夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

五位鷺と命婦

2008年06月22日 23時41分46秒 | 日記


Mixiに「灰を篩う」の粗筋をだけをちょっと紹介していましたけど、いろんなコメントがついて、その中である人に、私から「お金頂戴。五位鷺を送るから」ってレスをつけたのですね。



そうしたら、


五位の鷺ちゃんが使いっ走りとはもったいない。
では宅も命婦にお相手させますわ。
って、返事が来ました。



メッセンジャーが五位なので、お相手も五位の命婦をだしましょうってことですよね。


五位鷺については、以前ちょっと書いたことがありますけど、昇殿できるのは五位以上。だから天皇に愛でられた鷺が天皇が会えるように五位をもらったんですね。


命婦はもともと中国の官位だったんだけど、日本に入ってからは大分時代とともにその意味が違ってきている。枕草子の時代あたりでは五位の女官だったらしいです。
こちらも天皇に可愛がられた猫に五位を与えられたってことで五位鷺のケースと同じなんですけど、清少納言はちょっとした引っかけをしているのです。

「うえにさぶらふ御猫は命婦のおとどとて、いみじうをかしければかしづかせ給ふが、、」
    枕草子 9
    日本古典文学大系 「枕草子 紫式部日記」岩波書店

普通は上のように昇殿できるように官位を与えただけで終わるんですけど、今日は特別ボーナス。

「命婦」には猫の鳴声、、「ミョウ」ってのをかけてあるるんです。




灰を篩う  番外編   灰だらけの巻

2008年06月22日 13時28分48秒 |  非・常識的茶道


さて今日も雨、昨日に引き続き灰を何とかしましょうということで、
作業の手順を考えておりました。

百足の寝床になった灰1は水に晒して、昨日乾燥過程に入っておりますのでこれは乾くまではそのままでよろしい。灰はかなり乾きだしてきていますけど、新聞紙がまだ濡れている。この状態で下手に動かすと、新聞紙がべろべろに灰に混じってしまってちょっと大変になりますので、絶対安静!
写真は昨日と同じ状態の灰1。
でもほんとうに味噌漬けか粕漬けの床みたいですね。
昨日もそうでしたけど、この場所で取ると色が実際より濃くでてしまいます。
まわりのコンクリートの壁やシンクの色が影響しているのでしょうかね。



灰1に代わって、急遽今夏のピンチヒッターに躍り出ました灰2は、これから摺って、篩って、、、
色も、落ち着きもなかなかよい塩梅になってきていますので、代役は十分に務まるでしょう。
こちらは写真が実際よりちょっと白っぽく上がっています。
本物はもっと落ち着いた色香を漂わせていますよ。



灰1,2は今年の夏に活躍してもらいましょう。




そして晒さなければって思っていた灰3。
持ってみましたらなんと、他のの倍の量が入っていました。放置しておいても仕方がないので水を加えていますけど、色艶はかなりなもの、むしろ灰2よりもいいくらいです。
でも荒れた生活を送っていたのですね。水を加えたら上澄みがえらくにごっておりましたよ。果たして今回の修養でちゃんと戻るかどうか。
よさそうな灰なのでちょっと心配、そしてちょっと期待を持たせます。
昨日の写真では、新聞紙とビニールの袋に詰められていましたけど、今日水に晒しました。
下の写真は容器に入れて最初に水を入れたばかりの状態。
上澄みがかなりひどい状態なのがわかりますよね。



昨日は、火鉢に入っている灰4の写真をお見せしていましたけど、これも荒れています。でもこれも実物の色はそんなに悪くない。



灰3,4は夏の間に特訓をしましょう。

そして、その他の灰として他の火鉢の灰などについてこれもなんとか訓練していけばなんて話をしていましたけど、、、、
これはやってみなければ使えるかどうかわからない。
使えそうもなければ、別な用途を見つけましょう。
ということでこれは名無しのままにしておきましょう。



ところで、今日、また別な灰を見つけました。
一体全体この家はどうなっているのでしょうね。知らないところで(って、つまり健忘症がひどくなっているっていうだけですけれど)灰だらけになっています。
でも新聞紙に包まれてビニール袋をかけられているというのは、それほど遠くない過去に、一度見ているのですよね。忘れていた。ごめんね。
こちらを見ましたけど、色気も、艶も結構なもの。もしかしたら家にあるのでは一番いいものかもしれない。



そう言えば、どうせ練習だからって悪いほうから篩いだしていたんですよね。だからこれはしばらくはこのまま放置されていたんだ。
可愛そうですね。どうせ代わり栄えのしない作業だから、これもやっちゃいましょう。これには灰5の名前を進呈しましょう。


それにしても私の入門、小習いは遅々として進まないのに、灰ばかりはこんなにたくさんでてきて。茶道とは灰と戯れることなのでしょうか。
はい。。なんちゃって。