五能線というのは、五所川原の五と能代の能をとって名付けられた、つまり五所川原・能代間の線だと思っていた。しかし正確には、「川部―東能代」間をいうようだ。このことは、前述した5年前の「幻と消えた五能線の旅」の際に、当日のブログ(2007年11月11日付)に書いてある。
それによれば、「1908年開業した秋田側の『能代(現在の東能代)~能代町(現在の能代)間』と、1918年の青森側の陸奥鉄道『川部~五所川原間』の開業に始まり、やがてこれがつながった1936年に全通した(Wikipediaより)」とある。加えて「営業キロ数147.2km、全線単線(伏線区間も電化区間もなし」とも書かれてある。
つまり、奥羽本線という東北の山中を走る幹線の、川部駅(弘前の北の駅)と東能代駅を、日本海側の海岸線でつないだものらしい。これは日本海側の各町村の交通の便を助けたと同時に、海岸線を走るだけに風光明媚な眺望を乗客に与えることになった。
しかも、絶景ポイントを走る時は列車のスピードをゆるめてくれるというサービスがうれしい。新幹線ができたり、スカイツリーが建ったりで、いまや速さと高さを競い合っているが、このような鉄道が今もあることがうれしい。
1号車1番A席の筆者。 酒は「まんさくの花」純米美郷
運転席後ろの展望室より
よく見ると、五能線の線路には草が生えていた! いいなあ…
鰺ヶ沢~五所川原間では津軽三味線のサービス