夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

誕生日雑感  この一年

2006年08月23日 01時57分49秒 | 日記


門松は 冥土の旅の一里塚
     めでたくもあり めでたくもなし
              一休和尚

今は誕生日で歳をとるから、さしづめ

バースディケーキは冥土の旅の一里塚
     めでたくもあり めでたくもなし

ということになるのだろうか。
歳をとってくると、めでたいほうは少なくなり、旅も終わりに近づくのだから、多いにめでたくもなしなのだろう。

この一年は激動の一年だった。
事務所を退職したのがちょうど一年前、転職を知らない人間だから、この退職は人生の大きな転換だった。
退職と同時に引越しをしたが、母が上京するというのでさらに半年もしないうちに引越し、母も様子見に上京してきたりと、住処の方でも慌しい出来事が重なった。
それ以上に決定的だったのは、子供を崖から突き落とすライオンの親の気持ちをいやというほど味わったことだろう。子供からは恨まれ、でもその子供も相手を見つけ、独り立ちをしていっているようで、理性的には親としての自分の行動に誇りをもてるのだろうけど、でも感情としてはおそらく一生ディメンシアで苦しむのだろう。


これからの余生、もはや生きる意味がなくなった人生の残りをどう時間をつぶしていくのか大きな問題。