日本の6月は梅雨を迎え、どちらかといえば暗い印象が強い。湿度は高く空は重い上に、ときどき薄ら寒さが襲いパッとしない日が多い。昨年のこの時節には何を書いたのかと思いブログを読み返してみると(その点でもブログを書き続けていることは便利だと思う)、専らアメリカのことと酒は蒸留酒に多く触れている。
思えば私がアメリカを旅したのは6月が多かった。6月のアメリカは好天の日が続き旅行シーズンとしては最適だ。その明るいアメリカ各地を、もっぱらバーボンウィスキーやラムを飲みながら歩いたので、蒸留酒(日本の酒としては焼酎)について書いたのだ。
シカゴ、アクロン、ナイヤガラ、ワシントン、ニューヨーク・・・それにニューオルリーンズ(ラムの街!)などが懐かしく思い出される。しかし今年は、当面アメリカに行く計画はない。「思い出を辿る旅」を続けるしかない。
しかしこの6月は、裏磐梯の五色沼に行く計画がある。昨年秋の「初めての上高地」を案内してくれた義兄(ワイフの兄)が、再び計画を立ててくれたのだ。二夫婦4人の小じんまりした旅で、これまた「初めての五色沼」を楽しみにしている。
ただ心配なのは6月の天気だ。昨年の上高地は10月、当時のブログに書きまくったように二日間とも一点の雲もない快晴で、おれは晴れ男だ、と威張ったのであるが、今度はどうか?
まあしかし、雨が降れば梅雨のせいにすればいいし、雨の湖沼はむしろいいのかもしれない。日本は四季の変化に富んでおり、また、一つの景観が四季それぞれに映えるように出来ている。言い訳には事欠かないし、どんな事態にも順応しながら生きてきたのが日本人であろう。
それを「あいまいな日本人」と言うか「適応能力に優れた日本人」というか・・・。いずれにせよ私は、五色沼に行けばそこで出くわす「その地の酒」を飲むことに決めている。