旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

明日から夏休み・・・「トラピストビールの粋」で打上げ

2010-08-12 13:37:31 | 

 

 明日から夏休み…、少し早めに切り上げようか、などと思っていたらとんでもない。午後6時から打ち合わせの予定が入った。しかも、それなりに重い話だ。
 やってられねえなあ…、重い話でもあるし頭を冷やしながらやるか…ということで、ビール屋に向かう。隣の貿易センタービルに世界各国のビールを置いてある店があるので、ベルギービールでも飲むことにする。もちろん初めから飲んだわけではなく、「打ち合わせ」の勤めは十分に果たして、そこで熱した頭を冷やした次第である。

 まずは軽く喉を潤そうと、私はチェコの「ピルスナー・ウルケル」、残る2人は「カールスバーグ」を飲む。次はいよいよベルギービールにするか、と三人とも「レフのブラウン」を頼む。私の好きなビールの一つだ。最初のカールスバーグなどでは「枝豆」が売れたが、ベルギービールになると「ガーリック・パン」や「ソーセージ」などに手が動く。
 そして最後はとっておきのものを飲もうと、「トラピストビール」の中から三つを選ぶ。曰く、「オルバル」、「ウェストマルのダブル」、「ロッシュフォールの10」。名酒の花咲くベルギーにあっても、トラピストビールはその最高峰で、この三つに「シメイ」と「シントシクトゥス」を加えた5銘柄がその名を名乗ることが出来る。私の注文した「ロッシュフォール 10」はアルコール度も11.3度でワイン並み、香りといいコクといい、一般に言うビールの水準をはるかに超えている。もちろん「オルバル」も「ウェストマル」も個性豊かで他の追従を許さない。

 
左よりレフ、ロシュフォール、オルバル、ウェストマル

 

 この3銘柄をそれぞれ固有のグラスと共に運んできたウェイターも、ベルギービールに詳しいらしく、
「三人のお客さんに、この3銘柄を同時に注文された経験は初めてだ。いつの日か、このようなお客さんの仲間に入れてもらいたいものですねえ」
とお世辞を言っていた。
 これで頭をクールにして、明日から夏休みに入る。休みは休みでやることがあるのだ。


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