夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

夕景 いすみ市岬町

2008年06月06日 23時46分05秒 |  岬な日々

昨日の「降るときはいつも土砂降り」では、やってきた便利屋さんが、「明日は雨だから、今日中にやってしまいましょう」ってのたまう場面がありましたけど、今日は実にいい天気。ピーカンというほどではないにしても、暑く、でも風があってさわやかな理想的な五月晴れでした。
(なに、五月ではないっておっしゃるんですか。それはあなたの心得違いでござんすよ。五月晴れというのは旧暦。梅雨の間の晴れ間ということでござんすから。ほれ、五月雨っていうでしょう、あれは梅雨のことですからね。
五月雨を集めてはやし最上川。 ちゃんちゃん)

夕方にはそれが茜に染まって、今日はいい夕焼けが出るかなって期待を抱かせました。
というので、今日の夕焼けの写真。

ドラマティックな夕焼けではないのですけど、なにかジンとくるような、静かな一日の終わりでした。
なんとなく、子供のころを思い出しました。



岬にはたくさんの堰があると言いましたね。
ちょっと、物悲しすぎるでしょうか。



マツヨイグサ (月見草、、、宵待草じゃなくて、、、)

2008年06月06日 22時48分00秒 |  岬な日々


一月ほど前に「夜も昼も ヒルザキツキミソウとアカバナユウゲショウ」というタイトルで岬の昼咲月見草と赤花夕化粧を紹介しました。
その折に竹下夢二の「待てど暮らせど来ぬ人を、宵待草のやるせなさ」の宵待草は待宵草の誤りでって書いていましたけど、きょうはそのマツヨイグサを紹介します。
待宵草よりも月見草として普通知られている花ですね。

マツヨイグサもオオマツヨイグサも、ヒルザキツキミソウもアカバナユウゲショウもすべてアカバナ科マツヨイグサ属の花です。

あのころはマツヨイグサはほとんど見ませんでしたけど、今や、田んぼの畦に可愛い黄色の花を咲かせています。夕暮れの淡い光にこの花の色と形はなんとも言えずマッチして、いや、自然の造形はすばらしいです。

マツヨイグサは花が3センチくらいからせいぜい5センチくらい。茎も細くてしなやかで、いかにもやさしい雰囲気を持っています。
最近は少なくなってきたって言われていますけど、岬では結構あっちこっちに蔓延っています。

これに対してオオマツヨイグサは花も8センチくらいと大きく、茎もずいぶんと太い。たくましさを感じさせるような花で、こちらは太宰治の「富士には月見草がよく似合う」という表現にぴったりですね。
これはそのうちに見つけてアップしましょう。