夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

雨の夜の品定め  ブラックベリー

2008年06月18日 23時54分06秒 |  多摩川散歩


ところで、先ほどのタイサンボクがあるお家と、夏椿があるお家の間に、このブラックベリーがなっているお家があります。
もうすぐ「番茶も18」美味しそうですね~

なぜ、雨の夜の品定めか、ですか?
そりゃ、タイサンボクや夏椿の色香と、ブラックベリーの食い気、どちらにするかの品定めだからですよ。
結果?
もちろん私のお腹をご覧になれば、そんなもの聞くのが野暮って言うものでしょう。



マイミクさんが先日これの花をアップされていました。
花と実が一緒に写っていましたけど、木苺の類の花ってなかなかよろしいですよ。
ってことは、これは食い気プラス色気かな、、



***

恥ずかしい。
読み返さないで、そのままアップしたら、「雨の夜」が「雨の世」になってました、汗汗で訂正。

夏椿 いかにも嫋な、、、

2008年06月18日 22時52分00秒 |  多摩川散歩


さて、今日の散歩のもう一つの課題が、夏椿だと言いましたけど、このトップがその写真です。

夏椿、別名娑羅樹(シャラノキ);
一応椿の仲間(ツバキ科ナツツバキ属)ですけど、花も葉っぱもずいぶんと違いますよね。
たしかに、椿は綺麗ではありますが、この夏椿の儚げな嫋さ、、、、
もう、博物館でも見られないような大和撫子の究極の姿なのではないでしょうか。
あぁ、生まれる時代を間違ってしまった。

昔々、ある偉~~いお坊さんが日本にも娑羅双樹の木があるはずとあちこち探し回ったそうです。そうしてこの花を見て、これぞ娑羅双樹じゃっと言ったというお話。
でもね~ 夏椿は日本から朝鮮半島辺りが原産の花。そんな偉~~いお坊さんが知らない筈はないし、お坊さんが知らなくても、周りの人が知っていたはず。
なんで、こんな話が出来上がったのでしょうね。

夏椿は一日花。他の椿のように、花全体がぼたりと落ちてしまいます。
平家物語の

「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 
沙羅双樹の花の色 盛者必衰のことわりをあらわす」

というのはその花の落ちるさまからきたのではないかと思います。

梅雨空のむしむしするような暑さの中で、この嫋な花は私の清涼剤です。
アジサイでも、タイサンボクでも、言ってなかったかですって。
そんな~ 私がいかに浮気ものかって非難なされているのでしょうか?

タイサンボク    追記  明日香村の祝戸荘

2008年06月18日 21時12分42秒 |  多摩川散歩

日曜日に東京に戻りましてから、引き篭もり状況が続いていました。
なんとか散歩に出なければだるま状態になるって危機感を募らせての多摩川散歩でした。(判ってますよ、すでに手遅れ状態だって言われたいのでしょう? フン)
今日の課題がご近所の泰山木と、夏椿の花でした。
両方とも好きな花なので。

トップの写真は泰山木の花;
泰山木は木蓮や朴の仲間。
ですから素晴らしくいい匂いがします。

ゆふぐれの泰山木の白花は
  われのなげきをおほふがごとし  
          斎藤茂吉

先日来話題にしていた斉藤由香さんのお爺さんですね。
もっとも家にはお爺さんの方が親しいのですけど。

私はこの木は日本古来のものだと思っておりました。
それにしては古い大和詩にでてこないな~って疑問でしたけど、調べましたら、泰山木は北アメリカ原産の木蓮の仲間で、明治初期に日本に入ってきたとあります。
私が日本古来のものと思っていたのは、東京、駒込の六義園でこれを見たことがあるような思いがあるのです。
大きな木で素晴らしくいい匂いを漂わせている。名札を見たら、
「ワタチ、タイサンボクチャン」って出てたと思ったのですけど、、
大名の庭園に大木があるということは当然古来の花であろうってことになっていたのですね。
思い違いか、朴の木の間違いだったのか、、、、

朴も大木になります。匂いも同じ系統のものですね。
甘く、切なく、、大好きな匂い。
なんて乙女チックに格好をつけていますけど、、、
実は朴にも思い違いの経験がありまして。

万葉集にある有間皇子の

家にあれば笥(け)に盛る飯(いひ)を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る

の詩。
皇子は謀反の罪で和歌山の藤白へ護送されそこで処刑されるのですが、その旅の途中で詠んだ詩です。
これを始めてみたときに、椎の葉に盛るってなんて小食なって不思議に思ったのです。その当時はこんなお腹ではなかったのでそれほど羨ましくはなかったのですけどね~ 古きよき時代はもう帰らないか、、、
昔は朴のことを椎といったのではないだろうかって。
でも椎の木は椎で万葉集にもいろいろと詩がありますよね。
私の疑問はそのままずっと残されていました。
改めて考えてみると、椎の葉に盛る飯というのは仏へのお供えなのでしょうね。
って、ことで今は一段落させています。

また、なぜそこで朴が出てきたかというと、朴は葉っぱが大きくて、殺菌作用があり、昔からいろんな食品を包んだりするのに使われていました。朴葉餅などもその一つです。また火に強いので、鍋代わりに、朴葉味噌などという料理もありますね。そんなこんなで食器に使うというと朴じゃなかろうかって誤解してしまったのです。

ちなみに、今日19日は元号の日。645年に有間皇子のお兄さんである中大兄皇子が蘇我氏を倒し、日本に初めて元号を設け、大化とした日です。

なんて、泰山木から、あっちゃこっちゃへと寄り道ばかりの散歩でしたね。


蛇の足
コメントに書いているものをそのままこちらにも加えました。

奈良の明日香村に祝戸荘って旅館があり、ここで葉盛料理というのを目玉に出しているのだそうです。
有間皇子の椎の葉に盛るというところからヒントを得て、でも私と同じで椎では小さすぎるというので朴の葉に盛り付けをした料理。
ところがそのHPの説明では有馬皇子になっていたり、上の有間皇子の詩をそのまま使っていたり、、、、 刑場へ引かれる際の歌なんてあまり縁起でもないんじゃないって思いますけどね。
なんてことで、今朝、ものすごく早い時間にメールを入れたら、即返事が返ってきました。
有間皇子の件は判っています。
詩の件に関しても料理を出すときに説明していますってことでした。
多分すでにご承知でしょうけど、老婆心までにしたことで気になさらないでって返事を打ちましたけど、都合の悪いことは無視したがる人が多いのに、きちんと、すぐに返事を下さるのはとても好感が持てました。
明日香は好きな場所。そしてここから熊野へ行きたいと願っている場所なんです。
次はここに泊まろうかな。
ちなみにそのHPは
http://www.asuka-iwaidoso.com/f_kodaisyoku.html

それにしても蘇を出すんだって。
あれ作るの大変なんですよね。
どんなものを出してくれるんだろう、、、
興味津々。




ヒメヒマワリ?   知らないことが多すぎる  リバースアダプターのテスト

2008年06月18日 10時50分20秒 |  デジカメ練習帖


ゴッホが花瓶に挿したヒマワリを何点も描いていますけど、あれは「ソレイユ サンプル グラン」という品種なんだそうです。
花の直径が30センチ近いヒマワリだそうですけど、というとあの花瓶ってかなり巨大な花瓶?
なんだかヒマワリの絵を見ているともっと小さな花を想像するのですけど、それは間違いなのでしょうね。

ということで今日は小さなヒマワリ。
花の径は7,8センチしかありません。
こちらも、私はヒメヒマワリはキクイモモドキのことだとずっと思っていました。
ところがよくよく見ていると、多摩川などに自生して、知人には「試食する」って食べられているキクイモモドキは葉っぱも花弁の付きかたもちょっと違うように思えてならないのです。
こちらも間違いなのでしょうか。



恥かきついでに、オールドローズを一品入れておきます。
この花、最近赤みが強く、中のしべがわっと開くのがあります。
花が固まりになって咲くので他のピンクの花のなかに、赤紫の花が一つ、二つとあるとよく目立ちます。
今までのものはこの写真のようにかたまったまま終わりました。
こちらは普通のピンクのほうです。






今日はクローズアップの練習でした。

トップの写真はニッコールマクロ55mmにリバースアダプターを使用。
   1秒、F3.5 

真ん中の同じレンズにクローズアップレンズを使用。
   1/5秒 F22
   プラス1補正

下の写真はニッコールマクロ55mmにリバースアダプターを使用。
   1/2秒 F3.5