今日、スーパーに出かけましたら、うなぎが特売しておりました。
土用の丑の日なのですね。
土用というのは本来は季節の変わり目の18日間のことを指します。
ですから年に4回ありますので、必ずしも夏のことではないのです。
夏の土用は、夏の土用といわれていますが立秋の前の18日間(ただし現在は太陽の位置で土用を決めています)
土用の丑の日はその18日間の間に来る丑の日のこと、夏の土用でも、実は2年に一度くらいはその土用の間に二日ほど丑の日がくることがあり、今年も7月19日と31日がそれにあたります。
ところで夏の土用には鰻を食べるというのは、以前にも書きましたが、万葉集の大伴家持の詩に起源があるのでしょうか。痩せた人をあざ笑ってってタイトルで。
石麻呂に吾物申す 夏痩せに
吉しと言うものぞ 武奈伎(うなぎ)とり食せ
大伴家持はこのすぐ後にも、
痩す痩すも 生けらばあらむ 将や将
武奈伎を漁ると河に流るな
(痩せてる痩せてるって言っても、生きているだけいいじゃん。
鰻を捕ろうとして川で流されてしまわないようにね~)
って詩を載せています。
鰻はそのころから滋養強壮の食べ物として認められていたのですね~
夏の暑い時期、ただでさえ体力を消耗する時期、鰻で体力を付けましょうね、、、ってね
まあ、私の周りの方々には関係ないか。
それよりもこちらの詩のほうが相応しいでしょうね、、、、
夏痩せは メタボ逃れの いいチャンス
夢にも食うな、土用の鰻
風車
なんて、実は、土用の鰻は大田蜀山人が鰻屋に頼まれて作ったコピーだと言われています。200年弱も続くコピーなんて、やはり彼は天才だったんでしょうね。
追加;
コメントに源内じゃないかって教えてくださった方があります。
実は私も最初は源内だと思っていましたし、以前はそう書いたと思いますが、これを書くのにググっていましたら、蜀山人とでてまして、今回はそれを使いました。
今、再度、Wikipediaでチェックをかけましたら、源内説が筆頭でした。別な説として蜀山人と出てました。
たぶん、源内が正しいのでしょうね、訂正しておきます。
追加 その2
今年の立秋は8月7日になります。
それ以前の18日が夏の土用というわけですね。
仲秋の名月が8月15日くらい。仲秋の名月って秋のイメージですけど、夏の真ん中になってしまいますね。湿度が高くって、とても名月なんてものではありません。
毎度言っていますけど、季節感、自然からはかけ離れたものになっています。
私の育った長崎では、私の子供のころは土用は月遅れにしていたのでしょうか、夏休みがもう余り残りがないなんて思い始めたころに、土用波が押し寄せてくるし、くらげも出てくるから海には行かないようになんていわれていました。
この月遅れに換算したもののほうがまだ暦と季節があっているような気がします。
7月真っ盛りの、これから一番暑い夏を迎える今、土用(夏の終わり、秋がきます)っていわれても、どうしてもピントこないのですね。
昔の詩や本を読んでいたり、お茶などで旧暦に影響されるものを見ていると、どうも旧暦をそのまま新暦に当てはめるのは気持ちが悪くって。まだ月遅れのほうが許せるという気になりますね。(もっとも旧暦の場合、閏月などがあったりすると極端にずれてきて、暦と自然が合わない事もありますけど)