夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

五位鷺なんか目じゃない。 私は「大」鷺よ! いすみ市岬町

2008年06月07日 19時44分24秒 |  岬な日々


なんか、ゴイサギが偉そうなことを言っているみたいですね。
でも、ほんとうに偉いのは、私。
なんせ、名前に「大」の字がついているでしょう。
ダイサギ。
どうです、このすばらしい響き。


最近小顔が流行るって?
顔が大きいですか?
いや、多分写真の写し方が下手なんですよ。
次回から、写真家を替えますね。
でも首は十分に細く長い。
バレエをやってもいいかな~



ほら、グランソロを終わって、皆さんにこんな風にご挨拶するなんて、ちょっと嬉しいじゃない? 
なに、片足を引く? そんなことをしたら倒れちゃうよ。



私が「大」鷺だってことをまだ疑っていらっしゃる?
証拠をお見せしましょうね。
これが私のフルショット。



よろしいですか、よ~っくご覧ください。
口からの線(口角って言うのですけど)が目の下を過ぎて後ろまで来ているでしょう。これがダイサギの証拠。
下々の「中」サギはこれが目の所で止まってしまうのね。
「小」サギにいたっては、足に黄色の長靴なんか履いているから。
コサギは多摩川の写真でたくさん見てくださっているわね。
私は偉いのよ。
「おーほっほ。白鳥麗子でございますなんざますのよ」


ボクちゃんゴイサギ、 ペンギンじゃないよ。  いすみ市岬町

2008年06月07日 19時07分26秒 |  岬な日々


先日から家のしたの田んぼにいるゴイサギばかりを撮っていますね。
鳥撮人から言えば、ゴイサギって水面に張り出した薄暗い木の枝にずっと止まっていて、餌が来るのを待っているってイメージがあるようです。
でもここ岬町のゴイサギちゃん(トップの子ですよ)は、朝から晩までこの田んぼの中でじっと立ちどうしでした。
日焼け止めクリームを塗っているかどうかは聞き漏らしました。

でも、なぜそんなことが判るってお聞きですか?
だから、インテリは嫌われるんですよ。
まるで、私が朝から晩まで田んぼの畦に立ち尽くしていたって言わんばかりじゃないですか。
そんな事実を暴くことが何の得になります?
ボクちゃん、だから嫌い。

これは昨日の田んぼの様子ですけど、それまで3羽いると思っていた五位鷺が合計5羽ほどいました。
後は大鷺(この後でご紹介します)と先日の亜麻鷺、青鷺、、、結構種類はいるんですよね。でも数は少ない。



あの人なんばしよっとやろか?
なんか鉄砲みたか長かもんばもって、こっちを狙ろうとるよ。
恐とろしかね~



男はじっと我慢、我慢。
かっこだけでも泰然自若ってしてなきゃね。
痩せ我慢が男の甲斐性ってか?
(でも、ボクちゃんも、ほんとうは怖いんだよ、、、)



ゴイサギさんからのメッセージです。

「ボクちゃんはゴイサギです。
 帝にも拝謁できる偉い鷺なんです。
 詐欺でも詐偽でもありません。
 まして、あのペンギンなんてもんじゃありませんから、そこんとこお間違えのないように。。。」

とのことでした。


シモツケとカイウ

2008年06月07日 09時15分40秒 |  岬な日々


ところで3連チャンで続きますけど、「ドラマティックな月」で触れていたマイミクさんの日記に行って、コメントをつけている人の日記を見てみましたら下野が掲載されていました。庭に咲いている園芸種だそうですけど、こちらは山に生えている元祖下野。

元祖と言えば、カラーの本家「カイウ」 ずっと昔に、カイウを欲しくって20年近く探していました。たまたま愛知の島に行ったときに自生しているのを見てもらって来て庭に植えましたが、そのとたん、この町にはたくさんのカイウの群れが自生していることに気が付きましたって書いていました。そのごく一部がこれですね。



でも、同じ経験はオオテマリにもありました。長い間欲しいと思っていたのですが人の庭にでは見るのだけど、花屋では見つからず懸案になっていて、ついに旦那が花屋をやっている同僚に頼みました。このときに持ってきたのがテマリカンボク。
違うじゃないということで、また探してやっとオオデマリを手に入れました。
ところが庭に植えて、しばらくしてドライブしながら外を見ていましたら、あっちにもこっちにもオオデマリが花をつけていました。
うちのテマリカンボクは自滅。オオデマリはなんとなく生き延びているという状況。紫陽花はたくさん植えましたけど、ほとんど壊滅状態。紫陽花と梔子は虫が新芽を食べてしまうのです。あきらめて殺虫剤をまかなければならないでしょうね。


これは昨日の残り物。


ドラマティックな月  いすみ市岬町  北原白秋 遠樹 を追加しました

2008年06月07日 00時19分51秒 |  気になる詩、言葉


木曜日の「クチベニシランとシラン」にマイミクさんからのコメントをいただいた。
クチベニシランを移植したいけど根っこが張りすぎていてっていうところで、あれは地下茎で殖えるから、2,3節くらいで切って移植すれば大丈夫だとのこと。
とても綺麗な花なのですが、外ではどうしても花が痛むので、庭で管理して育てて見ましょう。
ということで、この方はMixiでお月見のコミュを主催されている。
お礼に月の写真をこちらにアップしておきます。
先ほどの穏やかな夕暮れの写真とはちょっと違う雰囲気のものですけど。



下は池の葦ですけど、、、見えますかね~
これも今日の弓張りの月ですけど、霞んで丸く見えていますね。






遠樹
  北原白秋
  白金ノ独楽より

遠樹は金の甲(かぶと)なり
明るけれども影ふかく
高きにをれども眼に低し
ただ秋風ぞ彼を吹く。

遠樹にかかる三日(みか)の月
遠樹にのこる昼の雨
遠樹の暮れてかがやくは
かうかうとしてかつ寂(さび)し。

遠樹のかげをゆく人は
身も金色(こんじき)に光るらむ
遠樹の雨を眺むれば
幽(かす)けき煙、野にぞ沁(し)む。

遠樹の上にちらばるは
これ釣舟(つりふね)の銀の櫂(かい)
消ゆがにしては、またいくつ
光りて鳥も飛びゆけり。

遠樹にかかる三日の月
遠樹にのこる昼の雨
遠樹の空にわだつみの
波かぎりなくうちつづく。

遠樹の赤さ、野の暗さ
かうかうと吹く秋の風。
遠望の中、かげゆれて
祈るがごとし、いつくしく。

遠樹は遂に遠樹なり
明るけれどもゆめふかく
高きに動(ゆら)げどなほ重し
遠樹の背にぞ虹かかる。