしょうか。頑張っても頑張らなくとも、全員が一緒と言う事になりますが、とても無機質な人生になるだろうと思います。
私は人生で一番平等と言えるのが、誰もがみんな一緒に年をとる事だと思います。

人は年齢を重ね、いずれその生涯を終えて行きます。年をとったと言う事は、先の時間が短くなる事です。自分の年齢を実感した時は、誰もがきっとモノ悲しさを感ずるでしょう。しかし、人生とは、幾つになってもこの未来に希望を抱き続けなければなりません。

年齢を実感し、その宿命を嘆き、無気力になると一気に「老人化」が進みます。
人生競争を生き抜くには、自分自身に強い生き甲斐を与えなければならないのでしょう。人生経験を積んだからこそ出来うる社会貢献の仕方も多くあります。

高齢化社会と言っても、その当人が精神的な抑圧を克服してマインド維持が出来さえすれば、年齢の重ねた人だからこそ、そのキャリアで社会貢献する事が可能となるでしょう。

今日のメールで昔に一緒に働いた同じ年のトビ職の職人が亡くなったと言う連絡がありました。彼とはまさに兄弟分で、いつも一緒に現場100回と言えるような繰り返し身体で覚える仕事をしたものです。

亡くなった昔の仲間の冥福を祈りつつ、彼らによって現場なりたっていた事を実感します。今日は特急北斗で噴火湾(写真)に北斗市、本社に戻りました。
明日の日曜日、本社で木工教室のイベントがありますが、午後には関西へ…
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高速道路の無料化は…札幌~苫小牧~伊達紋別

2009-08-07 22:10:25 | ファース本部
民主党が高速道路の無料化を唱えると政府与党は財源問題を指摘します。
莫大なメンテナンス費用や、新規道路の建設財源の捻出を何処から得るのかと言う問題と、環境を危惧する人々から、CO2の排出量が増えるとの反対の声があります。

私自身も実は、昭和42年に東京で独立した時から高速道路の無料化を訴えて来ました。この高速道路(写真)の活用法に大切な要項が抜け落ちているように思えてなりません。

確かに新規道路や維持管理費用の財源確保は重要な課題ですがその財源確保には、現在のように、利用者から使用料を取る方法が解り易いのです。一方、無料化にして自由に高速道路を使用すると運搬搬送コストを下がります。

流通コストは、目に見えないのですが、私達の周りの全てにその費用が加算されています。衣食住だけで、野菜や果物、穀類にも産地からの運送、我々の住産業には建材、什器の運搬搬送、衣類にしても製品になるまでの物資輸送すべてにその費用がかかっています。

これらの運搬搬送費には、高速道路料金が必ず潜在しています。この他に人々が産業のために移動する費用もこの中にも含まれているのです。これを無料化して、関連企業の収益率を上げ、その企業収益分を賃金に上乗せする仕組みがベターと思われます。

企業収益アップが賃金アップに繋がる施策を講ずると、消費拡大され個人や企業からの税収が自然と多くなり、その税金を新規やメンテナンス財源に充てる事が出来ます。欧米諸国では当初からその方法で高速道路の無料化が当たり前となっています。

高速道路の無料化で渋滞が予想されますが、ハイテク技術で道路の渋滞状況をドライバーに瞬時に告知して道の選択が容易になればかなり緩和出来そうです。
また、1リッター40キロ走るハイブリットカーで東京-大阪を走ると13リットル(1500円程度)で大阪に行ける事になり、大幅なCO2削減にも貢献できます。
こような制度改革は、その前に意識改革がもっと必要と思われます。

今日は札幌から高速道路で苫小牧に、そこから列車で伊達紋別に来ました。
夜は当地の市議会議員、小久保重孝さんと意見交換する機会がありました。
小久保議員も、高速無料化やハウスメーカー不要論など、多くの意見が一致するところがあり、充実した時間を過ごす事が出来ました。明日は北斗市の本社に…

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裁判員裁判がスタートして…札幌市内

2009-08-06 23:01:09 | ファース本部
喧々諤々の議論の末に裁判員裁判がスタートし、検察、弁護側の双方は、法廷内のモニターを使って視覚に訴え、法律用語に換えて日常の言葉を使うなどの分かりやすい立証に努めたと言います。検察側は、殺意の程度は「ほぼ確実に死ぬ危険な行為と分かって行った」と平易な(いつも使用する)言葉で説明したそうです。

弁護側は、カラーの見取り図を使い、被告と被害者とのやりとりを一覧表にまとめて表示し、殺意に乏しい突発的な犯行であり、被告と被害者の間には、長年の近隣トラブルがあったと強調したそうです。裁判用語でとても難解な「未必の殺意」と言うのを「死ぬかもしれない認識はあったが、死んでほしいとは思わなかった」と言い換えたそうです。

裁判では、検察側求刑の懲役20年に対し、判決15年になりました。
被告人はいささか不満のようですが、傍聴した弁護士の一人は、素人だからこそ持ち得る視点で粛々と裁判が進行したと、高く評価する意見があり、多くの方々からも良い印象で受け止めらた様子です。

従来の裁判では、被告人ですら検察側と裁判官、弁護側と裁判官との遣り取りが解らない事も多くあったと言います。この裁判員裁判をきっかけに、法律家だけのプロ集団だけの世界から、誰でも解るような仕組みに改善できて行く事が望ましいと思います。

これは裁判に限らず、役所の行政執行の可視化(情報開示)が進む事になりそうです。スタートしたばかりの制度には、運用面での不具合が生ずる場合があります。
早速、この裁判を劇場型の裁判ショーだとする反対抗議も出ています。
問題が生じたら勇気を持って改善、調整、それでもダメならその時点で制度廃止も已む無しなどと、柔軟な対応が必要でしょう。


遣りもしないでの門前払いこそ罪な事です。

私達が行なう仕事においても、ちょっと覗き、触っだけで、直ぐにダメそうだと諦めていたのでは何も生まれません。上手く行かない事を刷り合せてしながら仕組みを作るのは、裁判員制度だけでなく、家づくりにおける機能研究の分野にも共通しています。

今日は札幌市内で数社の企業を訪問し、事業改革と情報開示の相関関係を強く感じて来ました。カラッと気持ちよく晴れ上がった今日の札幌(写真は昼時の大通り公園)でしたが、明日は太平洋側に移動する予定です。

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地球は我が家です…北斗市~函館空港~丘珠空港~札幌大通り

2009-08-05 21:17:44 | ファース本部
4ケ月半もの長期間に、宇宙に滞在した日本人宇宙飛行士の若田光一さんは、帰還歓迎式典に参加して、「我が家に勝る所はない」と言う感想を述べたと言います。

帰還前、宇宙からの記者会見で「地球に帰ったら温泉に入って、おすしと冷やし狸ソバを食べたい」と話していた若田さんですが1日の昼食で寿司を食べ、美味しかったとと笑顔を見せていたと言います。

帰還後においての無重力後遺症としては、椅子に座るとお尻が痛くなると言う事です。若田さんも三回目の宇宙飛行だったのですが過去に短期の滞在で帰還した時には、椅子に座ってもお尻を痛く感じなかったと言います。

その若田さんは長期間、無重力空間にいると筋肉などが衰えるため、ゴムで身体を固定した無重力空間レーニングなどを行っていたと言います。
それでも椅子に座る事を前提のお尻の筋肉強化まで気が回らなかったようです。

健康管理での宇宙食では、生命維持に必要なカロリー摂取はできても、本当に美味しいと言わしめる寿司を食べる事は無理なのでしょう。

人類初の宇宙飛行士ガガーリンの「地球は青かった!」と言う第一声が後世にまで伝わっています。しかし、どんなに美しい地球を宇宙から見ても、その地球に帰還出来る事が前提です。その地球には、海があり、山があり、川があり、緑があり、そして家族の居る故郷があるからこそ美しいのでしょう。

若田さんが、入った温泉の快適さは息子さんと一緒、寿司の美味しさは熱いお茶をフーフーと飲み、薄口醤油をそっと付けたネタと、酢の効いたシャリ、そしてそのような環境に戻れた達成感が寿司の美味しさを倍増させたようです。

写真は昨日、東京から北斗市のファース本部に来社された日本モーゲージサービス㈱の営業部次長、安部(あんばい)伸一さん(右)本田直樹さんと撮りました。
両人も北海道での業務を終えて早く家族の待つ家に帰りたい事でしょう。

その私も今日はやっと夏らしい気候になった札幌にやってきました。
メーカーさんや工務店さんを訪問し、気持ちよく働ける環境の在り方を感じた一日でした。明日も天気が良さそうな札幌市内です。

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学校経営、工務店経営、裁判員裁判の共通点…北斗市

2009-08-04 18:09:27 | ファース本部
昨日から裁判員裁判が開始されました。裁判員が、人を裁くと言う意識で臨むと、法律に素人の方々は、どうしても身構えをしてしまいそうです。裁判員は裁くと言うより、この事件に関る人々から様々な事を学ぼうとの意識が大切だと思うのです。

私自身、家裁の家事調停委員を拝命してから既に13年の歳月が流れました。多くの調停案件に関って参りましたが、憎しみ合い、罵り合う当事者の間に入って調停合意に至るには、双方相互に、全く同じ立場になる事によってのみ解決策が見えてくるものです。

私達ファース本部は、毎日、様々な家の性能実験を行なっており、この研究開発した技術ノウハウを工務店経営に生かして貰うための様々な活動を行っています。
工務店経営者セミナー、建主さん向けの家づくりセミナー、販売代理店経営者セミナーなどの講演と情報開示の機会が多くあります。

決して教えるために行くのではなく、教わるのだと言う意識で出向いて行きます。
当初は、国内初の特許や認定技術を、教えてやると言う姿勢で臨み、大顰蹙をかった苦い経験がありました。実際に地域の工務店さんを訪問しますと悲痛な叫びがあります。

真面目に家づくりを行っていても建主さんはどうしてブランドに流れてしまうのかと…その工務店こそが建主さんから学ぶ姿勢が必要であると思われてなりません。
私は、調停業務を通じ地域の工務店から学び、相互の理解力を相乗させる事の大切さに気付かされました。

今日は、隣の上磯中学校を訪問し校長の野戸誠一さん(写真)と懇談しました。
上磯中学校は、かねてから校長教頭は教諭から学び、教諭は生徒から学ぶと言う校風が出来ており、全校生徒650名の生徒達の穏やかさから、その成果を伺い知る事が出来ます。今日も夏休み中ですが、部活やクラブの生徒と先生達の元気な声が聞こえ、野戸校長の笑顔からも先生と生徒達との信頼関係の良さを感じます。

裁判員制度に異論を唱える方々もおりますがこの制度から学べる事も多くある気がします。制度や習慣、慣例は、必ず劣化します。そのため改革を行なうと、今度は必ず痛みが伴います。痛みを嫌がる人は必死に抵抗する事でしょう。
私は、人の営みの葛藤の中にこそ真実があり、人々が幸せになるための学びの要素があるのだと思います。

まさに冷夏の北斗市ですが今日も最高気温が22℃明日は札幌に移動を…
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若者達の政治の無関心さが…北斗市

2009-08-03 17:55:41 | ファース本部
総選挙の投票まであと一ヶ月足らずとなりました。
東京都内の大きな書店に「選挙に行かない若者は4000万円も損をする」と言う見出しの著書が販売されていました。その本を読んだ訳ではありませんが道理は解ります。

現在、60歳以上の方々は支払った年金や税金を超える保障を受けています。
ところが、これから日本を支える事になる20歳代、30歳代の方々が高齢になって受け取れるの補償額は、財源不足で大幅に削減され、それが4000万円の損と言う理屈なのでしょう。

確かに、現在の高齢者の方々が戦後の復興に尽力した功績は評価に値します。
しかし、今後の日本を支える若者の将来に不安あってもいい訳でありません。
ところがその対象者となる若い人々が選挙で票を投ずる機会を逸しているのです。

街角でマイクを向けると饒舌に社会の混乱を批評し政治批判を行う若者達が多くいます。ところがこのような若者の大半が選挙になっても投票に行かないのです。
そのような若者に何故かと聞くと、政治に無関心で選挙に行っても何も変わらないからだと答えます。

国政選挙となると我々が生活の中から普段に支払っている、税金や年金などがどのように使われているのかを検証すべきなのです。また、ミサイルをこっちに向けて準備している近くの国に対する国防、交際外交など、無関心ではいられないのです。

政治に無関心で選挙に行かない国民に対し、「黙って寝ていてくれた方が良い」と政党の幹部議員が発言した事があります。組織選挙を行う政党は、浮動票の多い無党派層、特に若者達の投票行動を警戒しての発言です。

政治に無関心な国民性を見据え、政党本位の活動を行う政治家を排除するには、選挙投票でしか行動に移す事が出来ないのです。

また地域興しとは、その地域に物、人、金が配分される仕組みが必要です。家づくりにおいては、地域密着でよく勉強した工務店に、受注出来る行政の仕組みも必要です。

あなたの一票で、政治が変わり、地域が変わるのです。写真は先週、北斗市で行われた前衆議院議員の逢坂(おおさか)誠二さんの国政報告会で撮ったものです。

逢坂さんとは、度々同じ飛行機に乗り合わせ、地域興しと家づくりについての意見交換を、何回も行う機会がありました。全政党のマニフェストも出揃いましたが、よく見比べて、みんなで政治に関心を持ちましょう。

八月に入ったと言うのに、肌寒さを感ずる今日の北斗市です。
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人格者とは…北斗市

2009-08-01 23:16:02 | ファース本部
一生懸命な営業マンほど営業成績が高いとは限らないと言う現実があり、真面目で誠実、腰が低くて気持ちの優しい工務店経営者だけが受注できるわけでもありません。人が他人から信頼されるには、その人の行動や言動が長期間にわたり、人々から信頼を得るに足りる糧があったからなのでしょう。

真面目さと誠実さは、人格を形成する上でのとても大きな要素だと言われます。
真の人格者とは、自分の行動、言動に責任の持てる事と、自分に厳しく、他人に優しくその心情を汲み取れ、また情報量が多く、その情報分析が正確である事などだと思います。

このような人は、必然的に周辺の人々に尊敬される人格者と言えるようです。
人格者と言われる人は、自分の仕事や行動、言動が自然に社会貢献となっているようです。そもそも人格者と言われる工務店経営者は、人に迷惑を掛けるまがい物を扱いません。他人の口車に乗ってまがい物を扱い、それで人に迷惑を掛けたとなれば一気に信頼関係が崩れ、人格者のレッテルも瞬時に崩壊するでしょう。

人格者と思われている人が、まがい物を扱い迷惑を掛ける事になれば、我々のような凡人がおかした過ちよりはるかに罪深いものです。家づくりなどは、出来て住んでみて善し悪しが判断されます。人格者が推奨するからこそ採用した場合が多いのです。後で気付いてがっかりするよりも、人を見損なった事にこそ大きな衝撃を受けるものです。

いま世襲議員の事が話題になっております。地盤(人脈)看板(ネーミング)カバン(お金)を譲り受けた世襲議員には、この人格者がとても少ないと指摘する声を聞きます。政治家に限らず、企業経営者の世襲にも同じような事があるようです。

今日の土曜日は、当番社員が出社するノーネクターデーです。そこへひょっこりと長年の友人である親友の小泉征男氏(写真)が来社されました。
彼は旧上磯町と旧大野町が合併して誕生した人口5万人、北斗市の現役の議会議長です。小泉さんは、太平洋セメントの職員から議会議員に当選して既に20年ものキャリアを積んでいます。

4年ごとの選挙では、常に1位か2位の上位当選を果たしてきました。
彼の正義感に基づく行動、言動は、私も含め、多くの人々が魅了されており、彼のような人こそが真の人格者と言えそうです。

今日も気持ちの良い天気のまま週末を迎えた北斗市です。
今夜は、函館湾で恒例の花火大会が開催されました。しかし、夜になって大雨となり、花火に繰り出した人達が気の毒でした。
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