JR九州 日豊本線 大分駅《府内中央口・北口》 (大分県大分市要町)
令和6年10月17日木曜日。大分県大分市の大分駅に来ている。乗り入れる日豊本線、久大本線、豊肥本線の三路線のうち、平成元年9月1日に日豊本線小倉-大分間、豊肥本線全線に乗ったが、それから35年経っても他の路線の乗りつぶしは終わっていない。日豊本線は大分以南、隼人まで乗った事がないが次回に残しておいて、今日は久大本線で乗っていない夜明-大分間に乗車する。日田彦山線乗りつぶしの時にすでに乗っている久留米-夜明間にも乗って行く。
久大本線特急〔ゆふ4号〕に乗車する
特急〔ゆふ4号〕は久大本線・鹿児島本線経由。大分発13発26分博多着16時31分で3時間5分で到着する。一方、日豊本線・鹿児島本線経由の特急〔ソニック34号〕は大分発13発44分博多着15時52分で2時間8分で到着する。運賃・B自由席特急料金の合計はどちらの経路も5,940円。
乗車券 中津 ➡ [福]福岡市内(5,280円)
大分で途中下車した乗車券で入場する。
B自由席特急券 大分 ➡ 日田(1,200円)
特急は終着の博多までではなく日田で下車する。
特急が小倉方より入ってきた
特急〔ゆふ〕は大分始発ではない。
JR九州 特急〔ゆふ4号〕 84D列車 [キハ185系] (大分)
別府発博多行特急〔ゆふ4号〕(4両編成)に乗車する。
キハ185-1011
国鉄四国総局から分割民営化でJR四国に引き継がれた気動車がJR九州に譲渡され九州を走っている。
特急〔ゆふ〕で大分を出発
古市庵 押寿司 バッテラ(600円・外税)穴子(720円・外税) 消費税等(105円)
サッポロビール サッポロ生ビール黒ラベル350mi缶(206円)
大分での乗り換えの間に駅弁を買うつもりでいたが、駅員さんに尋ねると無いのだそう。駅の商業施設でお寿司を買って来た。麦酒はコープで購入。大分県日田市に工場のあるサッポロビールである。
いただきます♪
押寿司を食べ麦酒を飲む。実に旨い。欲張って二種類買って来たけど結構お腹が膨れる。幕の内弁当くらいの量でよかったな。ごちそうさまでした。
雨が降ってきた… (小野屋-鬼瀬)
初めて乗る区間なのにお寿司を食べるのに忙しくて車窓を見るのが疎かとなる。九州に来てからは福岡県でも佐賀県でも雨は降らなかったが、大分県でとうとう降ってきた。福岡県豊前市、築上郡吉富町、大分県中津市を歩いている時に降らなくてよかった。
国道210号に沿う
国道210号も久大本線と同じく福岡県久留米市より大分県大分市に至る路線。
湯平に停車
日田発大分行普通列車と交換
久大本線は全線単線非電化。
大分川に沿う (南由布-湯平)
前方には由布岳 (由布院-南由布)
由布院に停車
鉄道で由布院を通るのは初めてだが、40年くらい前にやまなみハイウェイで大分郡湯布院町(当時)を通っている。平成17年に大分郡庄内町、挾間町、湯布院町が合併して由布市が発足。駅名の由布院と旧町名の湯布院の二通りの表記があるが、昭和30年に大分郡湯平村と由布院町が合併した時に出来た合成地名が湯布院町である。どちらにせよ通過だけで観光した事はない。特急の乗客の多くが由布院で下車。また乗車もあって乗客がだいぶ入れ替わった。外国人観光客も多い。近くの席の家族連れは最初は広東語かと思ったけど違うか。知らんけど。
由布院盆地を行く(野矢-由布院)
地図見ると久大本線は由布院付近で不自然に大きく曲がっている。辺鄙なところに駅を造るより町の中心に駅がある方がいい。
玖珠盆地を行く(豊後森-恵良)
山間を走り、分水嶺を越えてきた。由布院を流れる大分川水系大分川は大分市で別府湾に注ぐが、分水嶺の西は筑後川水系で福岡県柳川市・佐賀県佐賀市で有明海に注ぐ。
松木川を渡る
すぐ下流で筑後川水系玖珠川に合流する。
扇形機関庫が見える
昭和9年完成の機関庫
豊後森機関区が置かれていた。昭和45年に久大本線の無煙化で蒸気機関車の姿は消え、昭和46年に豊後森機関区は廃止された。
蒸気機関車の姿が見える
後日調べたところ、9600形だそう。先日、福岡県田川市で見掛けたのも9600形だった。
豊後森に停車
また山間を行く (杉河内-北山田)
玖珠川を渡る
また渡る (天ケ瀬-杉河内)
何度も渡る (豊後三芳-豊後中川)
JR九州 特急〔ゆふ4号〕 84D列車 [キハ185系] (日田)
日田に到着。下車する。
特急〔ゆふ〕で日田に到着
特急〔ゆふ4号〕 84D 大分(13:26)→日田(15:09) キハ185-1011
◆B自由席特急料金1,200円
LIMITED EXPRESS ゆふ YUFU
KYUSHU RAILWAY COMPANY
キハ185-1011
列車は博多へ…
改札口で駅員さんに乗車券を見せて途中下車し、特急券は回収してもらう。自動改札はなく、SUGOCAエリアではない。SUGOCA・Suicaなどの交通系ICカードは利用出来ない。
駅頭には万聖節の装飾が
記事を書くのが遅くて、万聖節どころか感謝祭も終わってしまった。
『進撃の巨人』のパネルが
作者は日田郡大山町出身。「進撃の巨人 in HITA ミュージアム」があるそう。大山町は平成17年に日田郡前津江村、中津江村、上津江村、天瀬町とともに日田市に合併。あの中津江村がこの近くに。
『進撃の巨人 リヴァイ兵士長像』
アニメはテレビでやっていたので見た事はあるのだが、あまり話の筋は知らない。
JR九州 久大本線 日田駅 (大分県日田市元町)
駅頭の様子
江戸期は天領だった日田。水郷であるが、「すいきょう」と濁らないのは司馬さんの本で知った。しかしまだ観光した事はない。今日は列車を乗り換えるだけ。門司から移転した麦酒工場を訪れたい。
日田と言えば日田彦山線がどうなったか気になる。平成29年の豪雨被害を受けた日田彦山線。添田-夜明間は鉄道での復旧はせず、日田彦山線BRTとして昨年開業した。鉄道の日田彦山線は城野-添田間での運転となっている。鉄道時代の日田彦山線は夜明-日田間は久大本線に乗り入れていたが、日田彦山線BRTは添田-日田間で運行される。鉄道の駅舎の外にBRTのりばがある。
JR九州バス 日田彦山線BRT 日田駅 (大分県日田市元町)
ひこぼしラインの愛称がある。
日田彦山線BRTの区間内に限りSUGOCA・Suicaなどの交通系ICカードが利用出来る(PiTaPaを除く)。交通系ICカードで利用してBRTと鉄道の乗り継ぎは出来ない。接続駅がそもそもSUGOCAエリアではない。また日田彦山線BRTでの交通系ICカードは実証実験である。現金で利用する時のように乗車時に整理券をとり、降車時に乗務員に申し出て交通系ICカードで支払う。現金などの普通運賃は鉄道運賃+BRT運賃-100円となる。JR九州とJR九州バスとの連絡運輸であって、連絡運輸区域は限られる。田川後藤寺-(鉄道)-添田-(BRT)-日田の乗車券は発売するけど、途中でBRTを挟むような田川後藤寺-(鉄道)-添田-(BRT)-日田-(鉄道)-豊後森の乗車券は発売されない。彦山-宝珠山間では専用道を走る。ちょっと興味があるが今日は乗らない。 (つづく)