先日、熊本マリさんの「人生を幸福にしてくれるピアノの話」という本を紹介しました。この本をいただいて一時間もしないうちに中島デコさんの「生きてるだけで、いいんじゃない」って本を入手しました。1時間くらいの間に2冊もサイン入りの本をゲットしちゃったんですね。
ところで、このデコさんの本、彼女の自然な生き様、目が縦横に溢れていて、読んでいてとても気持ちがゆったりとするんです。マリさんのときに、デコさんの本の紹介は後ほどって書きましたけど、一つ一つのチャプターで得られる情報は別にして、この本を紹介するのは難しいかな。頭で理解するというより心で感じるような本です。すばらしい本に行き当たりました。
写真も旦那さんのブラウンさんが撮ったもの。彼はプロの写真家で、デコさんの一番の理解者だと思います。本の心と素晴らしくマッチしたものになっています。
ということで今日はこの本の中の豆腐の話。
デコさんの家の近くに土楽の里というJAのお店があります。
彼女はそこで豆腐を見つけました。
パックに原材料・丸大豆、添加物・凝固剤、とだけ書かれている豆腐。
そこで彼女はこの豆腐を作っている人に質問しました。
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「、、、どのような凝固剤をお使いですか」
「はぁ? とーふ固めんには、昔っから、にがりって決まってるっぺよぉ」
(.....な、なるほど)
「あのう、お豆はどちらから?」
「オラの知り合いがよぉ、新潟で大豆作ってんのよ、そっから全部とってんのサ。いい豆だよぉ」
(おいおい、国内産大豆百パーセント遺伝子組み換え大豆不使用ってことかい...)
「でも、消泡剤をつかわなければ、お豆腐作りは大変って聞きますけれど....?」
「昔っから、泡立てねぇように作って、上手に消す方法があんのよぉ。見してやんから、遊びに来なぁ」
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なんてところがあります。
決してこの本の特徴を現している場面とかいうのではなく、私がただこの豆腐食べたくなったということです。
土楽の里(どうらくのさとって読みます)は岬に来るときに通る道なので、立ち寄って買い求めました。
最初は、塩だけで味見。いや、驚き、甘いんです。その後しょうゆで冷奴にして食べたときにはむしろ淡白な味なのに、これは私の豆腐料理の展開が、今後楽しみです。
岬ではスーパーなどでも地元の豆腐が買えます。こちらも塩で味見すると、大豆の味が濃厚で東京などで買うものとは明らかに違う、美味しい豆腐なのですが、土楽の里の豆腐とはやはり一線を隔してますね。
ということで、この本全体の紹介は、後ほど、、、できるかな? 多分私ごとき文才では無理でしょうね。
ちょこちょこした情報を得るのにも、岬の異邦人の私にはとても役に立つのですけど、それだけで読むにはもったいない本です。
今日のような雨の日などに、窓の外の緑を見ながら、美味しいお茶を傍に、ゆっくりと時間をかけて読みましょう。
でも、岬に入ってきたときには、漁港があるから魚は美味しいだろうと思っていました。ところが魚はもちろん、肉もいすみ豚はブランド品だし、野菜は新鮮、果物は一年を通じて地元のものが楽しめる。お米も地元米は美味しい。もちろん花は房総の特産だし、、、嬉しい驚きでした。
そして最近は、チーズ製造に凝り固まっている人とか、さまざまなものをいろんな人たちが魂を込めて提供してくれているのが徐々に判ってきました。
私はほんとうにこの場所を選んで運がよかったって思っています。
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