夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

土楽の里の豆腐   「生きてるだけで、いいんじゃない」 中島デコ

2008年06月21日 23時21分32秒 |  食べるために生きる


先日、熊本マリさんの「人生を幸福にしてくれるピアノの話」という本を紹介しました。この本をいただいて一時間もしないうちに中島デコさんの「生きてるだけで、いいんじゃない」って本を入手しました。1時間くらいの間に2冊もサイン入りの本をゲットしちゃったんですね。

ところで、このデコさんの本、彼女の自然な生き様、目が縦横に溢れていて、読んでいてとても気持ちがゆったりとするんです。マリさんのときに、デコさんの本の紹介は後ほどって書きましたけど、一つ一つのチャプターで得られる情報は別にして、この本を紹介するのは難しいかな。頭で理解するというより心で感じるような本です。すばらしい本に行き当たりました。

写真も旦那さんのブラウンさんが撮ったもの。彼はプロの写真家で、デコさんの一番の理解者だと思います。本の心と素晴らしくマッチしたものになっています。


ということで今日はこの本の中の豆腐の話。

デコさんの家の近くに土楽の里というJAのお店があります。
彼女はそこで豆腐を見つけました。
パックに原材料・丸大豆、添加物・凝固剤、とだけ書かれている豆腐。
そこで彼女はこの豆腐を作っている人に質問しました。


「、、、どのような凝固剤をお使いですか」
「はぁ? とーふ固めんには、昔っから、にがりって決まってるっぺよぉ」
(.....な、なるほど)
「あのう、お豆はどちらから?」
「オラの知り合いがよぉ、新潟で大豆作ってんのよ、そっから全部とってんのサ。いい豆だよぉ」
(おいおい、国内産大豆百パーセント遺伝子組み換え大豆不使用ってことかい...)
「でも、消泡剤をつかわなければ、お豆腐作りは大変って聞きますけれど....?」
「昔っから、泡立てねぇように作って、上手に消す方法があんのよぉ。見してやんから、遊びに来なぁ」
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なんてところがあります。

決してこの本の特徴を現している場面とかいうのではなく、私がただこの豆腐食べたくなったということです。
土楽の里(どうらくのさとって読みます)は岬に来るときに通る道なので、立ち寄って買い求めました。



最初は、塩だけで味見。いや、驚き、甘いんです。その後しょうゆで冷奴にして食べたときにはむしろ淡白な味なのに、これは私の豆腐料理の展開が、今後楽しみです。

岬ではスーパーなどでも地元の豆腐が買えます。こちらも塩で味見すると、大豆の味が濃厚で東京などで買うものとは明らかに違う、美味しい豆腐なのですが、土楽の里の豆腐とはやはり一線を隔してますね。

ということで、この本全体の紹介は、後ほど、、、できるかな? 多分私ごとき文才では無理でしょうね。
ちょこちょこした情報を得るのにも、岬の異邦人の私にはとても役に立つのですけど、それだけで読むにはもったいない本です。
今日のような雨の日などに、窓の外の緑を見ながら、美味しいお茶を傍に、ゆっくりと時間をかけて読みましょう。



でも、岬に入ってきたときには、漁港があるから魚は美味しいだろうと思っていました。ところが魚はもちろん、肉もいすみ豚はブランド品だし、野菜は新鮮、果物は一年を通じて地元のものが楽しめる。お米も地元米は美味しい。もちろん花は房総の特産だし、、、嬉しい驚きでした。
そして最近は、チーズ製造に凝り固まっている人とか、さまざまなものをいろんな人たちが魂を込めて提供してくれているのが徐々に判ってきました。
私はほんとうにこの場所を選んで運がよかったって思っています。


生きてるだけで、いいんじゃない
中島 デコ
近代映画社

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灰を篩う  その、、、、何番目だっけ? 強盗返のその後、、、

2008年06月21日 09時52分13秒 |  非・常識的茶道


先日来の「灰を篩う」のシリーズもいよいよ佳境に入ってまいりまして、ここで大団円かと思いきや、最後の強盗返(がんどうがえしって読んでよ)が待っておりました。
ほんと、このブログの作者は読者サービス精神が旺盛なんだから。

ほとんど最終工程にあった灰1の中に10センチほどの百足が住み着いて、居心地よさげに眠っておりました。
ギャーっと叫んで、百足を必死に掴んで、トイレに流し、灰1はまた、水に晒す羽目に。
歌舞伎では、どんでんどんでんって太鼓がなるだけで舞台の進行は止まらないけど、こればかりは萎えてしまいましたね。

という次第で、灰1は、今、やっと乾かしの段階に入ってきました。
下の写真、、、なに、よくできた粕床だって?
違いまんがな、これが灰1の今のお姿ですねん。




乾かしていた灰2を使えば進行できたのですけど、しばらくお休み。



でも、この数日、岬は雨。雨、雨、雨、ということで「灰でもやるべか、他にすることもないし」になってきました。

灰2(トップの写真)を取り出してきました。
美味しそうでしょう、、、って、違うってば。
軽く摺って、最後の篩いにかけてあげましょう。
どうです、これがびしっと形を作られているのが目に見えるようでしょう?
ってか? 理想と現実は違うのは判っておりますよ。

ところで、灰1は乾いてきたら、お休みするしか予定がないのですよね。
ということで、灰3が待っております。
こちらも篩いにかけて、晒さなきゃ。



それに灰4、これも何とかできないかな、、、



まだ探せばでてくるかな~
青磁の火鉢の灰もあったし、、、

ボクちゃんの多情多恨の付けが回ってきているらしい。。。

いつになったらU20をお招きして、お茶が点てられるのだろう。
それよりもいつになったら、ボクちゃん、入門、小習いを卒業できるのだろう。

昨日もMixiで、組み合わせのことを聞いていたけど、だ~れも教えてくれないの。
こちらでもお聞きしておきますね。

棚前に建水、茶碗、茶入を組み合わせるとき、茶碗の中に出し袱紗を入れたっけ?
入れなかったよね。

なんですけど~

それにコメントを下さった方の中で、裏では、、、って話があって、はたと考えましたけど、ボクちゃん表をやってるんだっけ????
未だにそれは疑問ですねん。
Mixiでの返事とはちょっと変えましたけど、


それにしても、あの、、、表、、、って?
たしかに子供のときに見ていたのや、師匠は表ですけど、何をやっているのかわかりませんですよ。

祖母は表でしたけど、母は裏から鎮信流に替わって、まごまごしていたし。
まごまごしていた母の所作がたぶんに原点にある、ということは結構裏っぽかったりして。
平戸のお殿様は、「お茶は心よ。細部に拘泥しないで」って言われて「細かいことは嫁さんに聞いてよ」になるけど、奥様は表でしたよね~

でも、松江のお茶を見て、まったく違和感を感じなかったのはなぜでしょうね?
「まずい流」(ジョークですよ)をどこかで仕込まれているのかもしれないけど、思い出せない。

でも、最悪は、師匠ですよ。
ブログでも書いていましたけど、去年、入門編で袱紗捌きをやりましょうねって、裏の捌きをたっぷり、おまけに逆勝手ではって、遠州さんのをやりだして、「どうしてたっけ? 判ります? お家元に聞いてもらえます」なんて平気で弟子に聞いてました。
こんなことをお家元に聞けるかって言うの。
お月謝返せ!

私のやっているのが100%表だって自信がないです。
たぶん、かなりごちゃ混ぜになっていると思いますよ。
私が表ですって公言したら、即、破門になっちゃう。
師匠だって、恥ずかしいから、私の弟子だとは誰にも言わないでって言っているし。。。
正座ができなくなったのが一番の理由ですけど、実はこのへんのごちゃごちゃもあって、人のお茶に行かなくなったんです。

入門、小習いのレベルでこのごちゃごちゃでは、先行き思いやられますね、面白いですね。


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なんですと。


それにしても、今粕漬けに挑戦しようと、酒粕を買ってきておいてあるんですけど、これがいい粕床になったら、、、似すぎている、間違えますよね~
粕漬け食べてみたら、灰漬けだったりして、、、