旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

『チューリップを見ながらビールを飲もう』(オランダ・ベルギー紀行)

2007-04-12 21:53:03 | 

 

 『旅のプラズマ』が増刷になったことでもあり、話を旅に戻そう。

 
4月の旅で思い起こすのは「オランダ・ベルギーの旅」である。1999年4月下旬、三井銀行のOB仲間とこの旅に出かけた。近畿ツーリストのツアーであったが、われら11人に一組のご夫婦を加えた13人の小じんまりしたツアーで、実に雰囲気のよい旅であった。
 オランダはチューリップが真っ盛り、加えてゴッホやフェルメールを楽しみ、ベルギーでは古都の趣を味わいながら20種類近い多彩なビールを飲んだ。
 私はこの旅の記録を『チューリップを見ながらビールを飲もう――オランダ・ベルギー紀行』という紀行文にまとめた。この旅には、漫画はプロ級のK先輩が参加しており、随所ににたくさんの挿絵を入れてくれたことから、この紀行文は仲間内では好評であった。
 紀行文はワープロA4版で50枚、資料やビールのラベル頁を加えると60枚を超える分厚いものになったが、『旅のプラズマ』には、「オランダに授かった自愛」と「忘れ得ぬ店 ヘルベルグ・ブリッシング」の2篇しか収録しなかった。前者は400百年前日本に始めて漂着したオランダ船「デ・リーフデ(慈愛)号」への思いを、後者は、ベルギーのブルージュに500年の歴史を誇るビアカフェ「ヘルベルグ・ブリッシング」の言いようのない落ち着いた雰囲気を書いたものだ。しかしこの旅は、実に分厚い内容を持っていたので、まだまだ載せたいものがたくさんあった。

 春、花の季節を迎えて、ベルギービールでも飲みながらチューリップ(オランダ)を想起し、思い出のいくつかを次回からたどることにする。
                             


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