参院選ではマスコミ各紙の予想通り自民党が圧勝した。国民はその道を選んだのだから、その結果に文句をつけるつもりはない。ただ、このところの自民党の動きや首脳陣の発言から、日本の将来につき不安が過る。
近時の日本を覆う暗い事件は、その根底に底知れぬ貧困問題がある。雇用の問題、働いても食えない問題などなど根深い貧困問題の解決策は自民党の政策の中には見当たらない。
原発再開、憲法改正の動きは将来不安の最たるものだ。これらを声高に叫ぶ勢力が、衆参両院選で圧勝した結果は何とも怖い。
選挙の詳しい結果はもっとよく見なければわからない。しかし東京でも与党が勝った。しかも自民党の2議席獲得は27年ぶりだ。どうなっているんだろう。
ただ、自公の3議席に対する残る2議席が、中間政党や第三極ではなく共産党と無所属の山本太郎氏であったことは救われた。この二人はともに30才台で、反自民の主張でほとんど一致している。
つまり、対立点が鮮明になった点では際立った結果を示している。首都東京都民の意識は、自民の圧勝を許した反面、その対立軸も鮮明に示したといえよう。
今後の政局を占う特徴点ではないか?