㈱太鼓センターという和太鼓の芸能会社がある。このたび東京青山に「TAIKO LAB青山」をオープン、昨夜その開所レセプションに参加した。
床のフローリングは木曽檜、大きな墨絵屏風などが架けられたいくつもの広い部屋に、開所にあたって新調したという数十個の和太鼓が並んでいた。床に使用した木曽檜は木曽の山奥からヘリコプターで運び出されたと言う。まさに日本伝来の雰囲気の中から、伝統芸能を世界に発信しようとしている。
そして何よりも私が嬉しかったのが、パーティ最初の乾杯酒が日本清酒であったことだ。酒は福井の「花垣」純米無濾過生原酒、しかも「30日間、太鼓の音を聞かせながら熟成させた酒だ」と、㈱太鼓センターひがしむねのり社長が誇リ高く披露した。
私はかねがね、いろんなところで行われるパーティの乾杯酒がビールやウィスキーの水割りであることに不審と不快感を抱いてきた。日本でやるパーティに何故日本酒が使われずよその国の酒が使われるのか? これはよく考えれば実に不思議なことである。ビールは世界中で一番多く飲まれている酒であるのでまだしも(それにアルコール度数からも万人向き)、ウィスキーの水割りなどは、美味しくも何とも無いし、何よりも出ている料理(日本料理が主)に合わない。私はウィスキーを悪い酒と言っているのではない。食後に音楽でも聞きながら、チョコレートなどをつまみ飲む酒はウィスキーに勝るものは無い。もちろん、水割りなどではなくストレートであるが…。
しかし、日本で開催する、日本料理が主であるパーティでは、せめて乾杯は国酒たる日本酒であろう。
さすが日本の伝統芸能「和太鼓」の会社だけあり、新設事業所のオープンを日本酒で幕開けをした。実に清々しいパーティであった。
東社長ありがとう。太鼓センターよ世界にはばたけ!